Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

圧巻!【大塚国際美術館】原画じゃないのに感動した、その理由。私が出会った「もうひとつのホンモノ」


たくさんのレプリカを見るよりも

一点でも、本物を観たい。

大塚国際美術館へ誘われる度に、そう思って、断っていました。

世界中の名画を原寸大に再現した陶板画を1000点以上展示した美術館。

その規模と展示内容の豊かさから

「全国で行きたい人気の美術館」の常に上位を占める、

話題と注目を集める美術館でもあります。

が、複製画を観ることに、長い間、価値を見出せなかったのです。

今回、母に誘われたときも、断りかけたのですが・・・

「確かに、大塚国際美術館のクチコミを見ていたら、いろんな意見があるわ。

ホンモノとは全然ちがって感動しなかったとか、

美術が好きな友人には恥ずかしくて言えないとか、

実物には敵わない、とか。

でも、そんなん言うこと自体がおかしいと思うわ。

陶板画を観に行ってるのに、原画と比べて、どうとか。

陶板画は、陶板画やん」

母のその言葉をきいて、初めて心が揺らぎました。

そうだ、陶板画を原画と比べること自体が、ナンセンスなのかもしれない。

陶板画は「陶板画というホンモノ」であって

「偽物」ではない。

けれど、その意味を本当に理解したのは、

実際に美術館を訪れてからのことでした。

なぜ、徳島の地に、世界中の名画を集めた巨大な美術館があるのか。

なんのために、どうして陶板で再現してあるのか。

むくむくと湧いてきた疑問と関心・・・!!!

あれよあれよという間に、徳島旅行の日程が決まったのです。

 

 

大塚国際美術館に入館してすぐのところにあるシスティーナ・ホール!

圧巻です・・・☆

 

☆目次☆

1,ここでしか見られない名画のかたち

2,再会。そして新しい夢

3,原画とは比べられない!もうひとつの「本物」という答え

 

1、ここでしか見られない名画のかたち

 

「よお、つくったなぁーーーー!!!」

この美術館を観て、誰もが思うことは、この一言だと思います。

歩けども歩けども、名画、名画、名画・・・!!!

5階建て、約1万坪の敷地に建てられた美術館の中に並べられた絵画は、

選定委員が世界中から選び抜いた名画の数々。

美術の教科書で観て、いつか写真ではなく間近に観たいと思っていたもの。

いつかまた再びこの絵の前に立ちたいと思いながら

遠い国にあって、なかなか再会が叶わずにいたもの・・・

 

 

 

美のオンパレードで、クラクラしそう!!

この絵画の一点一点が

許諾権の取得、現地での調査、陶板転写、焼成、額縁の注文・・・と、

気の遠くなるような過程を経ているのです。

本当に、よくこんなものを作ったものだと感嘆します。

 

古代遺跡や礼拝堂などの壁画を、空間ごとそのままに再現した環境展示には、

圧倒されるばかり・・・☆

イタリアのスクロヴェーニ礼拝堂を再現。

静まり返った内部には、聖歌が流れ、ほのかにユリの花の香りが。

神聖な空気を感じながら腰を下ろして、

ジョットが描いた壁画を堪能します。

キリストや聖母の生涯を描いた壁画。

一枚一枚の絵に惹きこまれます。

 


フランスの聖マルタン聖堂。

荒廃して剥がれ落ちた部分まで忠実に再現されています。

 

 

聖ニコラオス・オルファノス聖堂(左)とポンペイの豪邸の一室「秘儀の間」(右)



私が最も感動したシスティーナ・ホールの詳細は後ほど!

 

陶板画の耐久性は、約2000年。

原画が色褪せ、修復によって元の色彩と異なったものとなってしまったとしても、

建築物が風化して、その姿を変えてしまったとしても

陶板画は描かれた当時のまま、後世に残っていくのです。

 

 

戦争や火災、略奪や破壊など・・・

絵画の運命は、人間と同様、さまざまです。

中には、もうこの世には存在しない絵画もあります。

そんな幻の作品に出会えるのも、陶板画ならでは。

 

エル・グレコの祭壇衝立。

ナポレオン戦争によって破壊され、散逸してしまった祭壇を

調査に基づいて推定復元したものです。

 

 

「自然光のもとで作品を観てほしい」と願ったモネ。

雨にも風にも強い陶板画だからこそ実現した屋外の展示。

この展示を観たなら、モネはどう言うんだろう。

刻々と変わっていく日の光の中で見るモネ。

これが、モネが本当に見せたかった作品の表情なのかも。

 

ここに直結しているカフェ・ド・ジヴェルニーにて

ジェラールの「アモルとプシュケ」をイメージしたスイーツを。

天使の羽根がとってもかわいい♡

ジェラールの「アモルとプシュケ」(左)をイメージしたスイーツ。ビターチョコとブルーベリーソース、ティラミスの層になったもの。おいしい~☆

ゴッホのひまわりは、一室に7点まとめて展示されています。

人が絶えない超人気の展示室。さすがゴッホ!

左は空襲で焼失し、もうこの世には存在しないゴッホのひまわり。

綿密に調査が行われ、忠実に復元されています。

 

世界各国に散らばっている名画が一同に・・・!

