Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

飛鳥山公園の桜(東京・王子)☆ 歴史を感じながら桜さんぽ♪(写真)



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先週末、東京・王子の飛鳥山公園へ桜を見に行って来ました。

去年の桜シーズンは緊急事態宣言まっただ中で

桜を見に行くことができなかったため、2年ぶりの桜♪

今年も「お花見」らしいことはできませんが

せめて満開の桜を愛でたくて出かけました。

 

1、渋沢栄一の街、王子

 JR京浜東北線「王子」駅で下車すると

真っ先に目に飛び込むのがホームから見える桜の木々。

いっきにテンションが上がります↑↑↑

 

王子は渋沢栄一が住んでいた地で、

日本初の洋紙製造工場を作った場所ということもあり

どこを見ても渋沢栄一の写真で溢れています。

大河ドラマ「青天を衝け」、新一万円の顔・・・など

話題の尽きない「日本資本主義の父」は王子の誇りなのでしょう。

いまだに渋沢さんのお顔が目に焼き付いて離れません^^:

 

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飛鳥山前郵便局のカラフルなポスト。これは可愛くて好き!ここにも渋沢さんが☆

 

  

 2、  2年ぶりの桜☆

 

 

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飛鳥山公園の満開の桜。花の下の人々の笑顔も輝きます。

 

600本以上の飛鳥山公園の桜。

桜を見にお出かけするのは2年ぶり。

美しさが目に沁みます。

桜の木を見上げる人々の顔は、マスクをしていてもわかるくらい

輝いていて、みんな笑顔。

こんなにたくさんの人々を明るい笑顔に変えてしまう桜の花の力に

改めて感動しました。

 

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桜は、はかないけれど、だからこそ、この一瞬、

「いま」を見ようと人が集うのでしょう。

つぼみも、満開のときも、散り初めも、

池や川に落ちたり地面にふっかりと敷き詰められた花びらも

どの表情も、全てそれぞれに美しい。

なんだか、人の一生みたい

 

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桜みたいに純粋に、いま、この時を懸命に生きられたらなぁ。

 

昨年は桜を見に出かけることを自粛した方も多かったでしょう。

人に見られているかどうかに関係なく、花は咲きます。

そのときが来れば花開き、その時が来れば潔く散っていく。 

評価されるかどうかとか、注目を得られるかどうかなんて

考えるのは人間だけです、

桜みたいに無心に生きれたらいいですね。

 

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自然のリズムに身をゆだねて。

 

桜の木は、花が散っても

青葉をつけ、紅葉し、冬の凍える寒さに耐え抜きながら

次の春に花をつけられるよう準備しているんですね。

 お花は儚いけれど、木はとてもたくましい。

その自然のリズム、力強さにパワーをもらえます。

 

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桜の木のパワー、いっぱい受け取ったよ!ありがとう☆

 

3、飛鳥山公園の桜の歴史

 

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昔の人々も、こんなふうに笑顔で桜を見上げていたのでしょうか。

 

飛鳥山公園は明治六年に定められた我が国最初の公園の一つだそうです。

長い歴史の中でずっと愛されてきた公園なのですね。

でも、この公園のお花見の歴史は、もっと古いのです!

いまから284年前(江戸時代・1737年)に

徳川吉宗が桜を植え、庶民に開放したことから、

桜の名所となった飛鳥山

当時、吉宗が植えた桜は1000本だったそうです。

いまは650本。昔はもっと多かったのですね!

人々は集まって大いにお花見を楽しんだことでしょう。

飛鳥山では、お花見の季節の仮装が許されており

人々は思い思いの変装をして大賑わいだったとか。

仮装をすることで、庶民でも身分を気にせず無礼講で

誰もが平等にお花見ができたのです。

 

 

 

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ただの石に見えますが、当時、とても大きな役割を果たした石碑なんですよ!

