Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

幻想的!円通院(宮城県・松島)は緑のベールに包まれたお寺☆伊達家の秘宝を訪ねて

あっという間に5月も今日で終わりですね。

今年は例年より早い梅雨。

梅雨の時期は、幻想的・・・という記事を昨年は書きましたが

 (6月を楽しもう!(写真)神秘的で美しい6月の恵み - Miyukeyの気まぐれブログ)

今回は、曇り空の下、時折ぱらつく雨の中で、

しっとりと幻想的で美しかった

円通院(宮城県・松島)についてご紹介したいと思います。

 

1、松島の見どころは徒歩圏内に凝縮されている

 

松島海岸駅から徒歩5分。

まるで緑のベールに包まれた宝石箱のような

円通院がそこにあります。

松島の見どころは、徒歩圏内にぎゅっと凝縮されています。

円通院の隣には瑞巌寺、すぐ近くには観覧亭、五大堂、雄島など。

そして食事処やお土産物屋さんがずらりと並ぶ道もあり

ひとつひとつのお店を見て回るのがとっても楽しいのです☆

 

2、樹齢700年の大木

 

円通院へ向かうまでの道に、ひときわ目をひく立派な木があります。

樹齢700年の「いぶき(柏槙)」。

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その神秘的な姿と、ひしひしと伝わってくるエネルギーに

圧倒されました。

見れば見るほど不思議な枝のかたち。

少し角度を変えると、また表情が変わります。

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力強さ、雄々しさを感じる角度。

うねうねと曲がりくねった幹も枝も自然の芸術。

いつまででも見ていたくなる神秘の木。

700年という歳月・・・この木は、何を見て、何を聞いてきたのでしょう。

また、その当時の人々は、どんな想いでこの木を見上げたのでしょう。

街の様子。人々。日本という国も、生活も、考え方も変わっていくけれど

この木は、ただ黙ってじっとここでこの街を見守ってきたのですね。

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木の寿命は長い。

この木が生きてきた歳月を思うと、

人間の命の短さを思い、また、同時に

脈々と受け継がれていく生というものに想いがいたりました。

その700年という月日も、壮大な宇宙の世界で考えれば

ほんのまたたく間の出来事です。

こんなとき、人間のちっぽけさ、「生かされている」という感覚を

私は感じます。

 

 3、円通院 七福神庭園

 

 

入った途端、その美しさに目が釘付けに。

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雨に濡れた新緑が続くその向こうには、

朱色の鳥居が。

そして左手には「七福神庭園」があります。

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 松島湾岸に実在する七福神の島を表したという枯山水

新緑の緑と白砂の白のコントラストに、静けさを感じ

心が穏やかに洗い清められていくような気がしました。

 

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新緑の中の和傘の赤が美しい

 

 

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丸く空いた窓から見える緑は絵画のよう。

どこを見ても美しく、清らかな空気が流れています。

 

4、緑のベールに包まれる静寂

 

いよいよ国指定重要文化財「三慧殿」へと向かっていきます。

その途中の庭園が、とにかく美しかった・・・!

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木々と苔、そして鳥のさえずりに満ちた場所

 

まるで山奥に迷い込んだような静けさ。

時節柄なのか・・・?あたりには誰もいなくて、私たちだけ。

地面や石をびっしりと覆う深緑のコケ、うっそうと茂る木々、

静寂を破るのは、唯一、鳥の鳴き声だけです。

ウグイスや聞いたことのない山鳥の声が

頭上から降り注いでくるよう。

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この日は一日中、曇天。

この時、急にさーっと霧のような細かな雨が降り始め、

ますますあたりの緑がしっとりと濡れ、

一層、幻想的な景色に変わりました。

 

 

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全てが緑の空間。

京都や奈良や、鎌倉など、庭園の美しいお寺はたくさんありますが

今まで見た、どのお寺とも異なる魅力が、ここにはありました。

 

 

5、伊達光宗の秘蔵の霊廟「三慧殿(さんけいでん)」

 

その美しい緑に包まれた神秘的な道をたどると、

その先には金色の霊廟「三慧殿」があります。

国指定重要文化財

伊達政宗の嫡孫、伊達光宗と殉死した七人が祀られています。

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奥にひっそりと光り輝く霊廟、それが秘宝「三慧殿」。

緑のベールの中に大切に包まれた金色の小さな宝箱のような

美しい霊廟です。

撮影可なのですが、なんとなく撮ってはいけないような

自分の胸に大切にしまっておきたいような気がして

撮りませんでした。

(写真をご覧になりたい方は円通院のHPへ→境内の見どころ - 三慧殿 | 臨済宗妙心寺派 松島 円通院

 

この霊廟の最も大きな特徴は、厨子に描かれた西欧の花々や模様です。

支倉六右衛門常長が西洋より持ち帰った洋バラ、水仙、トランプなどの図案が

描かれているのです!!

