今週のお題「ゲーム」
あなたはゲームが好きですか?
ゲームが大好き!私の趣味はゲームです!
とおっしゃる方には、この記事は参考にならないかもしれません。
最初にお断りしておきますが、
私はゲームを否定するわけでも、良くないと言いたいわけでもありません。
何を隠そう、私の夫もゲーム好き。
仕事が終わって帰って来ると、おもむろにテレビの前に座り、
ひととき、ゲームを楽しんでいます。
朝早くから夜遅くまで、いろいろなストレスやプレッシャーと闘いながらの仕事。
家に帰って来て、ほっと一息つくゲームの時間で
そのストレスが少しでも軽減されるなら、
ゲーム賛成!と思っています。
それに、ゲームのお蔭で助かったこともありました。
沖縄旅行で、お昼ご飯、どこで食べよう?と迷っていたときのこと。
主人が、「あ!!そういえば!」と言いながら、猛スピードで歩き始めたのです!
ついて行ってみると、ジグザグに路地を抜け、一軒のお店に到着。
黄色い看板が目印の、小さな目立たないお店。
お昼時も過ぎていたせいか、お客さんは一人もいなくて、
おばあが一人でノンビーリとソーキソバを作っていました。
そのソーキソバのおいしかったこと!!!
しかも、一杯300円って・・・?
それまで観光客に人気のお洒落なお店で4倍以上のお金を払って、
それほどおいしくもないソーキソバを食べたのは何だったんだろう?と思いました。
「地図も見ないでよくお店、わかったねー?」
と言うと、「龍が如く3」というゲームの中で、
沖縄の那覇の街が忠実に再現されており、
そのお店や街の地理を覚えていたとのこと。
後で調べてみると、けっこう有名なお店らしいのですが、
初めての沖縄で、しかも下調べが甘かったため、全くノーチェックだったのです。
こんなところでゲームに助けられるとは!
お蔭でおいしいソーキソバに出会えたのでした☆
前置きが長くなってしまいましたが、
このように、ゲームによって
楽しい時間が過ごせる、くつろげる、夢中になれる、役に立つ・・・と
なんらかの恩恵を受けている場合は、何の問題もないと思います。
ただ、もし、少しでも
「他にしたいことがあるのに、気付いたらゲームをしている」
「ゲームをやめたいのにやめられない」
「ゲームをしている時間は無駄なんじゃないか」
という気持ちがあるのなら、
ゲームとの付き合い方を考え直すべきかもしれません。
☆やめたいのにやめられなかった私の場合
仕事をして帰って来て、疲れて、気付いてみたらスマホを手に
ゲームを開いていた・・・
という時期が、私にもありました。
だらだらと、何も考えることもなく1時間。
たったの1時間くらい、と思われるかもしれません。
私もそう思っていました。
ゲーム愛好者の方は、一日中しているという話も聞きますから。
それでも、ただでさえ忙しく自由になる時間が少ないのに、
それをゲームに費やすのは、勿体ないんじゃないか・・・
心のどこかで、やめたいと思いながら、
なかなかやめられませんでした。
そんなときに出会ったのがこの本です。
☆1年のうち1か月以上をスマホの中で過ごす現代人
MMD研究所の15歳以上60歳未満のスマホを持つ男女を対象とした調査で
現代人の多くが1日2~3時間はスマホに接していると書かれています。
この時間を1か月で計算すると60~90時間、
1年のうち1か月以上もの時間、そして一生として考えると
人生の10%をスマホ画面を見て過ごしていることになるそうです。
☆ゲーム中毒の原因はドーパミン
著者の小山竜央さんは現在は経営者、講演会のコンサルタント。
過去にオンラインゲームサイトを立ち上げ
ゲーム業界で次々と大人気ゲームを開発した方です。
その経験から、人がなぜゲームやスマホに依存してしまうのか?ということを
様々な角度から詳しく解説しています。
スマホをついつい手に取ってしまう、ゲームをしてしまう大きな要因は