写真では見えにくいですが、漢文が彫られています。

こちらは、いくつもの浮世絵に描かれている有名な石碑。

当時はランドマーク的な存在でした。

今となってはただの大きめの石に見えますが

当時はビルもマンションもなかったのですから、

きっとこの石はとっても目立ったのでしょう。

しかも飛鳥山の歴史が石に彫られているのですから

重要な役目も果たしていました。

しかしそれは漢文で書かれていたために、

当時の人々には読みにくい石碑の代表格だったそう。

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☆↓↓ 3章 飛鳥山の桜の歴史は、こちらの動画を参考に書かせて頂きました。

  楽しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。↓↓

https://www.kitaku-asukayama.jp/spot/03/

 

古く、江戸時代からお花見の場所として親しまれてきた場所。

桜を見て、しばし日常を忘れ、美味しい食べ物とお酒を楽しみながら

変装をして無礼講のどんちゃん騒ぎに興じる人々。

江戸時代の人々の楽しげな姿が見えてくるような気がしました。

今も昔も、桜を愛する人々の気持ちは変わりませんね。

昨年に続き、今年もコロナ禍により、

どんちゃん騒ぎはできませんが、いつかまた

この桜の下で安心して飲食できる日が来ることを祈って。

 

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4、見どころいっぱい!!飛鳥山公園

 

渋沢史料館、北区飛鳥山博物館、紙の博物館に加え

二月に新オープンした「青天を衝け大河ドラマ館」。

大河ドラマ館の前では、渋沢栄一さんがお出迎え☆

いっしょに記念撮影もできます♪

 

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大河ドラマ館では、渋沢栄一マスコットの着ぐるみがお出迎え。

 近くのグッズショップには渋沢栄一グッズがいっぱい。

その種類の豊富さにはびっくりです。

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主人が、今日の記念にと買った「しぶさわくんゴルフボール」。良いスコアが出るかな?^^

2つで1100円。

 

 

公園の奥には国指定重要文化財の晩香廬と青淵文庫が。

こちらは内部入館は現在、完全予約制です。

私も入りたかったのですが、予約がいっぱいで今回は諦めました。

内部を観たい方は、お早めの予約をお勧めします。

 

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青淵文庫。

渋沢栄一の80歳と子爵に昇爵した祝いに門下生の団体に寄贈された建築。

夕暮れに美しく浮かび上がっています。

 

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青淵文庫を背面から見たところ。

 

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「平和の女神像」。長崎市「平和記念像」の作者、北村西望が制作した日中友好の像です。

 

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王子駅から飛鳥山公園へ行くまでの道には音無親水公園という

美しい桜並木の名所もあります。

橋の欄干の模様と桜の木々のコントラストが素敵。

 

 

 

 5、最後に

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桜を見ていると様々なことを感じます。

季節の移り変わりを敏感に感じ取ってきた日本人の心や

儚い桜を愛する気持ち、

桜と人の命を重ね合わせて描かれてきた古来の絵画や詩歌、

桜が私たち人間に与えてくれる笑顔やパワー。

そして、冬の間、寒さに耐えながら花を咲かせる準備をしていた

木々のたくましさ、自然のリズムやエネルギーなど。

美しい桜の花を愛で、ひととき日常を忘れて力がみなぎりました。

飛鳥山公園の桜は、歴史が古く、昔の人々のお花見を想像しながら

歩くのも楽しかったです。

様々な石碑や記念碑、銅像や博物館、建築物など

びっくりするほど見どころいっぱい!

もっと早く家を出ればよかった、時間が足りない!と

慌ててしまいました^^

見られなかったところは次回、じっくりと観たいと思います。

コロナ禍で、どこも早めに閉館、閉園していますので

よく調べてからお出かけください。

 

桜の開花で、すっかり春が来ましたが

まだ四月は始まったばかり!

どうか皆さま、楽しい春をお過ごしください☆

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最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

皆さま、素敵な春を!!

 

 

 ☆この記事で使用した写真は全てMiyukeyが2021年3月27日に撮影したものです。

 

 

 

 

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一年ぶりの東京♪ミティラー美術館コレクション展(たばこと塩の博物館・押上)でインドの先住民アートに触れる

1、ただいま、東京!

