お題「#おうち時間」
「コロナ疲れ」「コロナ鬱」・・・そんな言葉が飛び交っています。
あなたは大丈夫ですか?
気分が萎えてしまいがちな今こそ観てみたい
元気が出る名画や癒されるアートをご紹介します。
○目次○
☆アルフォンス・ミュシャ「聖ヴィート大聖堂のステンドグラス」
☆カルロ・ドロチ「悲しみの聖母」
☆アマビエ
1、アルフォンス・ミュシャ「モナコ・モンテカルロ」
(アルフォンス・ミュシャ「モナコ・モンテカルロ」1897年)
この絵は、まさに今の私の気持ちを表しています。
もしかしたら、あなたの心も表しているかもしれません。
この絵をぱっと観て、なんのために描かれたのか
すぐにわかりますか?
鉄道会社の広告ポスターとして描かれた作品なのです!
となると普通は汽車や線路を書きたくなるもの。
ところがミュシャは、それらのものは一切描かずに鉄道を表現したのです。
旅先を夢見て、うっとりとした表情を浮かべています。
周りの丸い花々や花輪は鉄道の車輪、
花々の茎は線路。
そしてバックにはモンテカルロのシンボルである
「グラン・カジノ」
(ネット上では小さすぎて見えにくいので、よーく見てくださいね!
少女の肩の右上の教会のような建物です)
そしてコートダジュールの海岸線が
ごくごくさりげなく描かれています。
そして、右下に、うすーーーく書かれている文字は
鉄道の情報です。(会社名やチケットの種類など)
鉄道を描かず、人々の目を惹きつけ、旅情を駆り立てる・・・
広告ポスターを芸術の域に押し上げた画家として知られる
ミュシャならではの発想ですね。
コロナの感染拡大により、世界中の人々が外出自粛を強いられる今、
遊びに行きたい!旅をしたい!
という想いが膨れ上がっている人が多いのではないでしょうか。
私も、その一人。
この少女のようにうっとりと旅に憧れ、
自由に行きたいところへ行ける日を夢見て
希望を忘れずにいたいと思います。
ミュシャの絵は、描かれて120年経った今も
私たちの心を惹きつけ、華やかで優雅な気持ちにしてくれます。
2、アルフォンス・ミュシャの聖ヴィート大聖堂のステンドグラス
アルフォンス・ミュシャといえば、代表作のひとつが
聖ヴィート大聖堂のステンドグラス。
なにもかもを忘れて、ただただ立ち尽くしてしまうほどの美しさ。
私の写真では、伝えきれないのが残念です。
どんな絵画やアートでもそうですが、本物、実物は何百倍も美しい・・・
もしチェコへ行かれる機会があれば、ぜひこのステンドグラスを観て頂きたいです。
ステンドグラスは、暗い室内で外からの光を通して観るからこそ
美しく見えるものです。
太陽がさんさんと輝く屋外から見ることはできません。
いつ終息するかわからない暗いトンネルのような今の世界。
でも、今だからこそ見えるものがあるのではないでしょうか。
いつもなら当たり前だと気付かず通り過ぎてしまっていた事柄も
今なら立ち止まれる。
当たり前が、当たり前じゃない。
暗い今の世界だからこそ、明るい光が差す方角を見つめていたいですね。
そうすれば、ステンドグラスのように美しいものに気付けるかもしれません。
言うのは簡単ですが、
私もしょっちゅうイライラしたり、落ちこんだりしてしまいます。
でも医療従事者の方々が身を挺して働いていらっしゃる中、
私にできることといえば、外出を自粛して
感染を広めないことくらい。
そして、できるだけ前向きに笑顔でいること。
そう思って、自分のできることをしないとなーと思っています。
↓↓ポジティブさや笑顔は伝染する・・・バタフライ効果について書いた過去の記事です。
よろしければご一読ください。↓↓
3、聖ヴィート大聖堂と内部のステンドグラス
アルフォンス・ミュシャの素晴らしいステンドグラスがある
チェコの聖ヴィート大聖堂は、プラハ城の中でも最も大きい建築です。
途中で戦火に見舞われながら多くの建築家の手によって
建築が進められようやく完成した美しい大聖堂。
その内部は、ミュシャの作品以外にも
たくさんのステンドグラスがあり、色とりどりの光に満ちた空間です。
ステンドグラスは写真に撮るのが難しく、実物の美しさは伝わりきれないのですが
少しご紹介します。
4、カルロ・ドルチ「悲しみの聖母」
カルロ・ドルチの「悲しみの聖母」。
優しく慈愛に満ちた表情と
深い青のヴェール、金の背景。
光、影、全てが神々しいこの絵画が
展示会場で光り輝いているように見えました。
悲しみや苦しみを包み込んでくれるような
深い愛情や広い心を思わせる美しい一枚です。
カルロ・ドルチの「悲しみの聖母」は
国立西洋美術館の常設展で観られます。
この他にも、クラーナハ、ミレー、モネ、ロセッティやルノワール、藤田嗣治など
びっくりするような名作がずらりと並んでいます。
常設展がこれほどまでに充実しているとはと、
初めて行ったときは驚かされました。
コロナが収束し、無事に美術館が開館された際は、ぜひ足を運んで
あなただけの特別な一枚を見つけてみてください。
国立西洋美術館の情報はこちらから↓↓
5、アマビエ
アマビエって、知っていますか?
私は恥ずかしながら、最近知りました(汗)
取り上げられているのを見て、初めてアマビエの存在を知ったのでした。
アマビエの大流行の発端は、
トキワセイイチさんがネット上で公開した漫画
「アマビエが来る」だそうです。
画像引用:
新型コロナでツイート激増「アマビエ」って何? 妖怪漫画が話題
男性が海辺を散歩していると海から突然アマビエと名乗る妖怪が現れ、
自分の姿を描いて人に見せれば疫病が治まると告げます。
男性はアマビエの姿を描き、SNSで拡散しようと四苦八苦する・・・というストーリー。
トキワセイイチさんの「アマビエが来る」は、
SNSで拡散され、アマビエは
「その姿を描けば新型コロナウィルス予防対策になる」とされ
大ブームに!!
そもそも、アマビエとは
江戸時代のメディア「かわら版」に描かれていた妖怪です。
弘化3年、熊本県の海の中からアマビエと名乗る妖怪が現れ
その後6年間の豊作と疫病の流行を予言し、自分の姿を描いて
人々に見せなさいと言った、とそこには書かれています。
それを下敷きに書かれたトキワセイイチさんの漫画は
見事に今の若者の心をとらえ、大流行を引き起こしたのです。
科学が進歩し、医療が発達し、どんなに生活が変わっても
疫病を恐れ、何かを信じて身を守りたい気持ちは、
江戸時代も今も同じなのですね。
今、多くのポスターやお守り、グッズ、ラインスタンプが販売されています。
共通点は長い髪、クチバシ、ウロコを持っていること。
それでは数々のアーティストたちが描いた
かわいいアマビエグッズをご紹介します☆
注)下の画像をクリックすると、アマゾンのグッズ購入画面に移ります。
今回も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました☆