Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

どっちがキレイ?アルハンブラの薔薇とウィーンの薔薇☆シェーンブルン宮殿と「パラドール・デ・グラナダ」

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(2016.9 パラドール・デ・グラナダにて撮影)

 

今週のお題「遠くへ行きたい」

 

海外旅行で印象的なのは、

美しい街の風景や雄大な自然、

素晴らしい芸術作品や建築物など。

珍しいもの、自国にはないものが多くて、

日本でも身近で見られる花々には

あまり目が行きにくい気がします。

けれど、海外の景色の中で見るからこそ

心に残る花というのもあるものです。 

今日は私が過去に訪れた

スペインとオーストリアで出会った薔薇の花をご紹介したいと思います。

海外旅行中は時間が限られていることもあり、

満足のいく美しい薔薇の写真は撮れていませんが

すこしでも雰囲気がお伝えできましたら嬉しいです☆

 

☆目次☆

1、シェーンブルン宮殿オーストリア

2、パラドール・デ・グラナダ(スペイン)

3、花に耳はあるのか

 

薔薇のフォトギャラリー(国内編)は、こちら↓↓

旧古河庭園バラ園(東京都)、河口湖(山梨県)、銀座空中庭園バラ園(東京都)の

バラの写真を載せています。↓↓

 

miyukey.hatenablog.com

 

1、シェーンブルン宮殿庭園(オーストリア

 

ウィーンのシェーンブルン宮殿は、

ハプスブルク家の夏の離宮です。

女帝マリア・テレジアをはじめ皇妃エリザベートが暮らした部屋、

神童モーツァルトが演奏をし、

まだ幼いマリーアントワネットに求婚をしたという逸話が残る

「鏡の間」も残されています。

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マリア・テレジア・イエローと呼ばれる黄色い外壁が美しいシェーンブルン宮殿。(2018.9.18撮影)

 

宮殿とともに世界遺産である庭園は、

緑に溢れており、歩いているだけで心が洗われます。

わずか14歳でフランスに嫁いだマリーアントワネットは

この庭園を母と歩いた幼き日々の思い出を

マリア・テレジアへの手紙に綴り、

懐かしんだそうです。

 フランス王妃として嫁いだ後は、生涯、実母との再会も

実家へ帰ることも許されなかったマリーアントワネット。

彼女の胸の中で、この庭は故郷での幸せの象徴であったのかもしれません。

 

緑のアーチを抜けると・・・・

 

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2018.9.18撮影

 

バラのアーチが現れます。

 

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2018.9.18撮影

 

マリア・テレジア・イエローと赤い薔薇の組み合わせが、何とも華やか!!

 

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シェーンブルン宮殿の外壁の黄色に映える真っ赤な薔薇の花が美しい。(2018.9.18撮影)

 

シェーンブルン宮殿の薔薇の花は、華やかで優雅で・・・

600年以上もの間、中欧を統治したハプスブルグ家の栄枯盛衰の歴史に

想いを馳せながら歩く庭園は、心に残る美しさでした。

 

 

☆マリーアントワネットについての過去のブログ☆

miyukey.hatenablog.com

miyukey.hatenablog.com

 

ハプスブルク家関連の記事☆

miyukey.hatenablog.com

 

 

2、パラドール・デ・グラナダ(スペイン)

 

スペインのアルハンブラ宮殿の敷地内にある「パラドール・デ・グラナダ」。

 

パラドールとは・・・

かつての歴代王国の住まいとなった城や宮殿、由緒ある修道院や領主の館など、歴史的に価値の高い建築物を改装した国営ホテルです。

(参照:

スペインに行ったら泊まりたい【パラドール】特集|海外旅行のSTW

 

もともとは宮殿であった建築物を貴族の邸宅として使用していましたが

後にカスティーリャ王妃イザベルが修道院に改築したという

長い長い歴史を持つパラドール。 

いまは、前述したとおり、国営のホテルになっており、

世界各国からの国賓や観光客が宿泊しています。

ふと目に留まるところ全てが清らかな美しさに溢れた

このパラドールに宿泊できたことは、忘れがたい思い出になりました。

 

バラの写真をご紹介する前に、パラドール内の写真をご覧ください。

 

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スペインに90以上あるパラドールの中で最も格式高いと言われる「パラドール・デ・グラナダ」。(2016.9)

 

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ロビーには大きな茶色い像が。印象的な目をしている。カスティーリャ王妃イザベルの像だろうか?(2016.9)

 

 カスティーリャ王妃イザベルは、

グラナダイスラム国家からキリスト教に改宗させ、

いまも王とともに「カトリック両王」として非常に愛されています。

 