先日、ついに東京へ行きました☆

なんと、一年ぶり!!

コロナ禍になってからというもの、

東京の人ごみや感染者数の多さが気になって、

足が遠のいてしまいました。

緊急事態宣言も解除され、

何より、私自身が自粛生活が我慢の限界!なのと

どうーーしても観たい展覧会があったこともあり

密を避けつつ、東京へ行くことにしました。

その展覧会とは・・・「ミティラー美術館コレクション展」(2021年5月16日まで)☆

 

久々の東京!!

やっぱり東京はワクワクとドキドキ、刺激とときめきを与えてくれる場所♪

東京が大好き!ただいま!東京!また、会えたねー☆^^

とはいえ、まだまだ油断できないので

展覧会を観たら飲食せずにまっすぐ家へ帰りました。

一日も早く、ゆっくりと心おきなく外出できる日が訪れますように。

今回は、私が観て来た展覧会「ミティラー美術館コレクション展」を

ご紹介します♪

 

2、ミティラー美術館コレクション展

 

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ミティラー美術館は、新潟県十日町市の雪深い森にある私立の美術館。

旧大池小学校の校舎を利用した建物では、インドのミティラー地方で3000年にわたって、母から娘へと伝承されてきた壁画「ミティラー画」、インド先住⺠族のワルリー族が描く「ワルリー画」、ゴンド族に伝わる「ゴンド画」、そして5000年以上の歴史を持つ「テラコッタ(素焼の陶器)」などを数多く収蔵している。

出展作は、美しい自然に囲まれた美術館のゆったりとした時間のなかで、インドから迎えた作家が制作した作品を中心に、伝統的な手法を守りつつも、現地の生活環境では生まれることのなかった創造性豊かな作品約90点を展示。

引用:

ミティラー美術館コレクション展(たばこと塩の博物館)|美術手帖

 

 

ミティラー美術館コレクション展は「押上」の駅から

徒歩10分のところにある「たばこと塩の博物館」で開催されています。

スカイツリーからは徒歩8分。

入館料は、驚きの100円・・・!

同じチケットで常設展も見れてしまいます。

ミティラー美術館コレクション展は、規模こそ大きくありませんが

普段は新潟の森の中の美術館かインドへ行かない限り観られない

存在感の溢れる温かく美しい貴重な作品群を目にすることができる

素晴らしい展覧会でした。

 

2、生と死を感じさせる木

展覧会場に入ってすぐ目に飛び込んでくる

ガンガー・デーヴィーの作品。

ミティラー画の第一人者であり

ピカソに匹敵するエナジー」と賞賛され

数々の栄誉賞を受賞しています。

 

この展覧会でも彼女の作品は数多く展示されていますが

最も胸を打った作品は、この「スーリヤムツキーの木」。

ガンガー・デーヴィーの遺作です。

 

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「スーリヤムツキーの木」 ガンガー・デーヴィー

1986年、乳がんから肝臓に転移した末期がんを克服するも

1991年、69歳で白血病で亡くなったガンガー・デーヴィー。

この絵は、亡くなる1年前、来日が叶い日本で描いたものだといいます。

未完でありながら、最高傑作。 

自分の人生の終わりを前にして、

彼女は何を想い、何を伝えようとしてこの作品を描いたのでしょうか。

この世に生を受けたことの幸せ、

そしてそれに対する心から湧き上がる喜びと

神への感謝・・・

そういったものが、作品からほとばしり、ひしひしと伝わってきました。

長く、うねりながらも真っ直ぐ天に伸びた幹は

ガンガー・デーヴィーという一人の人間の生き様、人となりを

あらわしているかのように思えます。

その木々の周りにはたくさんの鳥たち、生き物たちが

イキイキと楽しそうに集っています。

彼女はきっと、周りの人はもちろん、神に与えられたもの全て、

生きとし生きるもの全てに愛情のこもった眼を向けられる

そんな人だったのではないかと思います。

上の方にだけ、びっしりと描かれた木の葉。

きっと、キャンバスいっぱいにたくさんの葉を描こうとしていたのでしょう。

未完でありながら、その余白こそが、

私たちに「生きることの喜び」を語りかけてくる作品です。

人生の最後の一瞬までアーティストであり続け、

神への感謝と周りのものへの愛情を忘れなかった人。

いま、この絵の前に立ち、私たちはその生の輝きを受け取ることができるのです。

 

