本
あっという間に3月もあと一週間で終わりです。 今年の桜の開花は平年より早くなるそう。 どこにお花見に行かれますか? 私にとっては、愛媛県で過ごす初めての春。 どんな春の景色に出会えるのか?いまからわくわくしています。 実はいま、実家でブログを書…
モンゴメリの「赤毛のアン」の続編、「アンの青春」には 毎日を前向きに過ごしたくなる名言や、美しい言葉が ぎっしりと詰め込まれています。 今回は、特に心に響いた言葉をご紹介したいと思います。 アンの青春―赤毛のアン・シリーズ2―(新潮文庫) 作者:モ…
最近、モンゴメリの「アンの青春」を読んでいます。 11~16歳のアンを描いた「赤毛のアン」の続編である「アンの青春」では、 16~18歳のアンの日々が綴られます。 うっとりするくらい美しくて、おもしろくて、大好きな一冊になりました。 慌ただし…
「魔女」と聞いて、何を思い浮かべますか? 何百年も生きたシワシワの顔にイボだらけの曲がった鼻、黒い服? ホウキにまたがり空を飛び回る姿? それとも、あやしい鍋をかき回し、ハンサムな王子さまも一瞬でカエルに変えてしまう 薬を作っている姿でしょう…
2024年になって、早くも10日が経ちました。 今年は思いもよらない一年の始まりとなってしまいました。 能登半島地震で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。 大阪も、かなり長く揺れました。 小さな地震ですら怖いのに、被災地の方々は…
研ぎ澄まされた文体で登場人物の心を描き出す カポーティの短編集「ティファニーで朝食を」を再読しています。 前回は、表題作「ティファニーで朝食を」の感想や 映画と小説について書きました。 miyukey.hatenablog.com 今回は表題作を除いた3篇の短編につ…
もう20年以上も前、高校生だった頃に感動した カポーティの「ティファニーで朝食を」。 ふと目に留まったティファニーブルーの ブックカバーがきっかけで、再読することにしました。 ティファニーで朝食を(新潮文庫) 作者:トルーマン・カポーティ 新潮社…
「咳をしても一人」 「入れものが無い 両手で受ける」 山頭火と並び称される自由律俳句の代表俳人、尾崎放哉の句です。 その人生は、類まれで壮絶なものでした。 小豆島の海。尾崎放哉はこの海をどんな気持ちで眺めたのだろうか。 エリート街道まっしぐら、…
「小生宿所は眺望絶佳の別天地」 夏目漱石が、親友・正岡子規への手紙にそう記した場所。 それが、漱石が松山に移り住んで最初の下宿先となった「愛松亭」。 いまは、「漱石珈琲店」として、当時の面影を残し レトロで落ち着いたカフェとなっています。 松山…
「人は食べたもので出来ている」と言いますが 「人は読んだもので出来ている」とも言えるのではないかしら。 ブログ友のZoe(id:zoee)さんが以前そんなことを書かれていて とても共感しました。 YOU ARE WHAT YOU READ - 本棚に本があふれてる ワクワクして…
「なんでもっと早くしなかったんやろう? 20代の女の子たちはみんなかわいくて、いいなぁって思う」 お見合いについての友人の言葉です。 友人は私の同級生で40歳、コロナ禍で離婚して、婚活中。 同じお見合いサイトに登録している若い女の子たちの溌剌…
旅行へ行くことが決まったら、まずどんな準備をしますか? 私は、まず、その土地が舞台となった小説やエッセイを探して読みます。 ガイドブックには決して載ることのなかった歴史や雑学、情報を知り 「なるほどー」と納得してみたり、 その土地が持つ魅力を…
2023年が始まって早くも1週間が経ちました。 皆さんの今年の目標は、何ですか? 私はしたいこと、達成したいことがたくさんありますが そのうちのひとつが「朝の時間を充実させること」です。 休みの日や予定のない日の朝は、起きられないってことないで…
埼玉県の別所沼公園には詩人・立原道造が設計した ヒアシンスハウスがあります。 この別所沼を訪れ、ここに5坪ほどの家を建てて暮らすことを 夢見た立原道造。 その夢は叶うことなく24歳で結核により亡くなりました。 立原道造の没後66年の時を経て 20…
川越を舞台にした、ほしおさなえさんの小説「菓子屋横丁 月光荘」。 最近、このシリーズの一巻目を読み、その魅力にハマってしまいました。 私は、「もし家の声が聞こえたら?」というブログ記事を書いたことがありますが、(家の記憶 - Miyukeyの気まぐれブ…
