6月に入って10日間が経ちました。
2020年も、早くも上半期が終わろうとしています。
誰もが予想もしなかったコロナウィルスの蔓延という
波乱の半年間でした。
緊急事態が解除され、もとの生活が戻りつつありますが
まだまだ不安なことも多い今。
6月は雨が多かったり曇り空の日が続いて
気分も落ち込みがちかもしれません。
でも!!美しいものもたくさんあるのです☆
6月ならではの素敵な恵みから元気をもらって、
来たる下半期が収束に向かうよう祈りつつ
楽しい毎日を送りたいものですね☆
今回はたくさんある6月の恵みの中から、
私が大好きなものについてご紹介したいと思います。
1、紫陽花
雨の中で色とりどりのボンボリのように咲き乱れる紫陽花。
その夢のような色合いは幻想的で、私たちの心を元気づけてくれます。
開花後に花の色が変わることから「七変化」、
花びらが四枚あることから「四葩(よひら)」という異称もあります。
花言葉は、「移り気」。
2、さくらんぼ
真っ赤な美しい宝石のようなさくらんぼ!
アメリカンチェリーもいいけれど、
私はやっぱり日本生まれのさくらんぼが色も形もかわいくて大好き。
2つつながっているサクランボを見ると、かわいくてついつい笑顔になります。
赤く輝くさくらんぼを、大皿に山盛りにするのも素敵。
3、梅雨
毎日、雨が降り続く梅雨。
気が滅入りそうになることもありますが、
素敵な傘を新調して雨の日を楽しむのはいかがでしょう?
私が以前から気になっているのはイギリスのエリザベス女王の傘。
(写真:傘が…!エリザベス女王のファッションのこだわりがすごい)
コートと傘の色を合わせるなんて、
さすが英王室一のファッショニスタといわれるだけありますね!
雨の日の憂鬱を吹き飛ばしてくれそうな
鮮やかな色合いのコーディネートも素敵です。
94歳を迎えられた現在も、精力的に公務をこなしている姿は
はつらつと輝いて見えます☆
そして、この傘の一番の魅力は、ポコンとした、このフォルムです!
(写真:英王室一のファッショニスタ! 小物や色使いの達人、エリザベス女王のロイヤルファッション - セレブリティスナップ | SPUR)
この傘は王室御用達の傘会社 Fultonのもの。
思ったより少し重いのがたまに傷ですが、心が軽くなるなら持つ価値があるかも・・・!
「雨」と聞いて思い浮かぶのは、作家の江國香織さん。
江國香織さんは、飼っている犬に「雨」と名付けてしまうほどの
雨好きです。
雨の匂い、雨の音が大好きで、時間があれば何時間でも雨を見つめているそう。
そんな江國香織さんの小説には、雨が出てくる素敵な小説がいっぱい!
雨降りの日には、紅茶を片手にゆっくりと
雨が出てくる小説を読むのはいかがですか?
↓↓江國香織さんの短編集「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」の感想を書いています。
ご一読いただければ嬉しいです。↓↓
↓↓ 「雨」と名付けた愛犬との心温まる日常を描いた江國香織さんのエッセイ。
↓↓ 東京を舞台に大学生たちの甘酸っぱい恋を描く小説。どこか懐かしく、胸が締め付けられる大好きな一冊。
雨のシーンも印象的。↓↓
4、真珠
6月の誕生石は真珠。
真珠は貝の体内で生成されます。
他の宝石のような、まばゆいばかりの輝きはありませんが
真珠は、内に秘めたようなしっとりとした神秘的な光が魅力です。
別名は「月のしずく」、「人魚の涙」。
真珠の美しさにぴったりの名前だと思いませんか?
石言葉は「健康・富・長寿・清潔・素直」。
真珠・・・と聞いて思い浮かぶのが
20世紀、パリで活躍した女流画家ローランサンの絵には
たくさんの真珠が登場します。
淡い色合いで描かれるはかなげな少女や婦人が身に着ける真珠は
美しく柔らかい作品を、より一層、幻想的なものにしています。
( 写真左:マリー・ローランサン展(マリー・ローランサン美術館, 本多美佐子, 宮原和子監修・編集) / はなひ堂 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」)
(写真右:MARIE LAURENCIN マリー・ローランサン 展覧会オリジナルポスター | artg...)
