サン・ジョルディの日って知っていますか??
家族、友人、同僚など大切な人と本を贈りあう
スペイン発祥の記念日です☆
4月23日は
日頃の感謝や愛、いつもは伝えづらい気持ちをこめて
書籍の贈り物をしてみませんか?
私自身が贈られて嬉しかった本もご紹介しますので
参考にして頂けたら嬉しいです♪
1、知ってる?サン・ジョルディの日☆
サン・ジョルディ(聖ゲオルギウス)が退治したドラゴンの血が赤い薔薇になったという伝承から、この日は古くから赤い薔薇を贈りあう日でした。なぜ本の日になったのでしょう??
(画:ギュスターブ・モロー「聖ゲオルギウスと竜」)
サン・ジョルディとはスペインのカタルーニャ州の
キリスト教聖人の名前。
サン・ジョルディの日である4月23日は、
彼が殉教した命日です。
スペインでは長い間、サン・ジョルディの伝承にちなみ、
男女が赤い薔薇を贈りあうスペイン版バレンタインデーでした。
あのイギリスの文豪シェイクスピアの命日とが
偶然にも4月23日に重なっていることから
20世紀初頭にカタルーニャの本屋が、こぞって「本を贈りあう日」として
プロモーションを始めたのです!
スペインでは、いまも恋人同士や夫婦はもちろん親子や友人に
本を贈りあう日なのだそうです。
素敵ですね☆
この風習が日本に伝わったのは1986年のこと。
なんとなく広告を見たことはある気がしますが、
バレンタインデーとは違って、あまり根付いていないため、
知らない方も多いのでは?
コロナ禍のいま、おうち時間が増えています。
最近感動した本や面白かった本、気付きをもらえた本などを
大切な人にプレゼントしてみませんか?
同じものを読んで意見をシェアするのも楽しいものです。
サン・ジョルディの日は、スペインのカタルーニャが発祥の地♪
カタルーニャ州の州都バルセロナのグエル公園 2016年9月撮影
Photo by Miyukey
2、おすすめの渡し方
やはりおすすめは、赤いバラの花束と本のセットです☆
スペインでは、4月23日はバラと本の日!
本の青空市が出るのだとか!
ロマンティックですよね☆^^
いつもは贈り慣れない人も・・・今年は贈ってみる?
プリザーブドフラワーなら枯れませんね。
それでもやっぱり、赤いバラの花は贈りにくい・・・という方は
本のお気に入りのページに、そっとしおりを挟んで贈るなんて
どうでしょう?
しおりに一言メッセージを添えて。
もちろん、カードを書くのも素敵ですね。
3、おすすめの本
ここからは、私が実際に今までもらった本の中から
おすすめをご紹介します。
参考になりましたら嬉しいです。
夫→妻
詩人・茨木のり子さんが晩年、
亡くなった夫について31年間の間に書きとめた詩40編が
おさめられた詩集。
全ての詩が夫への愛情に溢れていて胸が打たれます。
茨木のり子さんは
「一種のラブレターのようなものなので、ちょっと照れくさい」と
生前は公開しませんでしたが
没後、残された遺言に基づき、出版されました。
ひとつひとつの言葉にみなぎる生と愛と強さ。
決して悲しい詩ではありません。愛することの大切さを教えてくれる詩集です。
私が読みたがっていたからプレゼントしてくれた本ですが、
こんな夫婦になりたいなと今でも時々、読み返している宝物です。
私が大好きなお店、日本橋の榛原(はいばら)の本☆
榛原は文化三年(1806年)に創業してから多くの文化人や作家たちの
創作活動を支えてきた和紙専門店です。
マナーデザイナーの岩下宣子さんが監修した本書では
四季折々の日本の風習や、行事、季節を楽しむアイディアが
紹介されています。
そして、何よりの特徴は榛原の美しい千代紙や和小物の写真が満載なこと!
どのページを見ても、うっとりしてしまう美しさなのです☆
コロナ禍で東京から足が遠のいているとき、
「またコロナが落ち着いたら一緒に日本橋へ行こう」と
贈ってもらった本。
家族から
いまや幅広い年代層に大人気のセンチメンタルサーカス。
本書ではセンチメンタルサーカスのかわいいイラストとともに
国内外の名言と一言解説が書かれています。
ぱらぱらとめくっているだけで心が癒されるキュートなイラストが満載ですが、
名言は世界中の文豪や哲学者
(アリストテレス、ゲーテ、トルストイ、森鴎外、坂口安吾、宮沢賢治など)の名著から
取り上げられており、本格的です。
どれも、ちょっと落ち込んだ時、元気が出ない時に
そっと寄り添ってくれる言葉ばかり。
人物の紹介や出典も簡潔でわかりやすいので
大人も子供も楽しめます。
生まれ育った大阪を初めて離れ、初めて関東へ移り住むというとき
伯母がくれた本。
ベッドサイドに置いて、時々手に取る心の処方箋のような一冊です。
母からもらった銀色夏生さんの詩集について、こちらの記事を書きました。
よろしければご覧ください。
友達から
関西にある主な美術館の紹介が写真つきで載っている本。
関西一円だけで、こんなに優れた美術館がたくさんあるんだ!と
ページをめくるだけで、そこでの作品群との出会いにワクワクできる一冊。
一緒に美術館めぐりをしている大切な友達からもらった本です。
扉表紙のところに、友達が「次回の待ち合わせは、どの美術館?^^」と
メッセージを書いてくれていて、とっても嬉しかったです。
☆ ☆ ☆
以上、私がもらった本の中から厳選して取り上げました。
誰かに本をプレゼントするとき、自己啓発本や小説もいいのですが
どちらかといえば、だれでも気軽にパラパラとめくって楽しめる写真集や
名言集、詩集などのほうが、あたりはずれがない気がします。
↑↑ 自分で絵本を作ってしまうというのもアリかもしれません。
↑↑こちらでは、かわいい絵で気軽に自分だけの絵本が作れます。
4、最後に 今こそ本を♪
本のプレゼントは、その人の気持ちが伝わる最高の贈り物。
そして、いつまでも傍に置いて、そっとページを開けば
心を込めて贈ってくれた人の顔や想い、そのときの空気感までもが
思い出される宝物になるのです。
もし機会があれば、一緒に本屋さんを訪れて
お互いに好きな本を選びあうとか、「好きな本リサーチ」をするのもいいですね。
スペイン発祥の、バラと本の記念日「サン・ジョルディの日」。
今年は、大切な人に心をこめて本のプレゼントをしてみませんか?
本を贈ることは、楽しいおうち時間を贈ることでもあるのです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
<本えらびの参考に、ぜひ☆過去記事>