軽井沢でたっぷりと観光を楽しんだ後は
ホテルでゆったり。
クラシックホテルの品格を具えた「ホテル音羽ノ森」。
広々として美しいスイートルームや
緑あふれる庭園、優雅で素敵なロビーなどをご紹介致します。
(写真は全て2021年9月27日〜29日に撮影したものです)
1、木立の間を抜けて・・・音羽ノ森ホテルに到着
ホテルに向かったのは、もう夜の帳が下りる直前のこと。
夕陽が射し込む木立を抜けると
見えてきたのは音羽ノ森ホテル♪
早速、中へ♪
創業は1982年。
洋館風の建物と、季節を取り入れた飾り付けに期待感がマックス☆
2、クラシックな落ち着いた雰囲気と
かわいいヒツジさんがお出迎えのロビー
ロビーには音羽ノ森のマスコット、三匹のヒツジちゃんたちがお出迎え♪
ハロウィンの衣装がかわいい☆
ヒツジ家族の後ろは、「Bar三笠」。
そうなんです、このホテルは
旧三笠ホテルをモチーフに建てられているのです。
旧三笠ホテルといえば
純西洋風建築で重要文化財となっているホテル。
旧三笠ホテルのクラシックで格調高い雰囲気をそのままに、
より新しい建物で、快適に過ごせる音羽ノ森ホテルは
旧三笠ホテルに憧れる人々にも愛されてきました。
暖炉やランプ、木のぬくもりを感じる美しい調度品にうっとり♪
張り出した白塗りのアーチ型の窓からは庭園が見渡せます。
ソファ席の向かいにはテーブル席も。
森の中の邸宅でくつろいでいるかのような優雅な雰囲気☆
軽井沢の森で、羽を伸ばし、遊び疲れたら
こんな素敵なホテルが待っていてくれる・・・
至福の時です。
3、スイートルームに続く道。
別館のエントランスも素敵です
お部屋はフロントの向かいの別館。
緑いっぱいの庭園を横切る度に
軽井沢の澄み切った空気を堪能できる!
これも、おもてなしのひとつ??
別館へと移動すると、美しいエントランスが。
階段のゆるやかなカーブを縁取る黒い手摺りと
奥に見える東山魁夷の絵画が美しい☆
パリのシャンゼリゼ通りの絵画も。
少し廊下を行くと、もうお部屋。
私たちのお部屋のすぐ隣には、有元利夫さんの絵画が・・・!
有元利夫ファンの母は大喜び。
4、広々とした美しい空間で身を休める。
音羽ノ森ホテルのスイートルーム
いよいよスイートルームへ☆
広々とした部屋でリラックス。
ソファの向かいにはテレビがあります。
アーチ型窓から庭園の緑を眺めて癒されるひととき。
こちらは寝室。セミダブルのハリウッドツインのベッド。でっかーー
ベッドの向かいにはテレビ。
私は旅先でテレビは見ませんけど。
ランプに照らされる絵画は2枚とも馬の絵でした。
こちらに来てから馬の絵やデザインをたくさん見ました。
軽井沢と乗馬は、切ってもきれない関係なのかもしれません。
軽井沢が舞台の文学作品にも数多く出てくる
上流階級の人々の乗馬姿を思いながら、
絵画にうっとり。
使いやすい広い洗面所。(←これ大事)
ダブルシンクは嬉しいですね。
アメニティはロクシタンでした。
香りは男性でも女性でも使えるバーベナ。
お風呂とトイレは独立型なので、日本人には非常~に嬉しい。
そして、ジェットバス☆
広々としたバスルームで
日頃の疲れもストレスも更にゼロに。
お部屋に置いてあったヒツジさんのコーヒー♪
やっぱりかわいい~☆
また、ぜったい泊まりたい♪
5、ダイニングレストランでの絶品料理の数々
少しだけご紹介
朝食とディナーは、ホテルのレストラン「桂姫」へ。
シャンデリアとランプや素敵な絵画、
ずらりと並ぶ窓、キャンドルやお花。
お料理への期待感マックス☆
チョコクリームがクリーミーな絶品チョコケーキ。
運ばれてくるお食事の一皿一皿が、創意工夫されていて、とっっても美味しい!
ディナーは、フレンチのコース料理なので、
この記事で載せると長くなってしまうため、またの機会に。
お料理って、アート。
重ねるお皿の色合いや大きさ、食材との色、形のバランス
もちろん味のマリアージュまで。
全てが計算し尽され、素材の味を生かしたお料理の数々・・・
そして!!
