Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

体調が悪い時に何を読む? コロナ感染のときに読んだ本と漫画 

風邪をひいたとき、コロナにかかったとき、なんとなくしんどいとき・・・

何を読みますか?

何も読まない!という人は大正解☆

本当は何も読まず安静に寝ているのが一番いいのです。

でも、私はそれができない。

少しでも気分が良くなったら、なんとなく何か読みたい欲が出てしまうのですね。

 

実は、先月末、大阪の実家に帰った時、初めてのコロナにかかってしまいました。

愛媛県の田舎から久々の都会に戻り、羽を伸ばしたのが悪かったのか・・・

運よく高熱は3日間で収まりましたが、その後も倦怠感や咳が続きました。

メンタルが弱すぎる私は体調が悪くなると、精神的にも不安定になります。

コロナは5類になったとはいえ、世界を震え上がらせたあのコロナと

基本は同じ。

まだまだ高熱が続くのか?なにより、高齢の家族にうつしたらどうしよう!?・・・

心配しても、かかってしまったものは仕方ない。

なのに止まらない不安・・・

そんな不安な時期に私を癒してくれたのが、本と漫画でした。

今回は、コロナ感染期間中に読んだものや、

体調が悪い時にいつも私が読む本や漫画をご紹介します。

 

注)本や漫画を読んで悪化しても自己責任ですのであしからず。^^

 

1、 体調悪い度5~4 ★★★★(★) MAX 

 

体調が最悪な時は、何も読んではいけません。

ただ目をつむって安静にしてください。

まあ、私が言うまでもなく、読めないと思いますが。お大事に。

 

2、 体調悪い度3~4 ★★★(★)

 

体調が悪い時は、文字を目で追うのもしんどいもの。

それでも何か読みたいときは、写真詩集や画集、

イラストがたくさん書かれたエッセイなんて、いかがでしょう?

君のそばで会おう (角川文庫 き 9-7)

病気の時は、明るすぎるものよりも、

暗めの落ち着いた写真や絵を見るのもおすすめ。

銀色夏生さんの本は、ちょっと切なくて、美しくて、

弱った心には最適なので、私のお気に入り。

しんどい時は、無理に詩を読まず、ペラペラとめくって写真を見ているだけでも

気が紛れます。

 

↓こちらは子ども時代、入院していた時に読んだ詩集について紹介した過去記事です↓

銀色夏生の写真詩集「微笑みながら消えていく」 美しくも切ない景色が心に染みわたる一冊 - Miyukeyの気まぐれブログ

 

 

ドイツ・オーストリア: 東山魁夷小画集 (新潮文庫)

 

東山魁夷の画集。ドイツやオーストリアの絵や、短い旅行記が載っています。

ベッドに寝ていても、気分はヨーロッパ。

さぁ、元気になったら、どこへ行きましょうか??

 

 

 

絵てがみブック (角川文庫)

 

しんどい時こそ、明るいものが読みたい!という人には

イラストや楽しい話題で溢れた一冊を。

かわいいイラストと素敵なアイディアいっぱいの杉山さやかさんの本を読むと

気持もほんわかしてきます。

 

3年後のカラダ計画 (幻冬舎文庫)

漫画家の槇村さとるさんの美のエッセンスが詰まった一冊。

一時的な減量ではなく3年後をイメージしながら

美を模索してたどりついたこだわりの数々。

さぁ、早く治して、元気になったら、美しくなるために努力しようと、

回復へのモチベーションが湧いてきます。(女性向け)

 

 

 

3、体調悪い度3 ★★★  

  精神的弱り度5 ★★★★★ MAX

 

もともと精神的に強くない私は、体調が悪いと

メンタル面での弱り度はMAXになります。

そんなとき、まどろっこしい本は、絶対にNG!

息もつかせないほどにストーリーに惹きこまれる、

現実を忘れて没頭できるようなものでなければいけません。

とはいえ、まだ文字を読むのはしんどい・・・という時は

漫画に限ります。

私は普段、漫画は一切、読みませんが、

体調の悪い時だけはマンガを読みたくなります。

それも、読みやすくて、少し怖くて、おもしろーーーくて、スリリングな漫画を。

元気な時は、怖いストーリーは大の苦手なんですが。

この心理は自分でも謎です。

ここでご紹介する漫画は、怖いです。

血やグロい表現が苦手な方や、体調が悪い時は暗いストーリーは嫌!という方は

絶対に読まないでください。

 

美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~ (1) (ストーリーな女たち)

 

舞台は終戦間際の樺太

容姿が悪いというだけで女学校のイジメの標的になった市村ハナは

樺太からの引き揚げ船で家族の命まで奪われます。

ハナは復讐を心に決め、

闇医者のもとで整形し、

絶世の美女に生まれ変わります。

果たしてハナの復讐は成功するのか・・・

一見ありがちなストーリーに思えますが、

登場人物一人一人の深い心理描写とスリリングな展開に、

ページをめくる手が止まらない・・・!

