Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

日本最大のモスク「東京ジャーミイ」と世界平和への祈り

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東京のガイドブックで写真を見てから

ずっと行きたいと思っていた東京ジャーミイ

下北沢へ遊びに行った時、足を伸ばしてみることに。

今日は、日本最大級のモスク「東京ジャーミイ」の

写真を中心にご紹介したいと思います。

 

注)☆東京ジャーミイを訪れたのは2021年12月18日。

この記事の情報と写真は全てその当時のものです。

 

1、街のど真ん中に突如現れるモスク

 

下北沢で、ひと通り遊んだ後に向かった東京ジャーミイ

師走の夕暮れ、冷たい風が吹きすさぶ中を

歩く、歩く、歩く・・・

なーんにもない空き地が延々と続く道や

ビュンビュンと車が通る細い道。

グーグルマップを頼りに、初めて歩く道は

とても遠く感じました。

知らない道を歩いている時間というのは長く感じるもの。

やっと大きな道路に出たと思ったら・・・

ようやく見えました~!

モスクらしき尖がった塔が!!

 

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突如現れる、モスクの建物。壁面にはアラビア文字が。

 Googleマップを見て、近いと思いこんでしまったのですが、

次回からは最寄駅(代々木上原駅)から行こうと思います。

 

2、礼拝場へと続く道

 

中に入ると、トルコ国旗と日本国旗が並んでいます。

  

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ロシア革命を逃れて日本へ避難してきたトルコ人たちの

悲願の礼拝堂が、この地に建てられたのは1938年。

現在は「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」として

祈りの場だけではなく日本とトルコの文化の橋渡しもしています。

仲良く並ぶ旗を見て、トルコと日本の友好を心から祈る気持ちになりました。

 

礼拝堂の入り口は、屋外。

外から見た尖塔(=ミナレット)が夕日に輝いていました。

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外壁も、見事。

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いよいよ礼拝堂に入ります。 

 

3、礼拝場内 ~息をのむ美しさ~

 

礼拝場の中に入るには、

女性はストールを頭に巻かなくてはなりません。

忘れた場合は、無地の白い簡易ストールを貸してもらえます。

 

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荘厳な空気に包まれた礼拝場内。

建築や装飾が美しいのは言うまでもないのですが

最も美しいのは、この空間を満たす祈りの空気です。

半世紀以上も前から、この場所は日本で暮らすイスラムの人々の祈りの場。

日本最大のモスクとして、数十か国もの人々が集い

日々、祈りを捧げてきた場なのです。

この日も、祈りの声が響き、コーランを読む人や

ひざまずいて祈りを捧げる人の姿が見られました。

 

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ここは見学・撮影可能となっているため、日本人も訪れています。

祈りの空気を乱さないように、静かに。

無音カメラのアプリをダウンロードしておいて、よかった。

 

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アラビア文字の装飾(カリグラフィー)は、

ひとつひとつが重要な意味を持つ祈りの言葉。

 

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オスマン様式の壮麗な装飾。

設計はトルコの代表的建築家ムハッレム・ヒリミ・シェナルプ。

トルコ全土から集められた寄付金によって、

老朽化した礼拝場の再建が叶いました。

 

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めまいがしそうなほどの美しい装飾。

東京の真ん中にいるということを忘れてしまいそう。

 

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二階は女性専用の礼拝スペースになっています。(男性は立ち入り禁止)

 

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礼拝場の他にも、トルコの食材や雑貨を買えるショップもありますが

この時は、混みあっていたため、次回のお楽しみにしました。

 

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礼拝堂から外に出ると街路樹の間に

ぽっかりと大きな丸い月。

モスクの美しさと神聖な空気に心奪われていた私には、

その白く冷たい光の月までもが幻想的に見えたのでした。

 

4、平和への祈り  亡き人が残したものは

 

東京ジャーミイを訪れて、思い出したことがありました。

それは2019年、アフガニスタン

武装勢力による銃弾に倒れた中村哲さんのこと。

亡くなるまでの35年間、パキスタンアフガニスタン

貧困層の診察や用水路建設、食料の配給などの活動により

多くの人々の命を救った医師です。

中村哲さんは現地にモスクを建設するなど、

常に人々の文化や宗教を尊重することを

とても大切にしていたといいます。

 

現地の人から、「あなたはキリスト教なのに、

なぜ私たちのためにこんな活動をするんだ」と聞かれたとき、

先生が「あの雪を戴いた白い山を見てごらんなさい。

あの聖なる山頂がみんなの目指すところで、

イスラム教徒でもキリスト教徒でも登り口が異なるだけだよ」

と答えたら、相手は非常に納得してくれたそうです。

(「通販生活」2020年6月号から抜粋 語り:ペシャワール会・福元満治)

 

宗教が違っても、行きつくところは、みんな同じ。

信じる神も、肌の色も、性別も、国籍も関係なく

この世に生きる人々を兄弟のように愛しい存在だと考えていたからこそ

中村哲さんは、自分の危険を顧みることもなく

現地の人々を救うことに命を捧げられたのでしょう。

 

いま、海の向こうで

美しい街が破壊され、罪のない人々が悲しみにくれています。

愚かな諍いのために、尊い命が失われているいま、

世界の平和を切に願い、人生を捧げた中村哲さんが残した言葉は

重く響きます。

同じ人間同士が命を奪い合う戦争の恐ろしさ愚かさを

私たちは長い歴史の中で、いやというほど知っているはずなのに。

 

3月20日、東京で開花宣言がありました。

私たちは桜を見上げて美しさを感じられる平和の中にあります。

春の訪れを感じるどころか

明日のことすらも見通せない、辛い状況にある方々のために

心から祈ります。

どうか、もうこれ以上、傷つく人が増えませんように。

 

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2022年3月19日 さいたま 玉蔵院にて撮影

 

中村哲さんについて、こちらの記事で詳しくご紹介しました。

併せてお読み頂けると嬉しいです。↓↓

miyukey.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

<東京の名所・穴場スポットについての過去記事>

 

miyukey.hatenablog.com

 

 

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