Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

人と人を繋いでくれた詩集「これもすべて同じ一日」銀色夏生の写真詩集

あっという間に3月もあと一週間で終わりです。 今年の桜の開花は平年より早くなるそう。 どこにお花見に行かれますか? 私にとっては、愛媛県で過ごす初めての春。 どんな春の景色に出会えるのか?いまからわくわくしています。 実はいま、実家でブログを書…

前向きになれる!モンゴメリ「アンの青春」の美しい言葉たち

モンゴメリの「赤毛のアン」の続編、「アンの青春」には 毎日を前向きに過ごしたくなる名言や、美しい言葉が ぎっしりと詰め込まれています。 今回は、特に心に響いた言葉をご紹介したいと思います。 アンの青春―赤毛のアン・シリーズ2―(新潮文庫) 作者:モ…

モンゴメリ「アンの青春」 赤毛のアンとの再会を果たしたアラフォー主婦の感想

最近、モンゴメリの「アンの青春」を読んでいます。 11~16歳のアンを描いた「赤毛のアン」の続編である「アンの青春」では、 16~18歳のアンの日々が綴られます。 うっとりするくらい美しくて、おもしろくて、大好きな一冊になりました。 慌ただし…

横浜の魔女の店「グリーンサム」と、魔女に憧れた私の魔女修行(?)

「魔女」と聞いて、何を思い浮かべますか? 何百年も生きたシワシワの顔にイボだらけの曲がった鼻、黒い服? ホウキにまたがり空を飛び回る姿? それとも、あやしい鍋をかき回し、ハンサムな王子さまも一瞬でカエルに変えてしまう 薬を作っている姿でしょう…

話題沸騰中!源氏物語のあれこれ・・・光源氏の椿の花、江國香織の「夕顔」って知ってる?

2024年になって、早くも10日が経ちました。 今年は思いもよらない一年の始まりとなってしまいました。 能登半島地震で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。 大阪も、かなり長く揺れました。 小さな地震ですら怖いのに、被災地の方々は…

短編集「ティファニーで朝食を」再読② カポーティの珠玉の短編に酔いしれる

研ぎ澄まされた文体で登場人物の心を描き出す カポーティの短編集「ティファニーで朝食を」を再読しています。 前回は、表題作「ティファニーで朝食を」の感想や 映画と小説について書きました。 miyukey.hatenablog.com 今回は表題作を除いた3篇の短編につ…

カポーティ「ティファニーで朝食を」再読 ① 映画と小説・・・そして再読の醍醐味は

もう20年以上も前、高校生だった頃に感動した カポーティの「ティファニーで朝食を」。 ふと目に留まったティファニーブルーの ブックカバーがきっかけで、再読することにしました。 ティファニーで朝食を(新潮文庫) 作者:トルーマン・カポーティ 新潮社…

「咳をしても一人」尾崎放哉の終焉の地を訪ねて ~数奇な運命と生涯を辿る旅~

「咳をしても一人」 「入れものが無い 両手で受ける」 山頭火と並び称される自由律俳句の代表俳人、尾崎放哉の句です。 その人生は、類まれで壮絶なものでした。 小豆島の海。尾崎放哉はこの海をどんな気持ちで眺めたのだろうか。 エリート街道まっしぐら、…

漱石珈琲店(松山)素敵カフェで夏目漱石と正岡子規の友情に想いを馳せて

「小生宿所は眺望絶佳の別天地」 夏目漱石が、親友・正岡子規への手紙にそう記した場所。 それが、漱石が松山に移り住んで最初の下宿先となった「愛松亭」。 いまは、「漱石珈琲店」として、当時の面影を残し レトロで落ち着いたカフェとなっています。 松山…

今の自分は過去に読んだ本でできている?!読書体験の旅と私が生涯大切にしたい本10冊。

「人は食べたもので出来ている」と言いますが 「人は読んだもので出来ている」とも言えるのではないかしら。 ブログ友のZoe(id:zoee)さんが以前そんなことを書かれていて とても共感しました。 YOU ARE WHAT YOU READ - 本棚に本があふれてる ワクワクして…

40歳という節目について考える。「年を重ねる」こと、そして40代の生き方とは・・・?