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「上限の月を食べる獅子」 ガンガー・デーヴィー  

 

ガンガー・デーヴィーの生涯の大半は

貧困と苦悩に満ちたものだったそうです。

深い信仰と芸術への情熱によって、それを乗り越えてきたガンガー。

新潟県のミティラー美術館の館長・長谷川時夫さんが

初めて観て衝撃を受けたのもガンガー・デーヴィーの作品でした。

長谷川さんは彼女の住む奥地の村へ行って、

対面を果たし、その時に言われた

「自分たちは貧しいので助けてほしい」という言葉で

ミティラー美術館の設立を決意したそうです。

ガンガー・デーヴィーがいなければ、インドから遠く離れた日本で

ミティラー画を観ることはできなかったかもしれません。

貧しさを乗り越え、そして病と闘い、決して信仰を忘れず、芸術を愛した人。

その生き方があらわれた彼女の絵だからこそ

国境を越えて人々の胸を打つのだと思いました。

 

3、ミティラー画いろいろ

 

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「チャクラ」 ゴーダーワリー・ダッタ 1990年

 他にも印象的な作品がいっぱいでした。

「チャクラ」は、なんだか観ていると引きづりこまれそうな不思議な絵。

 

 

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「クリシュナとラーダー」 カルプーリー・デーヴィー 2008年

インド神話に登場する美男美女の恋人たちを描いた美しい絵。

二人の表情は、特に笑っているわけでもないのに

仲睦まじい雰囲気や深い愛情が伝わってきて

私まで幸せな気持ちになれました。

 

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拡大図

作者のカルプーリーさんはスジーニー(刺し子刺繍)の作家としても

有名な方だとか。

細部までびっしりと緻密に描かれているところが刺繍作家さんらしいですね。

足元の木とそこにいる動物たちが

クリシュナとラーダーを祝福しているようで可愛いです。

 

 

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入れ墨画 作者不詳

 

 

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入れ墨画 作者不詳

インドではゴーダナ(入れ墨)は

吉祥をもたらす呪力があるとされており

死後の世界まで一緒について行くものと言われているそうです。

一生、守ってくれるお守りであり、死後のお供。

インドの人々にとって、入れ墨はファッションではなく

自分の分身のような存在なのかもしれません。

でも私は、この入れ墨画のあまりのかわいさに、

見入ってしまいました。

 

4、ワルリー画の魅力

 

インドの先住民族ワルリー族が描いた

ワルリー画はロックペインティングのような原始的な絵が特徴的。

特に胸に響いた作品をご紹介します。

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「村の結婚式」 ジヴヤ・ソーマ・マーシェ

ワルリー画は赤土の紅いキャンバスに

白一色で描かれた絵ばかりで、とても印象的でした。

顔が一切描かれていないのですが、

蟻のように小さく描かれた人間のシルエットから

なぜか人々の喜びがひしひしと伝わってきます。

人間だけではなく木々も踊ったり笑ったりしているみたい。

 

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拡大図

中央の三人で歩いている人(緑で囲った部分)の

真ん中が花嫁さんなんだって!

