Miyukeyの気まぐれブログ

関東在住の30代主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪

今こそ読みたい「しないことリスト」コロナ禍の心の闇と、がんばりすぎる私たち

コロナ禍になってから、才能ある人が自ら命を絶つという

痛ましいニュースが増えています。

最近も、芸能人や芸人の自殺の報道がありました。

一時は減少傾向にあった自殺率が

2020年以降、増加傾向になったというデータもあります。

(参照:コロナ禍における自殺の増加 | 新型コロナ関連情報 | 公益財団法人 東京都医学総合研究所)

「コロナ鬱」、そして心の不調や病は決して他人事ではなく

すぐ身近に潜んでいるものなのだと思います。

 

そんな中で読んだpha著「しないことリスト」。

いまの時代に大切な一冊だと感じたので

ご紹介したいと思います。

 

しないことリスト (だいわ文庫)

 

 1、心が軽くなる

私は自己啓発本はモチベーションUP、

やる気の起爆剤として読むことが多いです。

なんだかやる気が起きない、ダラダラしてしまう、

元気が出ないなーという時に、

ガツンと活を入れてもらえれば、

ダラけている自分が、ほんの一時であろうと

やる気が出る、そういう効果を期待しているのです。

だから、pha著「しないことリスト」を

読み始めたときは、「しまった、読む本を間違えた」と思いました。

「がんばらなくていい」「休んでもいい」・・・

これでは、自分を奮い立たせるどころか、

ますます自分に甘くなってしまうのではないか?

でも最後まで読んでみようと読み進めているうち、

すっかりハマってしまいました。

 

私は、実は、疲れやすくて体力がないタイプ。

バリバリと仕事をこなし、趣味も楽しんでいる

パワフルな人に強く憧れています。

けれど、作者のphaさんに言わせると、そういうエネルギーに溢れた人は

「体力オバケ」なのだそう(笑)

「人それぞれ持っているエネルギーの量は違うので、

自分に合ったやり方を探すしかない」という言葉を読み

体力がないならないなりに、他の人と比べたり、周りに合わせるのじゃなく

やり方を変えればいいんだ、そのままでもいいんだと

気付きました。

 

他にも

「怠惰は美徳である」

「だるさは休めというシグナルだから無視しない」

「過剰な期待や理想を捨てて、適度に諦めながら生きる」

「最後まで我慢せず、ビミョーなら早めに抜け出す」・・・

phaさん独自の人生観から語られる言葉は、

どれも心に留めておきたいものばかりで、

何度も読み返したい一冊になりました。

 

2、読み物として、面白い。

著者の、生き方、考え方が、面白い。

 

著者は執筆当時36歳。

幼い頃から体力がなく、すぐ「疲れた」という子どもだったそうです。

でも周りに合わせて勉強し京大を卒業、

国立大学職員として就職したものの

社会や自分の生き方に疑問を感じて退職。

そこから自称「日本一有名なニート」としての生活が始まるのです。

 

苦手な冬は半分以上、冬眠しているように眠り、夏は暑くてぐったり、

雨の日は家でダラダラしているから

快調な時期は一年で5、6か月しかないとか、

 

議論好きな人が議論を持ちかけてきてウザい時は

テキトーに曖昧な相づちを打って

相手をあきれさせ、あきらめさせろとか、

 

「36歳までよく生きれたものだ、もう余生だと思っている」とか・・・

 

今まで読んできた

「さあ、いますぐ立ち上がって一緒に夢をつかもうぜ!」的な

本とは、全く違う・・・というか真逆の一冊。

著者の肩の力を抜いた生き方に

時には笑い、時には感嘆させられながら

読み進めるうちに、心が軽くなります。

頑張ることが美徳、皆が一様に同じ方向を向いて

一斉に突き進むことが必要とされがちな現代の日本で

こういう人もいるんだなぁ、こういう生き方もありだ、と

思わせてくれました。

 

3.「もう、ダメだ」と、言ってもいい

 

自己啓発本には、よく

「口に出す言葉は思考を作るから、ポジティブなことを口にしたほうがいい」

「ネガティブなことは口にしない」

と書いてあります。

でも、phaさんは、気分が落ち込んだ時は思い切り泣いたり叫んだり

「うおー!!もうダメだ!!」

と髪の毛を両手で掻きむしって、手足をバタバタさせて、一人で暴れるのだそう。

更に、Twitterにも、愚痴専用アカウントがあって

「もうダメ」「死にたい」とつぶやきまくるのだとか。

 

ときどきガス抜きする。みっともなくてもいいから感情を放出する。

落ちこんでいるときは、明るい言葉や笑顔で、

自分を鼓舞したり、ひたすら前を向こうとしがちですが

それが行き過ぎると、 

自分を追い込んでしまうことになりかねません。

人はカッコつけたがってしまうもので世間体を気にしてしまいますが

一人きりの場所や誰も知らないネット世界でなら、できることもある、

とにかく感情を殺さないことが大切だと、

phaさんの本は教えてくれるのです。

 

4、まじめな国民性だけど

 

日本人は、まじめな国民性だと言われます。

足並みをそろえて頑張ることが美徳。

その性質のお蔭で日本の国が発展してきたというのもあるでしょう。

没個性だ、働きすぎだと悪く言われることも多いですが

私は、この日本の過ごしやすく美しい部分を作っているのもまた

日本人のこの性質のお蔭だと思う部分もあります。

ですが、その一方で、まじめすぎる性質が災いして

人に頼ることをせず、自分で解決しよう、もう少しだけ頑張ってみようと

頑張るうちに、心を病んでしまうことも多いのだと思います。

 

ましてや、このコロナ禍。

人類が未だかつて直面したことのないウィルスとの闘いの中で

新しい生活様式に戸惑い、不安を抱え、孤独を感じる人が

増えるのも無理のないことでしょう。

私たちが、「いま」という時代を生き抜いていくには

もう少し、肩の力を抜いて、自分の感情に正直になることも

大切なのではないでしょうか。

 

5、最後に

 

近年、精神科医心療内科医が書いたストレス対処法や

心の病を抱えた人が書いたエッセイなどが売れているようです。

それだけ、いま、精神的に弱っている人が

多いということなんでしょう。

しないことリスト (だいわ文庫)は、こむずかしいことは一切なしで、

phaさんの、ほどよく笑えるダラーっとした文体に

気持ちが和みつつ、まさにいま、私たちが心に留めておきたいことが

満載の一冊でした。

 

人が自ら命を絶ったニュースを聞くのは辛いものです。

懸命に走り続けてきた人が、自ら人生に幕を引かなくてはならないほどの

闇を抱える理由とは何だったのでしょうか。

それは本人にしかわかりません。

でも、もし、しかるべき治療を受け、ちゃんと休んで

もう少し自分に優しくしていたら?

助かる命があったかもしれないのです。

残された私たちは、この生きにくい現代を、

どうすれば生き抜けるのか、考えなくてはならないと思いました。

そうすることが、死を選んでしまった人々の想いを

無駄にしないことになるのだと思います。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

<phaさんの著作>

 

 

 

 

<Miyukeyの過去記事>

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