特に12巻あたりからは、一気読みしたくなる面白さです。

気づけばベッドの中で30巻以上を読んでいました・・・。

 

 

 

私の推しの深見栄一。悲しい生い立ちから人の命を軽んじていた彼が、

絶対に守らなければならない大切な人との出会いによって変わっていきます。

作者:藤森治見さんの美しい絵も素晴らしい☆

 

 

 

報復刑(1) (eビッグコミックス)

死刑制度は廃止され、「報復刑」が制定された日本が舞台です。

報復刑とは、被害者の遺族が、殺人犯を

犯行手段と全く同じ方法で罰することができるという法律。

愛する家族を奪われた遺族が、自分の手で加害者を殺す・・・(合法的に。)

それは、大切な人の最期に向き合い、自分自身の悲しみと喪失感を見つめ、

報復するということ。

もちろんフィクションですが、死刑制度のあり方、命の尊さ、

家族の絆について深く考えさせられます。

もし愛する人を殺されても、人は死刑に反対できるのでしょうか。

また、いくら家族の報復のためとはいえ、自分の手で犯人を殺すことができますか。

この漫画を読んで、あなたもいっしょに考えてください。

 

 

私はどちらも「まんが王国」で読みました。

無料試し読みもできるので、自分に合うか読んでから購入できて、おすすめです。

 

4、体調悪い度2 ★★ 

 

さて、ようやく回復の兆しが見えてきたところで、

そろそろ小説を手にしてみましょう。

とはいえ、まだ無理はしたくないので、あまり頭を使わなくてもいいものを。

のんびりゆっくりと読める江國香織さんの小説がおすすめです。

 

去年の雪 (角川文庫)

 

 

平安時代、江戸時代、現代、生きている者、そして死んだ者まで・・・

100人以上もの登場人物の日常が、ただ淡々と続く物語。

なんの関係もない人々の生活が、時代や生死の垣根を超え、

わずかに交差していきます。

なにげない日常を掬いとっただけなのに、こんなに面白いなんて・・・!

小さな感情の揺れや漠然と感じる感覚まで、

見事に書きあらわす江國香織さんの筆力に

改めて脱帽です。

わかるわかる、私もそう!と共感したり

いるよね、こういう人・・・と頷いたり。

 

現代の双子が吹いたシャボン玉が江戸時代に流れていったり、

だれかが失くした消しゴムが平安時代の庭に落ちていたり。

そんな摩訶不思議な出来事によって、かすかに人々が繋がっていきます。

血の繋がりなんてなくても、時代を隔てていても、死んでいても

言葉を交わしたことなんてなくても、顔すら見たことがなくても

本当は人間は、みんな繋がっているのかもしれません。

 

確かにしまったはずなのに、どうしても見つからない失くしものは

もしかしたら、時空を超えて、平安時代の誰かの庭に落ちているかも・・・!?

この小説を読み終わった後は、

そんな、ありえないようなことを信じたくなってしまいます。

私は、回復期をこの小説とともに過ごし、とても幸福でした。

 

 

 

5,終わりに・・・

体調が悪い時は、寝ているに越したことはありません。

けれど、辛い時、不安なときに、

そっとそばで自分を支えてくれる存在があったとしたら、

横になっている時間は、ただ辛いだけの時間ではなくなります。

もしこれを読んでいる人が体調が悪かったとしたら

どうか無理しないでください。

栄養のあるものを食べて安静に、一日も早く良くなるよう努めてください。

でも、もし少しでも現実逃避したくなったら、

ベッドに横になって読める本や漫画があります。

お大事に。あなたが一日も早く良くなって、またいつもの笑顔に戻れますように。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

<その他の体調が悪い時のおすすめ本=気楽に読める本>

 

 

 

 

 

<過去記事紹介>

 

miyukey.hatenablog.com

 

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忘れられない桜  

忘れられない桜があります。

それは、私が関東に移り住んで初めて行った靖国神社の桜。

もう5年も前のことです。

靖国神社の桜は約500本あるそうです。

東京管区気象台が指定した標本木もあります。

しかし、私が最も心に残っているのは献木札が幹にかけられた桜です。

 

「献木 昭和57年3月28日 海軍十三年桜 昭和十三年入団者有志」

 

 

境内では、至るところに、このような献木桜を見かけました。

 

左)「八重桜 昭和47年11月19日 陸軍少年飛行兵 第十五期生 生存者一同」

中央)「献木 鉄兵の桜 昭和47年6月18日 支那駐屯歩兵第一連隊戦友会」

 