「なんでもっと早くしなかったんやろう? 20代の女の子たちはみんなかわいくて、いいなぁって思う」 お見合いについての友人の言葉です。 友人は私の同級生で40歳、コロナ禍で離婚して、婚活中。 同じお見合いサイトに登録している若い女の子たちの溌剌…

沖縄旅行の前に読みたい♪ 向田邦子「沖縄胃袋旅行」と よしもとばなな「なんくるない」

旅行へ行くことが決まったら、まずどんな準備をしますか? 私は、まず、その土地が舞台となった小説やエッセイを探して読みます。 ガイドブックには決して載ることのなかった歴史や雑学、情報を知り 「なるほどー」と納得してみたり、 その土地が持つ魅力を…

「朝1分間、30の習慣。」 1か月試した結果、わたしの朝が変わった

2023年が始まって早くも1週間が経ちました。 皆さんの今年の目標は、何ですか? 私はしたいこと、達成したいことがたくさんありますが そのうちのひとつが「朝の時間を充実させること」です。 休みの日や予定のない日の朝は、起きられないってことないで…

ヒアシンスハウス 詩人・立原道造の夢の家は、いまも(埼玉県・別所沼公園)

埼玉県の別所沼公園には詩人・立原道造が設計した ヒアシンスハウスがあります。 この別所沼を訪れ、ここに5坪ほどの家を建てて暮らすことを 夢見た立原道造。 その夢は叶うことなく24歳で結核により亡くなりました。 立原道造の没後66年の時を経て 20…

空に近い屋上テラスで絶品サンドイッチを!小説「菓子屋横丁 月光荘」の舞台を訪ねて(川越)

川越を舞台にした、ほしおさなえさんの小説「菓子屋横丁 月光荘」。 最近、このシリーズの一巻目を読み、その魅力にハマってしまいました。 私は、「もし家の声が聞こえたら?」というブログ記事を書いたことがありますが、(家の記憶 - Miyukeyの気まぐれブ…

東京の洋館 山本有三記念館で都会の喧騒を忘れて

東京・三鷹の山本有三記念館へ行って来ました☆ 実は、私、山本有三の作品は一冊も読んでいないのです。。 が、この記念館のことを知って以来、 その美しい建築様式に憧れ、 私の「一度、訪れてみたい!リスト」に名を連ねていました。 予定していた日は、ま…

曲がり角は、神様のものじゃない 長田弘「私の好きな孤独」

長田弘さんのエッセイ「私の好きな孤独」は 題名に惹かれて読みました。 長田弘さんの紡ぐ文章は、 詩人だからこその言葉の選び方、感性に驚かされます。 簡潔な文章の中にこそ宿る、言葉のひとつひとつの持つ重さや美しさ。 一編が2~3ページという短いエ…

家の記憶

家に帰ったら、誰もいなくても「ただいま」と言ったほうがいいと どこかで読んで、最近、そうしている。 実家にいた頃は、常に誰かが迎えてくれたけれど、 今は夫が帰るまで、私ひとり。 ガランとした家に向かって「ただいま」と言うとき 私は誰に挨拶してい…

今こそ読みたい「しないことリスト」コロナ禍の心の闇と、がんばりすぎる私たち

コロナ禍になってから、才能ある人が自ら命を絶つという 痛ましいニュースが増えています。 最近も、芸能人や芸人の自殺の報道がありました。 一時は減少傾向にあった自殺率が 2020年以降、増加傾向になったというデータもあります。 (参照:コロナ禍に…

今村夏子の短編集「父と私の桜尾通り商店街」 世界を切り取る切なくも衝撃的な7つのストーリー

最近読んだ今村夏子の短編集「父と私の桜尾通り商店街」。 そこに収められた7篇の小説に衝撃を受けました。 今回は「父と私の桜尾通り商店街」の一冊を通して 今村夏子作品の魅力についても、考えていきたいと思います。 ネタバレは一切ありませんので安心し…