↓↓マリー・ローランサンが描いたココ・シャネルの肖像画について、
こちらの記事で書きました。ご興味がある方はぜひご覧ください↓↓
5、夏至
日本が位置する北半球では、昼が最も長く、夜が最も短い一日です。
2020年の夏至は6月21日!
今年は偶然にも父の日と同じ日です。
世界中では夏至の日、様々なお祭りやイベントが行われます。
太陽、月、雨、風、大地・・・この自然に無駄なものなど何一つありません。
全てがバランスよく存在しているからこそ、
私たち人間も生きていけるのです。
当たり前に思っていることの「奇跡」に、今一度、感謝する・・・
そんな一日にできるといいですね。
6、六月の詩歌
6月の美しい季節は数々の詩歌に詠まれてきました。
ここでは私のお気に入りの歌をご紹介します。
☆紫陽花の八重咲くごとく弥つ代にを
いませ我が背子見つつ偲ばむ
(解釈)紫陽花の花が幾重にも咲き誇るように、いつまでも健勝であってください。
花を見るたび、あなた様を思い慕っております。
☆五月雨に花橘のかをる夜は
月すむ秋もさもあらばあれ
※五月雨・・・旧暦五月に降り続く雨は現代でいえば梅雨どきの雨のことです。
(解釈)梅雨の雨が降る中、橘の花の高貴な香りが立ち込める夜には、
澄み渡る秋の名月さえどうでもいいと思えます。
☆音もせで思ひにもゆる蛍こそ
なく虫よりもあはれなりけれ
(解釈)音や声を立てることもなく、ひっそりと思いの日を燃やす蛍。
鳴く虫よりもずっと趣深く感じられます。
(引用:覚えておきたい 日本の美しい季節の言葉 (だいわ文庫)
☆最後に☆6月なんて大キライだった!!
個人的な話になってしまいますが6月は私の誕生月・・・
幼い頃、私は6月が大キライでした。
祝日が全くないうえに
梅雨で毎日ジトジトと雨が降り続き、うっとうしい季節。
いつもドンヨリとしていて、他の月に比べて
ずいぶん暗いイメージだからです。
しかも、よりにもよって毎年私の誕生日にプール開きなのです。
カナヅチでプールが大嫌いな私にとっては悪夢。
「なんで私を6月に生んだのー??他の月がよかった!」
と、小さい頃、母によく言っていたのを思い出します。
いま考えると、かなり無茶苦茶な要望ですね。
でも私は、花が咲き乱れる穏やかな春の日や
夏休みがあって花火が打ちあがる夏や
木の葉が赤や黄色に美しく変わる秋や
クリスマス、お正月、初雪・・・というたくさんのワクワクに溢れた冬に
生まれたかったのです。
でも母はそのたびに言いました。
「どうして~?ママは6月、大好きよ。
一年で一番美しい季節じゃない?
アジサイが夢のように咲いて、そこにしとしとと雨が降り注いでさ、
ルビーみたいな真っ赤なツヤツヤしたかわいいサクランボがいっぱいなるのよ。
一年でいちばん幻想的で神秘的な一か月だと思うなー」
私はいつもその言葉に首をかしげるばかり。
こんなジメジメした季節、何がいいの?と。
でも二十歳を過ぎたころから6月の美しさに目醒めました。
6月には、他の季節にはない魅力がいっぱいなのです。
いま、私もあの頃の母と同じ年ごろになりました。
母がいつも言っていた「6月は幻想的で神秘的な1か月」という言葉が
心から理解できるようになりました。
明るさやきらめきとは異なる6月ならではの美しさ。
この一か月は、地球から日本への贈り物・・・☆
ぜひ、めいっぱい楽しみたいですね!
良い6月をお過ごしください☆
最後までお読み頂き、ありがとうございました。