右)「陸軍士官学校 第六十期生 昭和57年5月8日」

 

 

靖国神社の桜は、これまで見たどの桜とも違っていました。

「儚さ」というより、「ほとばしる生命」を感じました。

生き残った者と犠牲になった者、そして後の世に生まれたわたしたち。

桜の花が、私たちみんなの想いを受けて、天に向かって枝を広げている・・・

一歩間違えば自分が犠牲になったかもしれない、

そんな状況下で友を、家族を、かけがえのない大切な人を失った方々の想い。

桜が美しければ美しいほど、胸に迫るものがありました。

 

 

 

ここにある一本一本の桜には、意味がある・・・

平和の尊さ、また、現代の豊かな日本の礎となった多くの命。

お国のために、潔く散ることをよしとされた時代に

若くして命を散らした人々の運命を、

そして戦火をくぐって生き延びた人々の気持ちを考えずにはいられません。

 

 

忘れません、桜を通して感じた、命の尊さを。

 

 

 

私は、もう20年近く、日記をつけていて

外出した日のことは必ず、特に感動したことは詳細に書き留めています。

でも、唯一、日記に書いていない日が一日だけあります。

それが、この靖国神社を訪れた日のこと。

書こうと思って、数ページ空けてあるのですが、いまだに白紙のままです。

靖国神社の桜が忘れられない理由は、とても個人的なことですが

実はもうひとつあるのです。

 

 

靖国神社でお花見をした次の朝、

大阪の母から電話があり、大叔母の容態がおかしいと聞きました。

埼玉から大阪へ向かうため、大急ぎでトランクに荷物を詰め込む私に母が言いました。

「喪服を持ってきなさい」と。

でも私は持ちませんでした。あまりにも信じられない、信じたくもなかったからです。

 

 

数か月前、お正月に一緒に食卓を囲んだとき、大叔母は

いつもと変わらない明るい笑顔で、

よく響く大きな声でいっしょに笑い、食べ、お喋りしたのに・・・

幼い頃に大病をした大叔母は生涯独身で、

私のことを孫のように可愛がってくれました。

一人っ子の私にとって親友のような、大切な存在でした。

新幹線に飛び乗り、病院に着いたときには

大叔母の意識はなく、私を待っていてくれていたかのように、

30分後に息を引き取りました。

 

なぜ、もっと早く帰省しなかったのだろう?

靖国神社にお花見になんて行かず、せめて一日早く帰っていれば

まだ笑顔の大叔母に会えたのに、

いっしょに食事できたのに、話せたのに・・・

1か月ほど前から、あまり体調は思わしくないと母から電話できいてはいたものの

大叔母の元気いっぱいな姿のイメージしかない私には

そんなにすぐにどうこうなるという危機感が全くなかったのです。

人間は、いつが最後になるかわからない・・・

わかりきっていることだけれど、知っているはずだったけれど

実感として、初めて知った気がしました。

風が吹けばすぐに散るあの薄い桜の花びらのように

私たちの命も、偶然に偶然が重なって奇跡のようにいま、

ここに生きているにすぎません。

 

 

呑気に桜の下で笑っている自分の写真を見たくなくて、

靖国神社の写真を見返すことはありませんでした。

日記にもブログにも書くことがなかったのは、そのためです。

でも、忘れていたわけじゃなく、

むしろ、あの日の桜は

いまも、これからもずっと私の心に咲き続ける桜です。

命の大切さ、命が有限だということ、

愛する人を喪う悲しみ、

いま、今日この日を精一杯生きること、

いま自分の前で笑っている人が、明日も同じようにここにいるとは限らないこと・・・

たくさんのことを私に思い出させてくれる桜なのです。

 

 

大叔母は、広島の原爆にあい、戦火の中を生き抜いた人でした。

幼い頃から私に平和の尊さ、戦争の恐ろしさを語って聞かせてくれた人でした。

だから、私が靖国神社の満開の桜を見て、戦争で亡くなった人々の想いに心を馳せた、

その次の日に大叔母が亡くなったことは、

全くの偶然ではない気がするのです。

あの美しい桜を、大叔母が見せてくれた。そんな気が、いまはするのです。

いつかまた、天国で大叔母に会えたなら、

話せなかったこと、思い出話、そしてあの日の桜のこと、

いっぱい話そうと思います。

いまも、大叔母は天国で笑っていると思うから。

その日まで、待っていてね!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

追記>

最近、ついに初めてのコロナにかかってしまい、

ブログ更新がすっかり遅れてしまいました。

もう桜はとっくに終わり、若葉の季節ですね。

どのようなGWをお過ごしでしょうか?

楽しい5月をお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

 

<過去記事紹介>

 

miyukey.hatenablog.com

 

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