しばらく風邪で寝込んでおりまして、
ずいぶん久しぶりの更新となってしまいました。
気付けばもう2月！あっというまに２０２３年も一か月が過ぎてしまいました。
どのようにお過ごしでしょうか？
今回は先月訪れた「久伊豆神社」をご紹介します。
この神社では、なんと私が大好きな「あのスポット」に関係がある鳥が
見られるとか・・・？
おたのしみに♪
１、岩槻は人形の街☆
「久伊豆神社」・・・なんと読むかわかりますか？
答えは
「ひさいず じんじゃ」です☆
でも「くいず じんじゃ」とも読めることから
ウルトラクイズの予選会場になったこともあるのだとか☆
勝負運に強い神社とも言われているらしいですよ♪
埼玉県 岩槻。
初めて訪れる街です！
ここは「人形の街」として有名で、雛人形を売っている店がたくさん！
ひな祭りシーズンには、「ひな巡り」という催しもあるそうです。
さいたま市人形博物館で見た「その着せ替え人形は恋をする（アニメ）」とのコラボ作品、ビスクドールのお雛様☆
街角のショーウィンドウのお雛様も、可愛かった♪
ひと足先にひな祭り気分を味わってきました♪
駅の近くの歩道には、「あ」から順に、カルタのような絵タイルが！
ひとつひとつ読んでいるだけでも楽しいです☆
「せ」は久伊豆神社でした☆
２、入り口は森から始まる
駅から歩いて１５分ほど。
こんもりとした巨木と鳥居、そしてその向こうに見える緑のトンネルが
別世界にいざなっているようでワクワクします。
鳥居をくぐると・・・
木々のトンネル！
真っ青な空が見えないくらい、こんもりと生い茂った木々の下を
歩いていると、
森の匂いがして、レースのような木漏れ日が地面に踊っていて
葉がこすれ合う音がして・・・
こんなところで、思がけず森林浴ができました。
自然百選に選ばれたのもうなづける素敵な場所・・・
２月２日まではお正月・・・という看板も。
1月になると気が急いてしまいますが、こんな言葉ひとつで、
ほっと気持ちが緩みますね。
３、久伊豆神社のクジャクは、あの人が・・・
トンネルを抜けると・・・
右手に、大きな鳥舎が。
これが、この神社の有名な、クジャクさんです！！
なんと、奉納したのは、朝香宮鳩彦殿下。
（東京都庭園美術館については過去ブログをご覧ください・・・
東京都庭園美術館の魅力！白金台の旧朝香宮邸でアールデコ建築と美術作品を堪能しよう♪ - Miyukeyの気まぐれブログ
朝香宮殿下は昭和１３年、軍事演習視察のために訪れた岩槻で
手厚い待遇を受け、そのお礼として
ご自分の庭で飼っていたクジャクを3羽、
この久伊豆神社に奉納されたそう。
現在のクジャクは、その末裔です。
檻の横には看板、
前には、記念の枝垂れ桜もありました。
大きな立派なクジャクが５羽、離れた檻にも５羽ほどいました。
寒い日でしたが、止まり木から降りたり、歩き回ったり。
クジャクは高貴や繁栄の象徴であり
害虫を食すことから災いを取り除く益鳥でもあるそうです。
実は私、クジャクを見るのは初めてかも・・・！！
私は「ピーコックブルー」や「ピーコックグリーン」という色が好きで
よくそんな色の服を着ますが
本物のクジャクの胸の青の鮮やかさ、品のある深いブルーに
目が覚めるような気がしました。
長い立派な羽の眼玉模様や、歩き方の優雅さは王族の風格。
そして介護施設のスタッフさんといらっしゃったとみられる
車いすのご老人も。
皆、じっと祈るようにクジャクを見ています。
そう、みんな、クジャクが羽を広げるのを見たいんです。
「羽を広げないかなあ」と呟きながら。
ねえ、クジャクさん、ちょっとその素敵な羽を広げてくれない？
４、希望の鳥・クジャクをめぐる思い出
たくさんの人とクジャクの檻の前にいて、
「あ、なんか、この状況、見たことあるなあ」と思いました。
そう、流星群が来るとニュースで聞いた夜に
流れ星を見たくて
星空を見上げている状況。
いま流れるかもしれない、まだまだ流れないかもしれない。
隣にいる人は全然知らない人でも、
同じ目的で同じ空を見上げているというだけで
不思議な連帯感が生まれるんですよね。
虹を見ると幸せになれる、流れ星を見ると願いが叶う・・・
そう言われて、皆、空を見上げるけれど
それと同じような希望を、クジャクは与えてくれる存在なんだなと思いました。
