Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

幸せのハートのオリーブを探して・・・☆小豆島で樹齢1000年のオリーブの木に出会う旅

 

フェリーから車を走らせると、飛び込んでくるのは

オリーブ、オリーブ、オリーブの木

そう、ここ小豆島は、日本で最初にオリーブの木の栽培に成功した

「オリーブ発祥の地」。

それにしても、オリーブ農園ならともかく

民家のお庭や街路にまでオリーブの葉が青々と揺れているのには

驚きました。

さんさんと照りつける瀬戸内の日の光を浴びて

緑の実がたわわになっているのを車窓から眺めていると

「小豆島へ来た!」という実感がわいてきました。

 

 

早速、オリーブ公園の中のオリーブ記念館へと向かいます。

 

 

記念館に入るとオリーブの女神・アテナの巨大な像がお出迎え。

 

「アテナ像」(ルーブル美術館蔵原寸大・複製)(上・左)
「聖箱をもつアテナ」ルーブル美術館蔵(複製)(右)

 

ギリシャ神話を描いたステンドグラスや、小さなギリシャの像たちも。

それというのも小豆島とギリシャのミロス島は姉妹島だからなのだとか。

 

9月の半ばとはいえ、まだ残暑は厳しく、名物のオリーブソフトを。

ソフトクリームを食べていると、女神さまが「私もほしい!」

と言った(気がした)ので、「どうぞ」と差し出す主人。

 

 

記念館の中は「オリーブまるごと情報ギャラリー」があり、

日本におけるオリーブの歴史が学べます。

 

様々な地で始まったオリーブ栽培ですが、国内で根付いたのは

小豆島だけ。

それでも天敵である虫や自然災害など難題は尽きませんでした。

気の遠くなるような先人たちの努力と熱意があって、

いま、この地にオリーブがあるのですね。

かわいい昔のオリーブオイルの広告(左)や昭和天皇御手播きのオリーブから採れたオリーブオイル(右)などの展示もありました。

他にも、オリーブ関連のお土産物がずらりと並ぶショップがあったりと

とっても楽しい☆

 

 

・・・でも!!私たちには、どーーうしてもしたいことがあったのです!!

それが、ハートのオリーブの葉探し!

 

オリーブの葉は、稀にハート型になることがあるんですって。          

そして、それを見つけると幸せになれるとの言い伝えも。

絶対に見つけよう!と心に決めていました☆

 

ハートのオリーブの葉を見つけたら、何枚でも取ってOK!

 取ったオリーブの葉は、しおりにしましょう♪」

記念館にはそんな大きな看板もあって、しおりの種類もズラリ!

心が躍ります!

オリーブ公園内のオリーブの木は、約2000本。

ハートの葉はどこに・・・・?!

 

さて、いざ、ハートのオリーブ葉探しをスタート!!

・・・ところが!

なかなか見当たりません。。

言ってみれば四つ葉のクローバー探しのようなもの。

簡単に見つからないのは当然といえば当然なのかも。。

9月とはいえ、小豆島の残暑は、本土よりさらに厳しい・・・

風もほとんどなくて、日差しが容赦なく照り付ける中

延々と続くオリーブ畑の一本一本の木に目をこらすこと30分・・・

幸せを探すのも楽じゃないなぁと汗をぬぐって

いつのまにか消えた夫の姿を探すと、

「おーい!」と下のほうから声がするではありませんか。

階段を下りて行ってみると、オリーブ畑の奥の方から

ひょっこりと夫が登場。

「あんな人通りが多いところに、ハートが残ってるはずないやん」

・・・たしかに。

「ほら、みつけたで!ハートの葉っぱ!」

えーーー!!!!

 

 

たしかに、葉っぱの先が、わずかだけれど割れてハートに見えます!

「嬉しい!ありがとう!!」

とは言ったものの、心の中では、ちゃんとわかっていました・・・

実はこれは、「にせものハート」だということを。

ネットによると、ハートのオリーブの葉には「にせもの」と「本物」が

あるんですって。

本物は、葉脈がちゃんと二つに分かれているもの。

にせものは、葉脈がひとつ。

わたしたちのは、葉脈がひとつでした・・・・

 

本物のハート。葉脈が二つに分かれています。写真は

https://matome.eternalcollegest.com/post-2139337126156360601

http://man41.blog20.fc2.com/blog-entry-1245.html

からお借りしました。

 

でも、もう限界です・・・これ以上、屋外にいたら熱中症で夫婦ともども倒れそうなので、

「にせものハート」の話はせずに、すみやかに記念館の中に。

かわいいしおりがズラリと並ぶ中から、一枚ずつ選んで、

館内にあるパウチの機械を使って、

簡単にしおりができてしまいました~!!!やったーー!!!

 

 

その後、オリーブ畑と海を見ながら飲んだ冷たいオリーブサイダーの

美味しさといったら!!!

 

そうか、綺麗な景色を見ながら、大切な人と並んで、

冷たい飲み物を飲んで。こういうのを幸せっていうのですね。

ハートのオリーブのしおりを作って、さっそく幸せになれました。

もっともっと幸せになりたーーーい!!といつも欲張ってしまうけれど

幸せは、もういま、ここにありました。

 

隣でオリーブサイダーを飲む夫は額に滝の汗。

Tシャツは、汗で色が変わってしまっています。

「幸せのハートのオリーブの葉がほしい!」という妻のわがままのため

こんな一生懸命になって探して、やっと見つけてくれたハートの葉っぱ。

私にとっては、だれが何と言おうと「本物のハート」。

良い思い出になりました☆

海とオリーブ畑を見渡せる高台にあるオリーブ色のポスト。

あなたはだれにお便りを出しますか?

