富士五胡の一つ、河口湖は言わずと知れた
富士山が見える美しい観光名所。
富士山に抱かれるようにして存在するこの街では
風光明媚な土地にインスピレーションを受けて
様々な文化、芸術が生み出されてきました。
現代に生きる私たちはその恩恵を受け、
河口湖で優れた美術館や博物館を訪れることができるのです。
今日は河口湖オルゴールの森美術館をご紹介します☆
この美術館は、ダンスオルガンや
豪華客船タイタニック号に積まれる予定だったオルゴール、
また数々のイベントなどでも有名です。
・・・が、当ブログでは、その超有名なものではなく、
ホームページにも掲載されていないけれど
私がとても心惹かれたオルゴールを紹介したいと思います。
それが、シンギングバードです。
まだオルゴールすらも存在しない1750年代、
カセットテープもレコードもなかった時代に
人々は、いつも音楽を聴いていたいという思いから
「シンギングバード」(=生きた鳥のように動き、さえずる機械仕掛けの鳥)
を愛するようになりました。
「シンギングバード」をこよなく愛した人の一人に
この人もいます。
そう、フランス王妃マリーアントワネット!
「シンギングバード」を世に送り出したのは
マリーアントワネットとルイ16世御用達の
スイス人天才時計技師、ジャケ・ドロー。
「シンギングバード」には2タイプあり、
ひとつは先に写真を載せたケージタイプ。
そして、もうひとつがマリーアントワネットが愛用していたという、
こちらのボックスタイプ。
こんな音がするそうです。↓↓
本物の鳥そっくりのさえずりにびっくりしました!
当時の人々のファッションリーダー的な存在だった
マリーアントワネット。
シンギングバードの流行に一役も二役も買ったのではないでしょうか。
巨大ヘアスタイルやクロワッサン、植物系の香水、入浴の習慣など
マリーアントワネットが流行させたものは数知れませんが
そのひとつにシンギングバードがあっても不思議ではありません。
マリーアントワネットはトラベリングケースに
たくさんの香水やお気に入りの食器などの小物を入れて
持ち歩いていたそうです。
18~19世紀の貴族たちの間にもまた、
「necessaires de voyage(旅の必需品)」
と呼ばれるトラベリングケースが流行しました。
↑↑マリーアントワネットが実際に使っていたと言われるトラベリングケース。
このトラベリングケースの中に、こっそりとシンギングバードをしのばせていた・・・
なんて勝手な想像をするのも楽しいです☆
馬車の中で、美しいドレスに身を包んだマリーアントワネットが、
シンギングバードのさえずりに耳をすましている・・・
そんな姿を思い描いてみると、いかにもマリーアントワネットらしくて
かわいくて、ソフィア・コッポラの映画を思い出しました。
↑↑ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」の中のワンシーン。
馬車の中のあどけないアントワネットが可愛くて、印象的でした。
シンギングバードを見て、一番に思い出したのが、このシーンでした。
↓↓ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」の感想を書きました。
宜しければご一読ください☆
河口湖オルゴールの森美術館で見ることのできる
シンギングバードの数々☆
本物を観にお出かけになってはいかがでしょうか?
注)河口湖オルゴールの森美術館で観られるのは
シンギングバードのみです。
マリーアントワネットの肖像画、トラベリングケースはありません。
また、シンギングバードの音が実際に聞くことができるかどうかは
美術館にご確認ください。
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るるぶトラベル
最後までお読み頂き、ありがとうございました☆