美術が好きな方なら、夢のような空間☆

 

 

 

2、再会、そして新たな夢

 

大塚国際美術館の見どころのひとつは、環境展示。

入ってすぐのシスティーナ・ホールは、ただただ圧巻。

 

20年以上前、イタリアのシスティーナ礼拝堂へ行ったのですが

この礼拝堂の記憶が全くない!!!のです・・・

礼拝堂へたどり着くまでにも、素晴らしい美術がたくさんあり、

それを夢中で見ている間に疲れ果ててしまい、

肝心の礼拝堂では、椅子に座り込んでぼーっとしていた記憶が・・・

トホホな体験ですね。

こんな素晴らしいものを、10代のときに目にしていたとは~!!!

 

 

「パリへの逃避行」という映画を観て以来、

ずっと間近で見たいと思っていた「貴婦人と一角獣」のタペストリー。

6枚あるうちの1枚「わが唯一の望みの」が

大塚国際美術館の陶板画になっています。

コロナ禍以降、海外旅行へ行く足も遠のいてしまい

いつか観られることがあるのかしら??と思っていたものだったから、

喜びもひとしお!

 

 

感動!!感激!!その美しさ、清らかさ、細部のかわいらしさに

ずーーっとそこに座っていたい気がしました。

 

隅に描かれた動物たち。これだけでも、一枚の絵画になりそう☆

 

 

スペインの「国立ソフィア王妃芸術センター」で観たピカソの「ゲルニカ」。

あのときの感動が、よみがえりました。

ピカソが、巨大なキャンバスいっぱいに描いた平和への祈り。

たくさんの警備員たちと観客がいるにもかかわらず、

水を打ったような静寂が漂い、厳粛な空気が流れていた、

マドリードの、あの空間。

 

徳島の地で再会できて、思わずテンションマックス!!

なぜかこのフロアは貸し切りのように人がいなくて、

誰に気兼ねすることもなく、はしゃげるし、

写真も撮れるし、触ってもいいし、やりたい放題☆

注)ただし、ルールは必ず守りましょう^^

 

クリムトの「接吻」。

 

もう8年前になりますが、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿で

開館前の、わたしたちツアー客数名しかいない空間で

この絵画を鑑賞することができました。

静まり返った館内で、

神々しいほどの光を放っていた「接吻」の絵を忘れることができません。

金の光沢、小さく描かれた渦巻のひとつひとつ、

恍惚とした恋人たちの表情の美しさに感動したあの気持ち・・・

絵画の力って本当にすごい。

陶板画の前に立って、あの時の思い出が一気に蘇りました。

 

 

新たな絵画との出会いも。

名だたる名画の中で、はっと目に飛び込んできたのが

サージェントの「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」。

「え~!こんな有名な絵を知らなかったの~!?」

と家族に驚かれたのですが、初めて観たんです!

夕暮れの中に浮かび上がる白い百合と

日本風のちょうちんを持った少女たちの姿。

どこかちょっと切なくて、ただただ美しい一瞬の記憶を閉じこめたような・・・

原画はロンドンのテート・ブリテンにあるそうです。

いつか、原画の前に立ってみたい!

新しい夢ができました^^

 

 

 

 

 

3、原画とは比べられない!

     もうひとつの「ホンモノ」という答え

 

大塚国際美術館は、

陶板というものの可能性に賭けた、次世代の芸術への挑戦だと感じました。

もちろん、原画の素晴らしさは、いわずもがなです。

でも、母が美術館を訪れる前に言った通り、

これは原画と比べるべきものではないのです。

美術館それ自体が、「新しい芸術」として存在しているのだと思います。

徳島の地を、誰もが仰天するような圧倒的な美術館で活性化させようという

創設者の想い、

気の遠くなるような工程を経て莫大な費用をつぎ込み、

たくさんの人々が知恵と情熱を注ぎ込んだこの美術館は

原画とはまた全く異なるストーリーを持つ意義深いものであると思いました。

 

広大な面積の美術館を回った二日間。

二日間たっぷりかけても、まだ見足りない!!

こんな壮大なプロジェクトを発案し、

美の可能性を追求し、芸術に挑んだ人々の想いに

心が大きく揺さぶられました。

また、人類は、この地球という星の上で、

なんという多くの素晴らしいものを作り出し、表現してきたのか。

世界中の名画が一堂に集められた空間で

芸術というものの偉大さに改めて胸を打たれます。

「本物しか見たくない」「陶板画はレプリカだから」と

ずっと今までこの美術館を訪れる機会を逃してきた私は

もったいないことをしたなぁと思うし、

今回訪れることができて、本当によかったです。

母よ、ありがとう!!>▽<

 

最後までお読みいだだき、ありがとうございました!

 

 

 

<大塚国際美術館を訪れる予定がある方へ♪>

大塚国際美術館を訪れる予定がある方に、

ぜひともおすすめしたい本があります。

われ去りしとも美は朽ちず

 

作家:玉岡かおるさんの著書「われ去りしとも美は朽ちず」

大塚国際美術館ができるまでの壮大なストーリーを描いた小説。

創設者の情熱や

美術館設立に関わった人々の想い、

どれだけ壮大なプロジェクトであったか・・・

小説はフィクションですが、

読んでから行くと、美術館の絵画を鑑賞するときの感動が違います。

我が家では、皆で回し読みしました^^

 

 

美術館はフロアが5つあり、広大な面積なので

事前に、自分が観たい絵画の目星をつけていくと便利です。

2026年3月に新しいガイドブックが出版されました。

歩きやすい靴を履いてお出かけください☆^^

 

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