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世界各国から訪れた国賓の写真がずらりと飾られた廊下は、花の香りで満ちていました。(2016.9)

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客室の窓から見えるグラナダの景色(2016.9)

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ひっそりと静まり返った階段には美しいアラビア風のランプが。(2016.9)

 

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 早朝、パティオと呼ばれるスペイン風の中庭に出てみました。

静まりかえったグラナダの朝の光の中に

むせかえるような緑が息づき

噴水の音と鳥の声だけが響き渡る・・・

すがすがしく清らかな空間です。

スペインの中庭はこのように中央に噴水を配し、

周りに木々の鉢植えを置くスタイルが典型的です。

 

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パラドール・デ・グラナダの特徴的なアーチ型の窓。

 朝のすがすがしい青空を写しています。

 

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これは客室ではなく、中庭の一角に設けられた小さな一室です。

かつてはイスラムであったという歴史を思い出させてくれる美しい空間。

 

 

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そして・・・朝日が昇り切らないうちに、お庭を散策。

かぐわしく、香り立つような庭。

そこにたった一つ咲く薔薇の花が。

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誇らしげにかぐわしく咲く薔薇(2016.9)

たったひとつ咲く薔薇が、こんなにも印象的に心に焼きついたのは

初めてでした。

それは麗しく、かぐわしく、そして何より誇らしげで・・・

アルハンブラ宮殿の敷地の一角にあるパラドールで

花開けたことを、誇りに思っているかのような

大輪の薔薇の花。

きっと、私たちがパラドールを去って数日後には

この薔薇は枯れてしまったでしょう。

でも、日本へ帰っても、月日が経っても、

私は遠いスペインであんなにもかぐわしく咲いていた一輪の薔薇を

時々、ふと思い出すのです。

今年もあの薔薇の木は花をつけているのでしょうか。

スペインでもコロナウィルスで多くの人々が苦しんでいます。

秋には、あのパラドールにもまた宿泊客が訪れ

気高く咲き誇るバラの花に心を打たれる人が増えることを祈っています。

 

3、花に耳はあるのか

 

幼い頃、こんな話をよく聞きました。

 「花に声をかけながら育てると綺麗な花が咲く」・・・

「きれいだね」「よく咲いてくれたね」と毎日声をかけていると

美しい花が咲くというのです。

大切に毎日世話を怠らなければ花はよく育つってことだな

と勝手に解釈していましたが、

花に耳があるのでは、と本気で思ったのは

もう30代のいい大人になった私が

スペインの「パラドール・デ・グラナダ」に宿泊したときのことでした。

どこに咲いていても薔薇は美しい。

でも同じ種類の同じ薔薇であっても、

咲く場所によって表情が全然違うことに気付いたのです。

とりわけ、「パラドール・デ・グラナダ」の薔薇はどこの薔薇とも違っていました。

もし花が人間の言葉を、

あたりに満ちている音楽を聴くことができるのなら、

そして自分が咲いている場所がどこなのかわかるのなら

そのどこにもない誇りに満ちた気高さやかぐわしさを理解することができます。

「パラドール・デ・グラナダ」は街の喧騒から離れた静寂に満ち

ギタリストが奏でる「アルハンブラの思い出」のギターの音色が響き

美しいドレスを身にまとった女性たちが歩く、そんな場所だからです。

(わたしたち観光客はドレスを着ていませんが・・・)

薔薇の木がいつ植えられたのかは知りませんが

もしかしてずっと昔からある木であったのなら

貴族の邸宅として使われていた頃の貴族たちのおしゃべりや

修道院だったころの修道女たちの祈りの声を聴いていたかもしれません。

・・・なんてことを考えるのも楽しいですね。

私はスピリチュアルや不思議な話は信じないたちなのですが

あのスペインの空気の中では、

ついそんなことを考えてしまいました。

 

最後にひとつ、私の実家に起きた不思議な話を書きたいと思います。

私の実家には、私が生まれる前から植わっている大きなハナミズキの木があります。

ある時期、そのハナミズキがもう何年も花をつけないことがあったそうです。

「今年も咲かないのかな~?」

と、家族で見上げながら嘆いていたその年の春。

ハナミズキが数年ぶりに満開の花をつけたというのです。

これは、私の家族に代々、伝わっているお話。

私の実家は古いので、こんな不思議な話がけっこうたくさんあるんです。

そのハナミズキの木は、春にはたくさんの花をつけて

いまも私たち家族を見守ってくれています☆

 

あなたは「花の耳」を、信じますか?

 

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花に耳があるとしたら、あなたの花に、何を聞かせてあげますか?(2019.銀座ローズガーデンにて撮影)

 最後までお読み頂きありがとうございました。

  

グーペ

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