 


カルピス模様の水玉ポスト(左)と昭和天皇御手播きのオリーブの木(右)。

フォトジェニックな場所がいっぱい!

 

秋空に映える真っ白なギリシャ風車。

いつまでも忘れたくない、忘れられない美しい場所の数々。

 

 

次の日は樹齢1000年のオリーブ大樹に会うため

「小豆島オリーブヘルシーランド」へ。

 

1000年と聞いて、ものすごい大木をイメージしていましたが、

意外と小さくて、びっくり。

でも、そのぶん、太くねじ曲がった幹や枝にエネルギーが

満ちているのを感じました。

 

太く力強いねじ曲がった幹。1000年の月日を生きてきたその生命力に圧倒されます

 

スペインのアンダルシアから、一か月の海路を経て

小豆島へ贈られた大樹。

日本とスペインの友好の印として。

日本へ運ぶ際、コンテナに入れるため

全長8mあった木を3mにまで葉や枝を切ったそうです。

運ばれてきた日は、あの東日本大震災の翌日、2011年3月12日。

 

スタッフの方々は、東北の方に向かって黙祷を捧げてから、

この木の植樹式を行ったそうです。

生命を象徴するこのオリーブの木が、どうか私たちを強くしてくれますように、

見守ってくれますようにとの願いをこめて。



その昔、アンダルシアを旅行中、車窓から見た延々と続くオリーブ畑を

思い出しました。

オリーブ畑が、果てしなく途切れることなく続いているのに驚いたこと。

オリーブの木々が、日の光の中で生き生きと葉を輝かせていたこと・・・

オリーブは平和、勝利、生命の象徴。

旧約聖書の『ノアの箱舟』でも、平和の訪れを知らせる鳩がくわえていたのは

オリーブの枝だったと言われています。

古来から神からの贈り物、神聖な木としてオリーブは大切にされてきたのです」

とのガイドさんの説明を聞き、なんて素敵な木だろうと思いました。

もう7年も前のことですが、あのときから、オリーブの木

私にとって特別なものになりました。

アンダルシアにあったオリーブの木に、日本の小豆島で会えるなんて。

なんだか、この木に呼ばれてこの島へ来たような気すらしたのです。

 

 

1000年。

どんな風景を眺め、どんな時代を見守り、

スペイン語で話す人々の、どんな話を聞いたのだろう?

いま、この小豆島という地にどっしりと根を生やし

今度は日本人たちの様々な言葉を聞き、この島をそっと見守っている・・・・

遠くに見える青い海を見渡しながら。

その向こうにある故郷、アンダルシアの夢を見ているような姿で。

 

樹齢1000年のオリーブからエネルギーをいっぱいもらいました。

 

以前は、無料で木の真下まで行けたそうなのですが

いまは、柵が取り付けられています。

入場料は1000円。

まだプレオープン中ですが、近々、スパや宿泊施設もできるそうです。

どんな体験ができる施設になるのか?楽しみですね。

 

1000年大樹のオリーブの木がある高台から見える景色。いまもあのオリーブの木は、この景色を見ているかしら・・・?

 

ショップがあるゲートラウンジ。素敵な形の建物・・・☆

 

オリーブの木のエネルギーをいっぱいもらった後、

ショップをぶらり。

チュニジアの樹齢数千年のオリーブの木から作られたスプーンが

目に留まりました。

樹木の造りだす不思議な木目模様が美しくて、面白くて・・・

見入っていると

店員さんが、たくさん在庫を出して来てくれました。

ひとつひとつちがう木の質感や模様を選ぶのが楽しすぎる・・・!

 

結局、私が選んだのが、このスプーン。

料理用のスプーン(右)は、イタリアのオリーブウッド。

チュニジアのものと比べて色も質感もスッキリ上品。

ささくれだったり、割れたりするのを防ぐため、

定期的にオリーブオイルを塗ってお手入れすると良いそうです。

オイルを塗ることで、すこしずつ、風合いも色も変わってきて、

「育てていく」ことができるのがオリーブウッドの魅力。

なんだか、ハマってしまいそう。

生活の中で、惜しげなく使って

共に時間を過ごしていく。

昔、地球の裏側で葉を揺らしていた頃の木の記憶に

そっと想いをはせながら。

愛着を持って、これから使っていけたら、素敵。

 

 

オリーブの木

平和のシンボルで、美しくて、どこかオシャレで、

まるでささやいているように小さな葉っぱを震わせている木。

たわわに実る果実からとれるオイルは自然からの贈り物。

そして、長く生きた大木は第二の生命を得て、

木材として、今度は私たちの、より身近で時を刻むのです。

そんなオリーブの木々の魅力にどっぷりと浸れた小豆島での旅は

忘れがたいものとなりました。

 

 

<おまけ>

小豆島といえば、エンジェルロードですよね。

潮の満ち引きによって、現れたり消えたりする不思議な砂の道。

小豆島国際ホテルの最上階、エンジェルロードが見下ろせるお部屋に

宿泊したので、いつでも窓の外には美しい島々と海、砂の道が。

刻々と形を変え、くっきりと現れたり、海の中に姿を消す・・・

その姿に自然の神秘を感じました。

特に、早朝、カーテンを開けてみると朝焼けの中に

エンジェルロードが浮かび上がっていた光景は忘れられません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

<過去記事紹介>

 

miyukey.hatenablog.com

 

 

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