Miyukeyの気まぐれブログ

関東在住の30代主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪

蜷川実花が写す「いま」の輝き 東京都庭園美術館「蜷川実花 瞬く光の庭」展

東京都庭園美術館で、現在、開催中の「蜷川実花 瞬く光の庭」展。

コロナ感染も広がる一方で不安もありましたが、

私が大好きな蜷川実花×庭園美術館!となると、行かないわけにはいきません。

 

一瞬一瞬の「生」のきらめきを蜷川実花さんならではの感性で

切り取った写真と、

庭園美術館の建築物とのコントラストが素晴らしい展覧会です☆

どうぞ最後までお付き合いくださいね。

 

1、大広間を彩る蜷川実花ワールド

 

猛暑・・・暑さに少々バテながら到着しましたが、

入った瞬間、その美しさに笑顔になりました。

何回も観てきた大広間が、全く違う空間に思える!

 

 

今回の展覧会は、2021年から2022年に撮影された

花の写真展です。

4万枚もの写真から選び抜かれた作品は、どれも新作ばかり。

 

ラジエーターと写真との組み合わせも素敵。

 

今回の展覧会で展示される作品の被写体は、

庭園や公園、植物園など、「人間が世話をしてきた植物」なのだそう。

だれかが、だれかのために育てた植物には

自然の中にあるものよりも、人の想いが込められている、

その想いを撮りたいというのもあったと語る蜷川実花さんの映像が

展覧会場内で流れていました。

 

 

2、命の儚さを感じる桜

 

大客室の広い部屋に展示されるのは、全て桜の写真。

 

 

蜷川実花さんの撮る桜の写真が、私は好きです。

他の花と同様、桜にもいろいろな表情があると思いますが

蜷川作品の桜は、何より「命の儚さ」を感じます。

光。淡い色。美しい、尊い、でも一瞬の「生」。

フレームに収められているのは桜の花だけれど、

私にはその向こうに、人の人生も見えた気がしました。

コロナ禍、そしてウクライナの戦争や、日本、世界で起こる様々な出来事・・・

私達にとって、この数年間は今まで以上に

「命」について考えさせられた時期であったと思います。

蜷川実花さんが感じたたくさんのことが、

一枚一枚の写真を通じて伝わってきました。

それは、「訴えかける」なんていう強いものではなく

いっしょに「感じる」、「共に心を震わせる」という感覚に似ています。

これは蜷川実花さんにしかできないことではないかと思っています。

 

 

 

 

3、庭園と藤の花のコラボが沁みる☆

 

大食堂は、一面、藤の花。

紫が心に沁み渡ります。

 

 

張り出したアーチ形の窓に貼られた写真と、

その向こうの庭園の緑のコントラストが、また美しい・・・

 

 

蜷川実花さんといえば、極彩色の写真です。

清らかに咲いている花までも、妖艶で艶やか、ヴィヴィッドなイメージに

写し出す写真家だと思っていましたが、

今回は、その一面は封印。

風が吹き渡る、光が煌めく、そしてその中で、花々が

「いま」を生きている・・・

そんなあるがままの自然の一瞬を捉えた作品群でした。

 

 

レオン・ブランショの壁画レリーフとの組み合わせも新鮮です。

 

 

 

たまに、こんな、どぎついネオンが

小さなお部屋にドーンと出現したりして、

そんなところはまさに蜷川実花ワールドの再来!って気がしましたね^^

お上品な宮家の邸宅に、ネオン!!

アンバランスに思えるのに、似合うんですよ、これが意外と。

 

 これは撮影可能な、まだおとなしめのネオン。

もっと派手なのもありました^ ^

 

4、秘密の宝石箱へ忍びこむ・・・?

 

 

階段を登って二階へ・・・

 

 

居間や書斎など小さなお部屋は撮影禁止です。

部屋ごとに花の種類が決まっていて

ネモフィラの部屋、ハスの花の部屋、紅葉の部屋など。

どれも、秘密の宝石箱の中にそー--っと忍び込んだような気持ちのする

静かで美しく、心が震える空間でした。

 

私は薔薇の後ろ姿が好き、ということは、ブログにも前に書きましたが

コロナを乗り越えて咲き誇る!秋バラの魅力☆与野公園バラ園<埼玉> - Miyukeyの気まぐれブログ)

蜷川実花さんも、お花の後ろ姿や横顔をたくさん撮られていて、

なんだかとても嬉しくなりました。

 

5、差し込む夏の光を受けて輝く作品たち

 

その昔、妃殿下が熱帯魚やカナリアを飼って

楽しく過ごされたというベランダ。

今日は、まるでステンドグラスのように

窓に蜷川実花作品が取り付けられ、

フォトスポットになっていました。

 

 

差し込む光の中で観る四季の景色と

アールデコ様式の建築デザインのコラボレーションが素敵です!!