ゲームをすると脳から発生する
快楽物質ドーパミンです。
ギャンブルや薬物も、大量のドーパミンが発生することで依存症になります。
もちろん、スマホやゲームはそれに比べてドーパミンの量はごくわずかですが
一日に何度も見ることができるという手軽さのせいで
ドーパミンがどんどん溜まっていき、
離れられなくなるのです。
☆「スマホは人間から夢や目標までをも奪っていく」(p53)
人間は快楽を求めて生きるものです。
多少つらくても、その先に、快楽があると思えば頑張れます。
だからこそ人は、夢や目標に向かって、苦しくても努力できるのです。
しかし、手を伸ばせばすぐにアクセスできる場所(=スマホ)に
快楽(=ドーパミンを出すゲーム)があると現状に満足し、
夢を追う必要性を感じなくなってしまうのです。
そして、そんなに努力しなくても快楽を受け取れるということに慣れてしまうのです。
☆ゲーム中毒、スマホ依存から抜け出すための3つの方法
ここでは、いまからすぐに始められる簡単な習慣をご紹介します。
①どれだけの時間、スマホやゲームをしているか視覚化する
一日24時間のうち、何時間ゲームをしたか時間を計り、記録しましょう。
スマホの時間を計る場合は、スマホ依存アプリを使うと便利です。
視覚化することで初めて自分の状態を認識し、
より良い状態へのステップを踏み出すことができるのです。
②手元に置かない
スマホ依存、ゲーム依存の人は、その行為が習慣化されています。
すぐにアクセスできないように手の届くところに置かないこと、
プッシュ通知をオフにすることなどが考えられます。
(プッシュ通知とは、
SNSで新しいメッセージが来た時や、
ゲームの更新があったときに届くお知らせです)
③スマホ内を整理する
SNSやゲームなどの娯楽は、1ページ目(トップページ)ではなく
2ページ目以降、できるだけ奥のページに置きます。
トップページにゲームやSNSを置いていると、
スマホを見る度につい快楽を求めて依存してしまうことになります。
トップページには、習慣化したいことや自分の成長に役立つアプリ
(体重管理、フィットネス、ニュース、英会話のアプリなど)を置きましょう。
☆この本を読んで実践した結果・・・
私は、上の3つの方法を含め、
この本に紹介されているいくつかの方法を実践して、
スマホとゲームの時間が大幅に減りました。
特にスマホ内を整理して、
スマホを開いたときにゲームのアイコンが見えないように
位置を移動したことは、かなり効果がありました。
簡単なことなのですが、この本を読むまで、
スマホをカスタマイズするという意識がなかったのです。
この本を読んでから2か月くらいで、ゲームをする時間は半分以下に減り、
1年以上経った今は、ゲームの存在すら忘れていることがほとんどです。
☆最後に
もちろん、何かを辞めるにはそれなりの意志が必要ですし
本だけではなく専門家の助けが必要かもしれません。
最初にも言いましたが、ゲームやスマホが悪いわけではありません。
大切な時間を有効に使うために、
ゲームやスマホとの付き合い方を変えるだけで
もっと楽しい毎日が送れるかもしれません。
小山竜央さんの「スマホの5分で人生が変わる」という本は
スマホやゲーム、SNSとの正しい付き合い方や、
自分との向き合い方、目標達成に役立つアプリなど
有益な情報がたくさん詰まった一冊でした。
実は、この本は、
「私はスマホ依存ではない!」「ゲーム中毒ではない」
と思っている人にこそ読んで頂きたい本です。
そういう人こそ、自覚していないだけで、
貴重な時間をスマホに奪われている可能性があるからです。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
あなたの毎日が変わるかもしれません。
☆その他のスマホやゲーム依存症を扱った書籍☆
最後までお読み頂きありがとうございました。