さようなら、三省堂書店・神保町本店 生まれ変わる本屋と新しい私  

桜の木にも、緑の葉が見られるようになりました。 季節はどんどん巡っていきます。 三省堂書店 神保町本店の存在は知っていました。 140万冊もの在庫を抱える超大型書店。 一度は足を運んでみたいと思っていたのですが オミクロン感染拡大で、なかなか出かけ…

大切なこと、忘れてない?いますぐ行動したくなる名言(詩)☆

暖かい日が続き、春が感じられるようになりました。 気象予報で、今週中には桜の開花宣言が出されるかも?と言っていました。 桜を笑顔で見上げる、春の風を感じる、花の香りを胸いっぱいに吸いこむ・・・ そんな当たり前だと思っていたことが、 いかに幸せ…

夢見る山荘「睡鳩荘(軽井沢)」を訪れて☆ フランス文学者、朝吹登水子の夏の夢。

軽井沢で訪れた睡鳩荘(すいきゅうそう)。 白樺の木々と湖の向こうに佇むヴォーリーズ建築の洋館。 それを見ただけでも、絵の中に飛び込んだような錯覚を起こしますが そこで過ごした家族のストーリーは、 その外観にも増して美しい物語のよう。 今回は、2…

下北沢を散策☆ 吉本ばなな「下北沢について」を片手に (文学散歩)

私が下北沢に惹かれたきっかけは 一冊の本との出会いから始まります。 1、吉本ばなな「下北沢について」 裏表紙の内容紹介文を読んで、 下北沢のガイドブック的なエッセイを期待して買ったのですが 実際は、ずいぶん違った内容でした。 このエッセイに名前…

免疫力が倍増!!黄金の食べ合わせを教えます。あの食品に○○を加えるだけで・・・☆

私たちの生活を変えた未知のウィルスに打ち勝つために・・・ そして様々な病を遠ざけて 健康に生きるために、 誰もが強化したい「免疫」。 最近、エリカ・アンギャルさんの著書「最強でエレガントな免疫を作る100のレッスン」 という本を読みました。 オース…

万平ホテルのカフェ(軽井沢) 絶品グリルサンドとアップルパイ。小説の舞台になったホテルを訪ねて☆

軽井沢の老舗、万平ホテル。 室生犀星、堀辰夫、三島由紀夫といった文豪たちに愛され 文学作品の舞台になりました。 また、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと共に定宿として 毎夏をこのホテルで過ごしたことでも有名です。 そんな万平ホテルでの素敵なティータ…

「雲と鉛筆」吉田篤弘 「あいだ」にある美しさに気付く  (感想)

秋の夜長、どう過ごされていますか? 温かいミルクティーでも片手に、眠る前のほんのひと時を ゆったり過ごすのに、読書は最適です。 ちょっと不思議で温かいストーリー、 「雲と鉛筆」(吉田篤弘)をご紹介します。 鉛筆工場で働いている「ぼく」は屋根裏部…

ちょこっと文学散歩☆石井桃子や水上勉も歩いた浦和散歩♪「あっおやまっぷ」を手に。

先日行った須原屋本店で、こんなマップを手に入れました。 これが、なかなか面白い! 「あっおやまっぷ」作成者の、あおやままさひろさんは、 ネットは一切使わず、聞き込みや書物、耳にはさんだことなどをもとに 地図を作ったそうです。 味のあるイラストや…

今更だけど・・・「鬼滅の刃」の名言6選 生きる力を与えてくれる言葉☆

1、コロナ禍の自粛生活を救ってくれた漫画 2020年から始まったコロナ禍の自粛生活。 終わりが見えない不安と閉塞感の中で 私の心を救ってくれたのが、本や映画でした。 その中のひとつが、漫画「鬼滅の刃」。 漫画を手に取ったのは何年ぶり・・・いや、…

今村夏子の小説「星の子」から宗教の闇について考える

「宗教」と聞いて、何を思い浮かべますか。 ある人にとっては心の支えや救いになるもの、 でも、宗教によっては、人生を破壊してしまうほどの 恐ろしい力を持つものでもあります。 今回は、病弱な娘を助けたい一心で あやしい宗教にのめりこんでしまった夫婦…