 

 

6、「胡蝶のめぐる季節」は、夢か?現実か?

 

新館へと渡り、ギャラリーに入ると、また息を呑みます。

数枚のスクリーンを重ね合わせた空間で、

次々に写し出される映像「胡蝶のめぐる季節」。

一匹の蝶が羽ばたきながら、この世界を見つめていく、

その蝶の浮遊する視点で撮られた四季折々の自然の美。

 

 スクリーンの重なり合いによって、幻想的な世界が表現されます。

 

この作品では、観客もアート作品の一部なのです。

スクリーンを通り抜け、前に進むと、その姿が人影になって見えます。

それがまた面白い☆

ちょうど映像にピッタリのシルエットの方が通りかかり、一枚のアートのような写真が撮れました。

 

 

桜から始まり、ネモフィラ、新緑、木漏れ日、水の煌めきや

藤の花、そして季節は秋に移り変わり、紅葉とコスモス、

冬の雪・・・

そして、フェードアウト。

一年の美を羽ばたきの中で見つめた小さな蝶の一生とも取れるし、

蝶が見た一瞬の夢とも取れる。

まさに「胡蝶の夢」ですね。

ギャラリーに立っていると、万華鏡の中に迷い込んだような

自分が宙に浮いているような不思議な感覚にとらわれます。

非現実の世界というか、幻想世界に迷い込んだような映像体験。

が、実際は、この作品の映像は、ほとんど加工がされていない現実の、

しかも日常のほんの何気ない瞬間に撮られたものなのだそうです。

「胡蝶のめぐる季節」の映像も「瞬く光の庭」の写真も、

「自分が生きている世界というのは、こんなにも美しさで満ちたものだったのか」

という驚きと感動の連続でした。

そんな「気づき」を与えてくれることもまた、

この展覧会の素晴らしいところのひとつであると思います。

 

 

 

 

 

 

7、余韻を楽しみながらティーブレイク@「Cafe TEIEN」

 

鑑賞の後は、お決まりの「Cafe TEIEN」でティータイム。

屋内席は、少し人が多かったので、

密を避けてテラス席へ。

暑いからか、テラス席は私一人!

でも、風が吹き抜けて気持ち良かったですよ。

 

「フランボワーズオペラ(ラズベリージャムとチョコレート)」と、蜷川実花展限定メニュードリンク。お花とレモンが入ったピーチソーダです。左にあるシロップを入れて、かき混ぜると、ほんのりとピンク色に色が変わってかわいい!!!ケーキもドリンクもとっても美味しかったです!!

 

美しいものを鑑賞した後に、庭園を眺めながら、

美味しいケーキとドリンク。

至福の時です。

大阪では、庭でもう秋の虫が鳴いていたし

さいたま市ではセミの声はあまり元気がないし、

なんとなく夏の終わりを感じて寂しかったのですが、

ここでは、降りしきるようなセミの声。

まだ私の好きな夏は終わってなかった、良かった~☆

 

8、最後に   

 

東京都庭園美術館で開催中の「蜷川実花 瞬く光の庭」展。

この建物が持つ記憶と、

現代的な研ぎ澄まされた感性の蜷川実花作品。

その二つが生み出す世界は、このうえなく美しく、ときに切なく

儚さを感じさせるものでした。

写真を撮るということは、時間を切り取るということなんだと思います。

本来なら、移り変わり、あっという間になくなってしまう瞬間を

一葉の写真におさめるということ。

蜷川実花さんが、残した「いま」という瞬間。

それらを見て、あなたは、何を感じるでしょうか?

展覧会は2022年9月4日まで。

残りわずかですが、おすすめです。

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

 

今回の展覧会の作品をおさめた写真集です。

海外の造花を撮影した写真集。

私は蜷川実花が監督した映画は(「ダイナー」以外)、全部観ました。

一番、好きなのは「さくらん」蜷川実花の作品を好きになるきっかけをくれた一作です。

 

 

<関連する過去記事紹介>

 

 

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