Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

映画「万引き家族」と「パラサイト」感想 コロナ禍でこそ観たいこの世界の真実

 

 1、閉塞感を打破するために

コロナ禍の今、多くの人が閉塞感を抱えていると思います。

私もその一人です。

知らない場所へ行ったり、旅をしたり

友達と会ったり・・・

楽しみながら自分の世界や視野を広げることができる

それらの手段ができにくい現状。

家にずっといると世界が狭くなってしまう気がして

憂鬱になる日すらあります。

いまのこの停滞感、閉塞感を打破する唯一の方法は、

おうち時間を楽しむこと。

家の中でどれだけ自分の世界を広げられるか?

楽しみを見つけられるか?

せっかくなら、ゲーム感覚で探してみるのもいいのかもしれません。

私にとって、最も手っ取り早い方法は、

読書と映画鑑賞。

私が自分の世界を広げたくて模索している中で見つけた

素晴らしい映画、

「パラサイト 半地下の家族」と「万引き家族」を

ご紹介します。

この記事にはネタバレはありませんので、

まだ観ていない方も安心して最後までお読みください。

 

↓↓おうち時間を充実させるためには?こちらの記事もご参考になさってください↓↓

miyukey.hatenablog.com

 

2、コロナ禍の今、観るべき映画は・・・?

 

停滞感や閉塞感を晴らすために適した映画ってどんなものでしょうか。

痛快なアクション?

莫大な製作費を投資したゴージャスで華やかな作品?

旅に行った気になれるロードムービー

思いっきり笑えるコメディ映画?

どれも日頃のうっぷんを晴らしてくれそうですね。

でも、私が選んだのは、それらのどれでもありませんでした。

私が観たかったのは、時間を忘れるくらいストーリーにのめりこめる映画。

そして、世界を広げてくれる作品。

最終的に最も私の世界を広げ、

時間を忘れるほど没頭できたのは、

「パラサイト 半地下の家族」と「万引き家族」の2作品でした。

 

現実を知ることは、時に痛みを伴うことです。

目を背けたくなるような現実もあり、

実際に、背けてきた現実もあるからです。

これからご紹介する「パラサイト 半地下の家族」と「万引き家族」は、

静かに、まざまざと現実を私たちに突き付けてくる映画です。

でも、安心してください。

ただただ悲しかったり、観るのが苦しくなるような作品ではありません。

笑いあり、温かさあり、観る者をストーリーに惹きこんでいく面白さもある。

けれど、そこには疑いようもない「真実」があるのです。

「心を震わせること」、深く考えさせられるものに出会うことこそ

自分の世界を広げることであり、深めることでもあると

私は思っています

 

3、「万引き家族

 

万引き家族

是枝裕和監督、犯罪でしか繋がれなかった家族を描いた感動作。今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹・亜紀の4人が暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主・初枝の年金で、足りない生活費は万引きで稼いでいたが…。 (「キネマ旬報社」データベースより)

日々万引きを重ねる父をリリー・フランキー、その妻を安藤サクラ、彼女の妹を松岡茉優、祖母を樹木希林

引用:https://amzn.to/3a1Gmhbより

 

万引き家族」は、抱えきれないほど多くのものを投げかけてくる作品で

自分の胸では受け止めきれないほどのことを考えさせられました。

世間一般で言われている常識やルール、法律。

それを守ることで秩序が保たれ

この世界は平穏だと思っているけれど

それは本当なのだろうか。

それを破らざるを得ない人々もいて、

破ることでしか幸せになれない人もいる。

きれいごとでは生きられないこの世界で

法を犯さざるを得ない人々を作っている今の世の中は正しいのか。

決して犯罪を正当化するわけではなく

この世界の善と悪そのものを問うストーリーです。

そして、家族とは何なのか・・・?

血が繋がっていれば「家族」なのか。

血が繋がっていなくても、もっと「家族らしい家族」になれる人たちもいるのです。

 

「子供を産んだら、みんな母親になんの?」

安藤サクラ演じる信代のセリフが胸に突き刺さりました。

一緒に暮らす信代と治を

一度も「お父さん」「お母さん」と呼んだことはなかったけれど

大人たちと子供たちは固い絆で結ばれていました。

お金では買えない大きな大切なもの

それは自分がこの世に必要とされることだったり

愛されること、優しくされること・・・

そして自分もかけがえのない存在を持つということ、

人間はそれがないと生きていけないんだ、と

改めて気付きました。

 