お腹いっぱいでも、ぺろりと食べてしまえるデザートが、絶品です!
2泊目の夕食は、前日とは全て違うお料理☆
そちらも美味しかった☆
6、音羽ノ森ホテルの庭園散策☆
秋の深まりと文学と。
食事の後はのんびりと庭園を散策。
「マリアの小道」とか「ヨセフの小道」という名前がついています。
ふかふかした苔がびっしりと生えた木立の中のかわいい細道。
小鳥のさえずりを聞きながら木漏れ日の中を歩いて行くと・・・
パラソルと黒いチェア。
避暑地らしさが漂います。(私たちが訪れたのは9月末ですが・・・)
パラソルの下で秋の風を感じていると・・・
こつん!ボツン!と、なにやら、音が。
木々から落ちてきた木の実がパラソルに当たった音でした。
いくつも、いくつも。
軽井沢では、9月でも、もう秋の深まりがひしひしと感じられるのです。
庭園で「てのりごちさん」を撮影しました。どこにいるか、わかりますか~???
「てのりごちさん」って、なに?という方は、こちらの記事をご覧ください。
私が買ったちょっと不思議で愛しいモノ3選 - Miyukeyの気まぐれブログ
<ここで・・ホテル紹介をちょっと休憩
軽井沢の木の実の音を聞いて思い出した軽井沢文学作品>
ホテルの紹介は、次の章へ続きます。
文学に興味がない方は、次の章(7、最後に)へジャンプしてください。
軽井沢は多くの文豪たちが別荘を構え、執筆に励んだ場所。
堀辰夫の「風立ちぬ」も軽井沢を舞台にした小説です。
肺結核を患った婚約者、節子に付き添い
サナトリウムで過ごす主人公「私」。
明け方近くに栗の木が落ち、屋根をたたく音に驚いて
目を覚ました「私」が節子の部屋へ行ってみると、彼女も起きていました。
肺結核で多くの人が命を落とした時代。
節子の身にも、刻一刻と死が迫っていました。
二人はお互いを愛おしみ、やがて来る冬とともに訪れる
「死」という別れを確かに感じながら頬と頬を合わせます。
冷たい頬を伝う、どちらのものともわからない涙や
息遣い、髪の匂い・・・お互いの「生」を強く感じる二人。
栗の実が落ちる音、それは季節の移り変わりであると同時に
二人にとっては「死」=「今生の別れ」の足音でもあるのです。
悲しくも、美しい場面です。
パラソルに当たる木の実の音を聞いて、そのシーンを思い出しました。
それを母に言うと、母も全く同じことを思い出していました。
堀辰雄は、母の大好きな作家。
軽井沢を心から愛し、
軽井沢や隣町・追分を舞台にした作品を残しました。
また、堀辰雄が父のように慕っていた
詩人、室生犀星も、軽井沢に別荘を建て、
毎夏を過ごしました。
こんな詩があります。
私はふと心をすまして/ その晩も椎の実が屋根の上に
時を置いて弾かれる音をきいた/
まるで礫を遠くから打ったやうに
侘しく雨戸をもたたくことがあつた
(中略)
それは誰でも彼の実のおちる音を
かつて聞いたものがお互ひに感じるやうに
まるで人間の微かな足音のやうに/温かい静かなしかも内気な歩みで
あたりに忍んでくるもののやうであつた
(中略)
自分は彼の愛すべき孤独な小さな音響が/実に自然に、寂然として
目の前に落ちるのをきいていた
私は父を亡って/遠く郷里から帰って座っていた
あたかも自らがその生涯の央に立って
しかも「苦しんだ芸術」に/あとの生涯をゆだねつくさうと心に決めた
深い晩のことであった
室生犀星詩集 (新潮文庫)より抜粋
「初めて『カラマゾフ兄弟』を読んだ晩のこと」
悲しくも美しい情景が浮かんでくるような詩を思い出す
秋の光に溢れた庭園でのひとときでした。
7、最後に☆
美しい調度品や優雅な空間、
格調高い落ち着いた雰囲気、美味しく創意工夫された料理、
笑顔のスタッフさんたちのホスピタリティー。
真の意味で宿泊客をもてなす心が
「良いホテル」であり、印象に残る宿といえるのでしょう。
感動と発見に溢れていた軽井沢の旅。
その数々の思い出を彩ってくれているのが
音羽ノ森ホテルの素敵な空間なのです。
長い記事を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
☆軽井沢の万平ホテルのカフェについての記事は、こちら
今週のお題「お風呂での過ごし方」
やっぱりジャグジーバスは最高です♪