東京・三鷹の山本有三記念館へ行って来ました☆ 実は、私、山本有三の作品は一冊も読んでいないのです。。 が、この記念館のことを知って以来、 その美しい建築様式に憧れ、 私の「一度、訪れてみたい!リスト」に名を連ねていました。 予定していた日は、ま…
長田弘さんのエッセイ「私の好きな孤独」は 題名に惹かれて読みました。 長田弘さんの紡ぐ文章は、 詩人だからこその言葉の選び方、感性に驚かされます。 簡潔な文章の中にこそ宿る、言葉のひとつひとつの持つ重さや美しさ。 一編が2~3ページという短いエ…
家に帰ったら、誰もいなくても「ただいま」と言ったほうがいいと どこかで読んで、最近、そうしている。 実家にいた頃は、常に誰かが迎えてくれたけれど、 今は夫が帰るまで、私ひとり。 ガランとした家に向かって「ただいま」と言うとき 私は誰に挨拶してい…
コロナ禍になってから、才能ある人が自ら命を絶つという 痛ましいニュースが増えています。 最近も、芸能人や芸人の自殺の報道がありました。 一時は減少傾向にあった自殺率が 2020年以降、増加傾向になったというデータもあります。 (参照:コロナ禍に…
最近読んだ今村夏子の短編集「父と私の桜尾通り商店街」。 そこに収められた7篇の小説に衝撃を受けました。 今回は「父と私の桜尾通り商店街」の一冊を通して 今村夏子作品の魅力についても、考えていきたいと思います。 ネタバレは一切ありませんので安心し…
桜の木にも、緑の葉が見られるようになりました。 季節はどんどん巡っていきます。 三省堂書店 神保町本店の存在は知っていました。 140万冊もの在庫を抱える超大型書店。 一度は足を運んでみたいと思っていたのですが オミクロン感染拡大で、なかなか出かけ…
暖かい日が続き、春が感じられるようになりました。 気象予報で、今週中には桜の開花宣言が出されるかも?と言っていました。 桜を笑顔で見上げる、春の風を感じる、花の香りを胸いっぱいに吸いこむ・・・ そんな当たり前だと思っていたことが、 いかに幸せ…
軽井沢で訪れた睡鳩荘(すいきゅうそう)。 白樺の木々と湖の向こうに佇むヴォーリーズ建築の洋館。 それを見ただけでも、絵の中に飛び込んだような錯覚を起こしますが そこで過ごした家族のストーリーは、 その外観にも増して美しい物語のよう。 今回は、2…
私が下北沢に惹かれたきっかけは 一冊の本との出会いから始まります。 1、吉本ばなな「下北沢について」 裏表紙の内容紹介文を読んで、 下北沢のガイドブック的なエッセイを期待して買ったのですが 実際は、ずいぶん違った内容でした。 このエッセイに名前…
私たちの生活を変えた未知のウィルスに打ち勝つために・・・ そして様々な病を遠ざけて 健康に生きるために、 誰もが強化したい「免疫」。 最近、エリカ・アンギャルさんの著書「最強でエレガントな免疫を作る100のレッスン」 という本を読みました。 オース…
軽井沢の老舗、万平ホテル。 室生犀星、堀辰夫、三島由紀夫といった文豪たちに愛され 文学作品の舞台になりました。 また、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと共に定宿として 毎夏をこのホテルで過ごしたことでも有名です。 そんな万平ホテルでの素敵なティータ…
秋の夜長、どう過ごされていますか? 温かいミルクティーでも片手に、眠る前のほんのひと時を ゆったり過ごすのに、読書は最適です。 ちょっと不思議で温かいストーリー、 「雲と鉛筆」(吉田篤弘)をご紹介します。 鉛筆工場で働いている「ぼく」は屋根裏部…
先日行った須原屋本店で、こんなマップを手に入れました。 これが、なかなか面白い! 「あっおやまっぷ」作成者の、あおやままさひろさんは、 ネットは一切使わず、聞き込みや書物、耳にはさんだことなどをもとに 地図を作ったそうです。 味のあるイラストや…
1、コロナ禍の自粛生活を救ってくれた漫画 2020年から始まったコロナ禍の自粛生活。 終わりが見えない不安と閉塞感の中で 私の心を救ってくれたのが、本や映画でした。 その中のひとつが、漫画「鬼滅の刃」。 漫画を手に取ったのは何年ぶり・・・いや、…
「宗教」と聞いて、何を思い浮かべますか。 ある人にとっては心の支えや救いになるもの、 でも、宗教によっては、人生を破壊してしまうほどの 恐ろしい力を持つものでもあります。 今回は、病弱な娘を助けたい一心で あやしい宗教にのめりこんでしまった夫婦…