皆さんはどんな基準でお買いものをしますか?
かわいい!ぜひ手もとに置いておきたい!と即決したものでも
周りの人からみれば
「なにこれ?」
「どうして買ったの?」
と言われるような変わったものもあるものです。
冷静に見ると、自分でも、ちょっと変わっているかも・・・
と思うのですが、
それでも愛さずにはいられない、ずっと一緒にいたい、
そんな不思議で愛しい私の周りのものたちをご紹介します。
1、レインスティック
もう10年以上も前のこと。
たまたまつけたテレビで、興味深い特集をしていました。
映っていたのは南米チリの先住民族。
手には棒のようなものを持っています。
「これはレイン・スティック。
雨乞いの儀式に使う道具だよ」
振ると雨の音がするというその棒を手に
人々は祈り、大地に雨が降り注ぐことを願うのだといいます。
発祥はアフリカ。長い年月をかけてチリに伝わったそう。
素材は乾燥して空洞になったサボテンです。
中に小さな小石や種がたくさん入っていて、
それが中に差してあるトゲにあたることで
雨に似た音が鳴るのです。
素敵だなと思っていると、数日後、
大阪のスカイビルで開催されていたメキシカンフェスティバルで
見つけたのです・・・・あの、先住民が持っていたレイン・スティックを!!
夢中で手に取って傾けてみると・・・
しました、雨の音が。
筒の中の米粒ほどの種が
滑り落ちて雨の音に聞こえるのです。
ゆっくりすこーーし傾けると、降り始めの小雨のような
ぱらぱらぱらという音。
勢いよく斜めにすると、スコールのような
ザーーー!という音。
南米のトタン屋根をたたいている雨粒のような音でした。
その音がなんとも心地よくて、即決で買ってしまいました。
それから数年はしょっちゅう傾けて、
雨の音を聴きながらうっとりしていました。
それから後は、用心棒としてベッドの脇に。^^
(軽いので、実際は用心棒としては役には立たないかもしれないけれど・・・)
今度、実家に帰ったら久々に
レインスティックを傾けてみたいと思います。
古くアフリカの地で生まれ、
現在も南米やアフリカで神聖な雨乞いの道具として使われている
レインスティック。
地球の裏側で生きる人々の祈りと、
そこに降り注ぐ恵みの雨に想いを馳せながら、
レインスティックが奏でる音に耳を澄ませば
日常のモヤモヤも優しく癒されそう。
こんな美しい絵が描かれているレインスティックもあるようです。
私が持っているものは三番目のシンプルなものに似ていて、
80~100cmくらいの長いバージョンです。
雨と聞けば一番に思い出すのが江國香織さんの小説。
江國さんは幼い頃から雨が大好きだったそうです。
最近読んだこちらの小説でも、やっぱり雨のシーンが印象的でした。
いつかレインスティックが出てくる作品を書いて頂きたいです☆^^
2、てのりごちさん。
昨年の十月、
偶然、ネットで見つけた「てのりごちさん」。
それはほとんど一目惚れに近いものでした。
「かわいい~☆」
顔はなく、全身、銀色一色ですが、
その微妙な形がシュールで愛しいのです。
よく調べてみると、可愛いだけではないようで。
高岡で製作した能作の本錫100%の「てのりごちさん。」のご紹介です。本錫100%のこのてのりごちさんは手乗り心地が良いことからそう称しています。製作はアート健康器具を扱っているトムスマとのコラボにより実現され、熟練の職人が一つ一つ大切に作っており、すべて昔ながらの手仕事によるものです。人差し指にそっと乗せて心を落ち着けてください。日常のストレスや疲れからちょっとだけ解放してくれます。てのりごちさんの使い方はあなた次第です。いろんな場所に置き、あなたなりにてのりごちさんを可愛がってあげてください。
引用:
職人さんがひとつひとつ心を込めて作っているという
錫でできた、てのりごちさん。
早速お迎えしました♪
てのりごちさんは、単なる観賞用ではなく、
人差し指に乗せて精神を統一する
いわゆる「プチ禅アイテム」だったのです!
気分屋の私にはぴったりですね。
時々、指に乗せてみますが、
やっぱり心が波立っている時や動揺している時は
不思議とコロンと落ちてしまいます。
いつも指にてのりごちさんが座ってくれる
揺らがない広い心を持てる女性になることが
当面の目標です。
てのりごちさんを撮影するのもマイブーム☆
いまはコロナ禍でなかなか外出できませんが
落ち着いたらもっといろいろな所へ連れて行ってあげたいと思っています^^
コロナ禍で心がささくれ立っている今こそ、
一家に一体、てのりごちさんをいかがでしょうか?^^
その後もてのりごちさんと、旅行しました。
こちらの記事にも、登場します。
3、ふぐの飾り物
もう4年も前ですが、
天橋立を旅行しているときに、
ふらりと入ったひなびたお土産屋さん。
腰の曲がったおばあさんがお一人で店番をしていました。
店頭にあるフグがかわいいなーと思っていたら、
そこには
「本物!!
いつも、このフグを見て『かわいいね』と
笑ってください」
と赤い文字で、大きな張り紙がしてあります。
私の視線に気づいたのか、お店のおばあさんが寄って来て、
「お嬢さん、これはとっても不思議なフグでね・・・」
と話し始めました。
これを買った客が次々と店を再び訪れ、
フグに毎日笑いながら声をかけていると良いことがあったと
お礼に来るのだと言うのです。
娘が難関の第一志望の就職先に採用が決まったという人、
幼い頃に生き別れた父親に会えたという人、
そして、このフグをプレゼントしたおばあさんの孫は
美容師になって4年になるけれど、
東京の有名なモデルさんのヘアメイクの仕事が舞い込んで
とても良い経験をされたそうです。
おばあさんの話が面白くて、可愛くて、
すっかり惹きこまれて聞き入ってしまいました。
そうして買って帰ったのが、こちらのフグたち。
見ているだけで和みます。
今となっては、おばあさんの話は本当なのかな?と思ってしまいますが
真っ青な海沿いの道をサイクリングして出会った
小さな古いお土物屋さんの雰囲気、
かわいいおばあさんの笑顔、
面白いお話は、今でも旅の良い思い出になっています。
おばあさんはきっと
どんなときも笑うことを忘れず前向きな気持ちでいること、
笑顔で相手のいいところを褒めること、
そうすればきっと道は開けるし
幸せもやってくる!!って伝えたかったのかな?と
今では思っています。
旅から帰ってから半信半疑でフグに笑顔で声をかけ始め、
しばらくしてから、主人は希望していた東京本社へ栄転、
私にとっても楽しい新しい生活が始まったのです。
これがフグのお蔭なのかどうなのか?はわかりませんが
時々、このフグを見ると、ふと
コロナ禍で、あのお土産屋さんはどうなっているだろう、
あのおばあさんは元気かなと考えます。
天橋立は、コロナが落ち着いたら、
ぜひとももう一度、訪れたいと思っている大好きな場所のひとつです。
4、最後に
私が持っているちょっと不思議で大好きなモノをご紹介しました。
周りの人にとってはガラクタに見えても、私にとっては宝物。
そういう細々したものが私の部屋にはたくさんあるので
なかなかスッキリした部屋になりませんが
私は大好きなものに囲まれて幸せです♪
これからも、他人の目は気にせずに、
自分がときめく気持ちを大切にしていきたいと思っています。
☆この記事の写真は全てMiyukeyが撮影したものです。
レインスティックの写真のみ、アマゾンの広告写真を使用しており、クリックで商品ページに
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