花嫁は恥ずかしがってなかなか家を出て花婿のもとに行けなくて、

友達や兄弟が無理やり引きずり出し、結婚式へ連れて行くところ。

初々しいなーと微笑ましくなりました。

インドでは結婚の儀礼が済むまで、お互いの顔を見ることができません。

花婿さんがハンサムで優しい人だといいですね。

 

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「カンサーリー女神(豊穣の女神)」シャンタラーム・ゴルカナ

最初この絵を見た時は、悪い奴がとっちめられているのかと思いました。

その逆で、左で驚いている男性は心優しい人。

山のてっぺんにいるのは豊穣の女神で、

不思議な竹籠からお米を次々と出し、男性に施してあげているのです。

それにしてもたくさんのお米ですね・・・

 

 

 

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太陽と月の拡大図

 森の中でひっそりと生きるワルリー族の描く

太陽や月の絵は、単純なシルエットながら美しく、

汚れなき心が写し出されているように感じます。

自然神を崇拝するワルリー族の一日は

太陽神を迎え入れるための儀式から始まるそうです。

ワルリー画に描かれる太陽や月はさりげなく描かれているのに

不思議と存在感があって

彼らの畏敬の念が伝わってくるのです。

 

 5、気づき、パワー、そして私たちは

 

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展示室は美しい絵画がズラリと並び、圧倒される。

 

 インドの先住民たちの絵の前に立っていると

不思議な感覚に包まれます。

まるでおばあちゃんに抱かれて、昔々の言い伝えを聞いて

うとうとしているような、そんな心地よい温かさ。

懐かしくて美しくて、心がほっとできる、そんな空間。

それはどこか大地の温かさにも似ていて

私たちが生まれる前にいた場所、死んでから行く場所

無限に続いている無限のループのようなものを思わせるのです。

 

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絵画の世界に身をゆだねて。

 

いつもは忘れていること。

大地があり、太陽が照り、雨が降り注ぎ、月や星が出て

木々が歌い、風がそよぎ、私たちは

生かされている。

何か大きな存在によって、生かされていて

自分はただ小さな自然の一部なのだということ。

私は宗教もスピリチュアルも信じませんが

こういう絵を見ているとそういったことをひしと感じます。

 

宇宙は空にあって、大地は地面にある。

私はいつもそう思っていたけれど、違うかもしれない。

本当はぜーんぶ繋がっていて、

争っている人たちも、憎しみ合っている人も

草木も動物たちも海も山も川も陸も

死んだ人も生きている人も、ほんとは境界なんてなくて。

誰もがいつかは死ぬけれど、それは怖いことでもなんでもなく

大地=宇宙に還っていくことなんだ、って

絵画の中から語りかけられているようでした。

現代に生きていることを忘れてしまうような

不思議な世界。

これが感じたくて、私はここへ来たのかな~と思いながら

ただただ惹きこまれました。

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本当は、境界線なんて、ないんだよね?

 

 

作品:「タルパーダンス」 1998年 ジヴヤ・ソーマ・マーシェ 

 

    

 6、最後に

インドの先住民族たちが描いた絵画の数々・・・

それは、生きていることの歓びと感謝、

神への畏敬の念を感じさせる素晴らしいものでした。

これらのものに触れることにより与えられる

ポジティブな力や宇宙との繋がりの感覚は

いまの時代を生きる私たちにたくさんのことを教えてくれます。

 

気付けば1時間以上もの時間を費やして見入っていました。

(注:さっと観れば15~20分ほどで観られる展示会です)

一部の作品を除き、写真撮影も可能で、

入場者には主な展示作品の写真と解説が載ったパンフレットも

無料でもらえます。

(パンフレットはミュージアムショップで120円で販売しています)

そして、常設展がまた、充実している!!

でも、常設展については、またの機会に。

これで入館料100円とは太っ腹☆^^

ミュージアムショップでは、ミティラー美術館コレクション展の期間中限定の

たくさんの面白いグッズも販売していました。

ポストカードはもちろん、インドの紅茶や

インドの先住民が一枚一枚描いた手書きの絵(660円)など。

お近くにいらっしゃる方は、ぜひ。

きっとこの展覧会ならではの気づきがあるはずです。

展覧会は2021年5月16日までです。

 

 

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。次回もよろしくお願い致します♪

「アシタダル・アリパン」1989年ガンガー・デーヴィー 拡大図

 

インド先住民アートの村へ

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