Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

映画「ピュア 純潔」のストーリーと感想: スウェーデン映画が描く「絶望」が胸に突き刺さる。

ピュア 純潔 [DVD]


リリーのすべて」でアカデミー賞助演女優賞を獲ったアリシア・ヴィキャンデル主演のスウェーデン映画。

 

荒廃した貧しく教養のない家庭で生まれ育ったカタリナ(アリシア・ヴィキャンデル)は、

ある日、Youtubeモーツァルトの音楽に出会い、

クラシック音楽に心を奪われるようになる

周りが俗物的な音楽を愛し、荒れた生活をする中、

カタリナは人生をやり直そうと決意する。

 

そんな中、出会った指揮者の男性アダムは、

カタリナに新しい世界を見せてくれる相手だった。

キルケゴールの言葉に、ショーペンハウアーの小説、スウェーデンの詩人、カラヤンの音楽、そして絵画。

教養もなく酒に溺れる母と仲間たちの中で育ったカタリナにとって

高尚な新しい世界と刺激を与えてくれる彼は、一筋の光だった。

自分の知らない世界、知識、教養を持ち、成長させてくれるアダムに、

カタリナは、どんどん溺れていく。

本当は愛していない恋人との同棲や、生活のための売春など、

荒れた生活を投げ捨てて、カタリナは本気の恋に目覚めていく

どんどん綺麗になっていく恋する女性の変身も、

この映画の見どころのひとつだろう

しかし、カタリナの恋は、だれもが予期せぬ方向に向かっていく

 

それにしても、スウェーデンの映画は、

なぜこれほどまでに「絶望」を表現するのがうまいのか

もう15年も前のことだったと思うが、

スウェーデン映画「ショー・ミー・ラブ」を観た。

レスビアンの思春期の二人の女の子の話だが、

その二人の途方もなくどうしようもない、やりきれない絶望感が

私の心を大きく揺さぶり、心に突き刺さった

それと同じものを、本作でも感じた。

アメリカやフランスの映画では表現しえない何かが、

スウェーデン映画にはある

それは、衝撃ともいえるほどの共感を呼ぶ「絶望」。

私はレズビアンでもなければ、本作の主人公のように荒れた生活をしたり

道ならぬ恋をしているわけでもない。

それなのに、なぜこれほどまでに共感でき、

「ああ、わかる、この気持ち!」

と心の中で叫びたくなるのか。

 

アカデミー賞女優アリシア・ヴィキャンデル

あどけなさの中にある品のある美しさ、素晴らしい演技力、

ストーリーの面白さ、

そして何より、心に刺さる「絶望の共感」。

大切にしたくなる大好きな一作。

  

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モーツァルトの音楽との出会いが人生の転機となる


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カタリナの恋は、彼女の運命を狂わせる。

 

スウェーデン製のかわいいイヤホンで、音楽を聴いてみませんか?

人生が変わる音楽との出会いがあるかもしれません☆

 

 

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ショー・ミー・ラヴ [DVD]

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