当時、徳川幕府鎖国制度を施行していたため、

三世紀半もの間、その扉は開けられず、公開されることはなかったといいます。

伊達家の秘宝ですね。

 

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 図柄は、まさかのトランプ模様!

この時代の厨子ならば和柄や菊などの和風の花が描かれていそうなものなのに・・・

画像:PIXABAYより

 

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洋バラはローマ、水仙はイタリアのフィレンツェを象徴しているそうです。

画像:PIXABAYより

 

「三慧殿」に祀られている伊達光宗は、

19歳という若さで亡くなりました。

死因はいまだに、謎。

病死とも毒殺とも言われています。

 若い盛りで亡くなってしまった光宗公。

その死を嘆き悲しんだ父・忠宗が愛する息子のために建てたという「三慧殿」。

その深い愛情と大きな悲しみが伝わってくるようでした。

美しい・・・あまりにも美しい。

そして、小さいながらも燦然と輝くその厨子の壮麗さ、

そこに満ちる清らかで荘厳な空気に、

ただただ息をのむしかありませんでした。

美しい緑の中の

眩いばかりの金の廟の中、

西洋の美しい花々に囲まれて

光宗公の魂はここで安らかに眠っているのです。

 

6、松島の洞窟群、それは祈りの場

 

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画像提供:PIXABAY    注) こちらの写真はイメージです

 

 三慧殿から出口へ帰るまでの道には、

お墓と洞窟群があります。

こちらの洞窟群は700年も前のものだそうです

松島へ来る前から、松島には洞窟があるということは

ガイドブックで読んで知っていました。

沖縄などで見た自然の中の洞窟だと思っていた私は

楽しそう~!と思っていましたが・・・

実際に訪れて、想像と現物のギャップにびっくり。

洞窟には、なんとなく近寄りがたいというか

他の場所とは違う、何かとても厳粛な空気が漂っていました。

そのため、こちらも写真は撮っていません。

 

円通院、お隣の瑞巌寺、そして街の至る所・・・

松島には洞窟がたくさんあります。

松島という土地は、古来、「奥州の高野」と呼ばれ、

浄土往生を祈るための神聖な霊場であったそうです。

そして、街や寺にある洞窟は故人の供養場として

用いられてきたのだとか。

古くは岩手や山形からはるばる供養のために

松島を訪れる人もいたといいます。

 

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画像:PIXABAYより

 

楽しく風光明媚な観光地としての松島とは全く違う

もうひとつの松島の表情を見た気がしてはっとしました。

古くから人々が大切な人を弔うために手を合わせてきた場所。

あの世とこの世を繋げてくれる、

逝ってしまった人と現世の人々とを繋いでくれる祈りの場としての

松島。

この地が担ってきた大きな役割を知り、

ますますこの街が美しく思えました。

 

6、最後に  ~園通院の魅力~

 

緑のベールをくぐり抜けるように木立の中を抜けていくと

伊達忠宗が愛息・光宗の早すぎる死を悼み建立した

三慧殿がひっそりと輝いている・・・

その傍らには、古くから祈りの場として用いられた洞窟群。

神秘的で幻想的な美しさの中に人々の想いが満ち溢れた場所

円通院。

 

ここまで、私の感じた素晴らしい円通院の魅力をお伝えしてきました。

でも、まだまだお伝えしきれない魅力もたくさんあります。

 

まず、このお寺には「縁結び観音」があり、

カップルや恋人募集中の方にはぜひともおすすめです。

入口の売店で縁結び祈願のこけしを買い、観音様にお供えすると

良縁があるのだとか。

ぜひお試しください^^

 

また、実は円通院は「バラ寺」の異名を持つほど

バラの庭が有名。

ぜひともバラの季節に訪れてみたいものです。

 

他にも数珠つくり体験や数珠供養などもあり、

本堂「大悲亭」では体験を楽しむ人の姿が見られました。

 

美しく神秘的、そしてその場にこめられた

想いを感じに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

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最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 <園通院が紹介されている書籍>

 

   

   <この季節に読んで頂きたい過去記事>

 

miyukey.hatenablog.com

 

 

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今週のお題「雨の日の過ごし方」