Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

ハワイアンキルトで感じるハワイの風☆(愛媛県今治市 タオル美術館にて)

 

ハワイアンキルト・・・ハワイの自然、伝説、アロハスピリットを閉じこめ、

一針一針に自分の愛する人々への気持ちをこめて縫いあげる作品。

愛媛県今治市のタオル美術館で出会った

キャシー中島さんのハワイアンキルト。

作品群が発するエネルギーとオーラに、魅せられました。

タオル美術館ならではの

キルトデザインで作成されたタオルの展示もあり、

大いに楽しみました☆

今回はそんな、ハワイアンキルトの世界をご紹介します。

 

1、今治(いまばり)といえばタオル

 

四国に引っ越しをして、初めての小トリップは、

今治でした。

今治といえば、タオル!

というわけで、タオル美術館へ!


山の中にそびえるヨーロピアンな建物。

巨大な美術館の中ではタオルの製造過程を見学できたり、

ムーミンやディズニーのエリアがあって一日中楽しめます。

 

 

これ、ぜーんぶタオルって、すごい!

 

ムーミンのお家が再現してあったり、絵本のページがタオルで作られていたり。

 

タオル糸でつくったお家も!

 

2、ハワイの風と、タオルの世界と

 

そして・・・

キャシー中島のハワイアンキルトのエリア。(常設展)

 

 

展示室に一歩入って、このキルトを見たときに、

ぶわーっと一陣の風がこちらに向かって吹いてきたような気がしました。

それは、ハワイの風・・・

ハワイという土地が持つ力強い生命力。

雨や風や、花々や木々、豊かな土と美しい海、

多様な自然が息づく豊饒な地のエネルギーが、一気に押し寄せてくるような。

こんな経験は初めてでした。

ハワイアンキルトには、マナ(魂)が宿るといいます。

私はスピリチュアルは信じませんが、もしかして、キルトの中のマナ(魂)が

風を呼び起こしたのかしら・・・?と思ったり。

 

 

その後も、次々現れるハワイアンキルトの数々。

 

「ブナの森の奥で」

かわいらしいハワイの伝説にちなんで作られたハワイアンキルト。

木々のざわめきや森の匂い、白い花の香りまで漂ってきそうでしょう?

 

「ブナの森の奥で」のキルトのデザインをタオルにしたのがこちら。

 

シンプルな図案になり、素材も変わって

イメージがガラリと変わりましたが、世界観はそのまま。

とっても面白い試みだと思いました。

もともと、タオル美術館での常設展は、

「ハワイアンキルトのデザインをタオルにしませんか?」という

タオル美術館からキャシー中島さんへの一本の電話から始まったのだそう。

 

 

モンステラとアンセリュームをモチーフに作成された「ガーデンドリーム」。

この作品の、優しいブルーに、心がゆるゆるとほどけていくように

思いました。

どこかハワイの海を思わせます。

浅瀬の小さな波のサラサラという音が聞こえてきそうな・・・

ブルーは生命の色ですね。

 

そして、こちらは「ガーデンドリーム」をタオルにしたもの。

 

雰囲気はガラリと変わりますが、モンステラの形がくっきりと際立って

面白いですね。

 

 

 

イルカの形とピンクの波がかわいい!  

 

そういえば人や動物のいるキルトって見たことないなぁと思っていました。

他にも黒い色のキルトはダメだったり

昔は王様のクラウンやケープのデザインは生粋のハワイアンしか使えなかったりと、

いろいろなタブーがあるといいます。

そのひとつひとつにちゃんと意味や言い伝えがあるそうです。

そういうことを知っていくのも、ハワイの文化や歴史に触れることができて

とても面白いなぁと感じます。

 

  

美しいハワイの宮殿の花びんとアンセリウムの花をデザインした作品。

悲しい歴史と荘厳さが現れている作品です。

 

2、大切な人へ、想いをこめて

 

一針一針縫い合わせ、時間をかけて一枚の作品を作り上げるハワイアンキルト。

キャシー中島さんの故郷であるマウイ島に対する気持ちだけではなく

家族への愛情もこめられています。

こちらは、結婚した年に亡くなったというお母さんのことを想い

縫いあげた桜の木。

入り口に掛けられているキルトです。

キャシーさんの気持ちとお母さんの気持ち・・・

どちらもが伝わってくる美しい作品。

サクラの木に宿ったお母さまが、この展示を見守っているように

感じました。

 

 

 

キャシー中島さんのおばあさまは、アイルランド人なのだそう。

アイルランドにたくさん咲いている花をキルトにした一枚。

自分のルーツを誇りに思うキャシーさんの想いが伝わってきます。

 

息子さんやご主人がサーフィンを楽しんでいる間、

キャシーさんは木陰でキルトを作っているそうです。

なんだか、キャシーさんの愛に溢れた眼差しが見える気がしてきませんか?

 

 

20年間、共にキルトをしてきた大切な仲間と作ったというハートローズのキルト。

仲間がいて、サポートしてくれる生徒さんもいて、初めて

自分のアイディアがカタチになると言います。

キャシー中島さんの仲間愛が現れている一枚ですね。

そして右はシェニール織というタオル美術館独自の手法で織り上げたという

特別なタオルです。

 

 

3.最後に・・・ハワイアンキルトは雄弁に語る

正直、ハワイアンキルトって、それほど興味がなかったんです。

でも、考えてみたら、私が見ていたのって、

デパートの売り場やハワイの土産物屋さんに並んでいる

小さなキルトばかりだった・・・

今回、大きな「作品」としてのハワイアンキルトを前にして、

こういうものだったのかー!と目が覚める気持ちでした。

ハワイアンキルトは、実際のハワイよりも雄弁にハワイを表しているのではないか

と思いました。

どういうことかというと、

ハワイを訪れる日本人の多くは、「ハワイらしく」作られたオシャレなお店や

カフェ、お土産屋さんを回り

綺麗な海を見て、ハワイを満喫した気持ちになってしまう。

でもそうじゃなくて、ハワイの伝統や息づく文化、様々な歴史

人々が大切に育んできたものや豊かな自然、

そういったものに目を向ければ、100倍ハワイを楽しめるということ。

キャシー中島さんのキルトは、そういう「本当のハワイ」を

私に見せてくれた気がしました。

私も以前にハワイを訪れましたが、「本当のハワイ」に目を向けずに

帰ってきてしまった気がしてなりません。

ハワイにもう一度行きたくなりました、

そして、感じたくなりました。

観光客向けに作りこまれたものじゃなく、

ハワイがずっと昔から持っている巨大なエネルギーを。

フラダンス、ハワイアンキルト、アロハシャツ、ポキやレイ。

ハワイ独自のものはたくさんあって、そのひとつひとつに

様々な意味や歴史、人々の想いが込められているんですね。

ハワイの文化の奥深さを垣間見れ、

また、ハワイの風、光、自然をキルトを通して感じ、

なんだか心も体も元気がみなぎってきたみたい!

思わぬ「出会い」があったタオル美術館は

私の特別な場所になりました☆

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

愛を綴るキルト

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