ネタバレになってしまうので、ここには書けませんが

胸を打つ大好きなシーンや

ずんと重く響く忘れられないセリフがたくさんありました。

 

この作品に出演されたキャストの方々の演技が巧くて、素晴らしかったです。

特に城桧吏演じる少年、祥太が

最初は当たり前だと思っていた万引きが

本当は罪なのだと気付き始める、

それでも自分を愛してくれる治を父親だと感じる演技には

胸が揺さぶられました。

そして、なんといっても安藤サクラさんの演技の素晴らしさ。

うまく言葉にできないので、とにかく映画を観て頂きたいです。

「家族」、「絆」、「愛」、「お金」、

そして私たちが普段、正しいと信じている常識、

守ってくれているはずの法やルールとは何なのか。

それを問いかける素晴らしい一作です。

 

 

万引き家族

万引き家族

  • メディア: Prime Video
 

 

 4、「パラサイト 半地下の家族」

パラサイト 半地下の家族(字幕版)

 

 Story
全員失業中の一家が目指す、高台の豪邸。
最高の就職(パラサイト)先には、誰も知らない秘密があった――。
仕事も計画性もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。
大学受験に落ち続ける息子ギウ。美大を目指すが予備校に通うお金もない娘ギジョン。
しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“半地下住宅"で暮らす貧しい4人家族だ。
「僕の代わりに家庭教師をしないか?」ギウはある時、エリート大学生の友人からアルバイトを頼まれる。
そして向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。
パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。
更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…。“半地下"で暮らすキム一家と、
“高台の豪邸"で暮らすパク一家。相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく――。

引用:

Amazon | パラサイト 半地下の家族 [DVD] | 映画

 

 

笑い。緊張感。衝撃。戦慄。やるせなさ。

一作の映画でこれほどまでに多くの感情を強く引き出してくれる映画は

なかなかありません。

最初から最後まで惹きこまれるストーリー展開。

前半は、

国境を越え、誰もが思わず笑ってしまうような面白いシーンが続きます。

ところが徐々に狂い始める半地下の家族の計画・・・

 

この世界の光と闇。

生まれる家によって、こんなにも住む世界は違うのでしょうか。

見るものも、匂いも。

確かにこの世は全てが光と影でできています。

国、学校、会社、家庭の中ですらも。

そう考えると、この一本の映画で描かれたのは

世界の縮図だといっていいのかもしれません。

同じ人間で同じ尊い命を持っていながら

半地下の家族はコソコソと隠れて生きていく運命です。

「みんな優雅だな・・・俺は似合う?似合ってるか?ここに」

美しく着飾った人々が楽しそうに

パーティーをしている庭を、ガラス越しに見下ろしながら

半地下の家族の長男ギウがつぶやくセリフです。

彼の頭の中には、その時、あるひとつの恐ろしい計画がありました。

生きることに常に必死でいなければならない自分。

その恐ろしい計画を実行せざるをえない自分の境遇に比べ、

明日の食べ物も住む場所も心配することなく

青々とした芝生で笑いあってパーティーを楽しんでいる人々。

裕福な人々には何の罪もありません。

ただ、「知らない」のです。

恵まれない人々の抱える悩み、必死な生活、

どんな思いで日々を生きているのか。

父親キムは裕福なパク一家に罪がないことがわかっていながら

彼らのあまりの無知に怒り、

その暮らしの輝きに羨望を覚え

この世の不条理への行き場のない憎しみによってとってしまった行動により、

結果的には、自らのその後の人生の運命が決まってしまうのです。

 

現実の厳しさ。

終わりの見えない貧しさは、一生続き、

何世代も引き継がれていきます。

命がけで食べ物を調達する日々から

この家族が抜け出せる日はいつ来るのでしょうか。

笑いと衝撃と痛切の中に描かれる、

こんなにもはっきりとした光と闇。

アカデミー賞4部門(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)で

受賞したのも頷ける素晴らしい一作です。

 

THE PARASITE (パラサイト 半地下の家族/輸入盤)

 

パラサイト 半地下の家族(字幕版)

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 5、最後に

コロナ禍で外出が難しい今は

ともすれば毎日が単調になりかねません。

停滞感や閉塞感を感じた時こそ

世界の「真実」を見つめるときなのだと感じています。

そうすることできっと今まで見えなかった景色が見え、

自分自身の内面の世界を広げることにもなるのだと思います。

万引き家族」「パラサイト 半地下の家族」を観て

あなたはこの世界を、どう受け止めますか。

何を感じるでしょうか。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

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