昨年の、ちょうど今ごろ、鎌倉を旅行していました。
心に残ったものはたくさんありますが、
その一つが鎌倉文学館で見た光景でした。
晩秋の静かな庭園。
広い芝生の向こうに、
そこだけ光り輝いているような一角がありました。
近づいてみると、黄色い花が日の光を浴びて
金色に咲きこぼれています。
鎌倉文学館の庭園の金色に輝く場所
雲ひとつない秋空と、ぽかんと浮かんだ白い月をバックに。
木の下に
「アンデスの乙女 原産地:南米 花:晩秋」という札が。
アンデスの乙女・・・!
こんなにぴったりの名前があるものでしょうか。
南米アンデスの、褐色の肌のおさげ髪の少女を思い浮かべました。
汚れのない、からりと明るい満面の笑みを浮かべた少女。
金色の輝く光のような花々を見ていると、
そんな少女の笑い声が聞こえてきそうに思えました。
帰ってからネットで調べると、
この花言葉も、びっくりするほど花のイメージにぴったりでした。
私はこの花の写真を2021年の年賀状にしました。
2021年が、自分にとって、またこの年賀状を受け取った人たちの
輝かしい未来の一歩になることを祈って。
その2021年も、あと一か月足らずで終わろうとしています。
今年一年、皆さんはどんな年でしたか?
新年に立てた目標や願いは達成できましたか?
私はいま、2021年の日記を読み返しています。
悲喜こもごも、たくさんのことがあったこの一年。
いつも同じ場所で足踏みをしているように感じて
落ち込んでしまうこともありました。
でも、そんなとき、そっと寄り添い労わってくれる
理解ある家族に支えられました。
そして、このブログを読んでくださった方々の
コメントやブックマークコメントに心が温まる瞬間がたくさんありました。
人との出会い、繋がり。
その大切さに、改めて気付きました。
「感動」することとは、
人間として生まれてきた私たちの特権だとも思います。
景色、絵画、本、映画、漫画・・・
今年もたくさんのモノに出会い、心揺さぶられました。
そのひとつひとつの記憶、想い出が、
私の人生の宝物です。
2021年、「輝かしい未来」への一歩が踏み出せたのか?
それは、わかりません。
でも、足踏みしているように感じていても、
それを繰り返していれば、
ほんの一ミリずつでも前進しているのかもしれません。
あなたにとっての「輝かしい未来」とは、どんな未来ですか?
何をイメージしますか?
それに向かって、今年、一歩でも踏み出せましたか?
忙しい日々の中で、目の前のことをこなすのに精一杯であっても
ふと立ち止まって、自分にとっての「輝かしい未来」とは何なのかを考えること。
少しでも前に進むには
何をすればいいのかプランを立てること。
その大切さを改めて感じています。
日々、自分が日記に書き留めた言葉は
過去の自分から、今の私へのメッセージ。
まだ一年も経っていないのに忘れかけていた
小さな幸せの瞬間や、笑顔になれた温かい時間、
無力な自分が歯がゆかったこと、それでも前を向こうともがいていたこと、
いろんな「私」がそこにいました。
そして、そんないろんなことから気付けたこと、救われたこと、
自分がしたいと思ったこと。
日記を読み返す時間は、「私」と向き合い、
「これから」を考える時間なのです。
今年は、まだ終わっていません。
もう一か月、いや、まだ一か月あるのです。
この一か月で、もしかしたら、
新年に書いた目標に一歩でも近づけるかもしれません。
やりたいことリストのひとつでも、できるかもしれません。
来年が「輝かしい」一年になるように、
今日、この一日に一歩を踏み出して、繋げていけるといいですね。
皆さんの一日が、この「アンデスの乙女」のように
金色に輝いていますように。
あの花は、今年もあの場所で咲いているのかしら。
最後までお読み頂きありがとうございました。
☆この記事の写真について☆
撮影者 : Miyukey
4枚目 椨(たぶ)の木 鎌倉 長谷寺にて
5枚目 空を舞う鳥 鎌倉文学館のテラスにて
7枚目 鎌倉パークホテルからの朝日
8枚目 稲村が崎周辺の山と鳥