折りたたまれた羽の中にある大きな羽を想像することで
クジャクはますます美しく見えるのかもしれません。
私の曾祖母が生前、よくクジャクの話をしていたのを
思い出しました。
待っても待っても、ぜんぜん羽を広げてくれないから
「やっぱりダメだ、もう帰ろ」と大声で言って、
帰ろうとした瞬間に、クジャクが夢のように
ぱぁーっと大きな羽をいっぱいに広げたのだと。
自宅の食堂に座って、日の光がいっぱいに降り注ぐ庭を見つめながら
その話をするときの、曾祖母の瞳が幸せそうで、
それがとても印象に残っています。
幼い時にたった一度見た羽を広げたクジャクの美しさを
曾祖母はずっと生涯、胸に大切におさめていたのです。
美しいものが大好きだった、
けれど美しいものなどない戦時中の厳しい時代を生きぬいた曾祖母が
幼少時代に見た数少ない美のひとつだったからかもしれません。
眠ろうとしているところを、ぱちり。邪魔してごめんね、クジャクさん。
その日、とうとうクジャクは羽を広げることはありませんでした。
でも、閉じていても、充分、優雅でエレガントで美しい・・・
出会えてよかったよーと心の中で言いながら檻を去りました。
帰ってから、ネットで検索して、
クジャクは春から夏にしか羽を広げないと知って
びっくり！！
しかも、冬は羽が抜け落ちていて、春から生え始めるから
夏が一番綺麗なんですって。
夏が繁殖期なので求愛行動のために羽を広げるのは
春から夏なのだということです。（詳しくはこちら↓
クジャクが羽を広げる時（保存版） - 飼育員ブログ | ブログ | 京都市動物園)
知らなかったー！いまも十分素敵だったけれど
もっともっと綺麗になるってことー☆
これは見に行かなければいけませんね。楽しみが、またひとつ増えました。
５、「くじゃく守り」と「くじゃくみくじ」
話を久伊豆神社に戻しましょう＾＾：
「救邪苦（くじゃく）」として
クジャクをモチーフとした様々なものが頒布されています。
私は、クジャクおみくじをひきました！
クジャクの絵が描かれた紙を折って作られたかわいいおみくじ♪
中には、小さなクジャクの羽が彫られた木のお守りが入っていました。
中吉でした。
油断せずに着実に努力すれば、願いが叶うそうです♪
ここへ来たら、「くじゃく守り」を買わなくてはいけません☆＾＾
中には、クジャクの羽が入っているという
この神社ならではのお守り。
刺繍のクジャク柄もかわいい♪
お守りは写真に撮るといけないと聞いたことがあるので
こちらの写真は公式HPから頂きました。
私が買ったのは、ピンクのお守りです＾＾
こんな御朱印帳も。
実は、クジャクにテンションが上がりすぎて
すっかり舞い上がってしまい、神社の境内の写真が一枚もありませんでしたー（泣）
ご興味がある方はHPでご覧ください。
帰りも、木漏れ日が揺れる緑のトンネルを通りました。
優しい気持ちになれる森です。
６、最後に
あなただけのパワースポットを探して
その昔、朝香宮が奉納したクジャクの末裔に見守られているかのような神社。
クジャク関連の絵馬やおみくじ、お守りはもちろんのこと、
裏手にある水天宮には、
河童の置物に水をかけると摩訶不思議な音のする水琴窟や、
下を通ると夫婦仲が良くなったり、安産になるという
夫婦杉もあったりと、見どころはたくさん！
世間では「パワースポット」と呼ばれていても
いざ訪れてみると何も感じなかったりすることはありませんか？
逆に「パワースポット」という触れ込みなどなくても、
心の底からパワーが湧き出てくるような、
心が安らげるようなそんな場所もあります。
私にとって、久伊豆神社は、そんな
「自分だけのパワースポット」のひとつとなりました。
頭で考えず、情報に振り回されず、
その地に足を運んで、ただ「感じる」こと。
全国に、世界中に、自分にぴったりの「パワースポット」があれば
素敵です。
そんな「自分だけのパワースポット」を探しに、
出かけてみませんか？＾＾
かわいいクジャクさん、また春～夏に会いに行くね☆その時は、羽を広げて見せてね♪
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
毎月９日に行けば、こんな限定のお守りもあるようです。
＜過去記事紹介＞
