いよいよ明日(2021年9月21日)は中秋の名月。
なんと満月が中秋の名月と重なるのは八年ぶりのこと。
忙しくて最近は月を見る暇がない、という方も、
あしたは夜空を見上げてみませんか?
連休中は、様々なオンラインイベントがあり、
私もいくつか参加しました。
そのひとつが、中秋の名月についての勉強会でした。
ほんの一部ですが、ブログを通して皆様とシェアさせていただきたくなり
この記事を書いています。
1、月を愛でる日本人、その歴史は?
縄文時代~ 月を愛でる風習が始まる
江戸時代~ 十五夜が庶民の間でも楽しまれるようになる
酒を飲みながら音楽を楽しみ、詩を読むと言った
風流なものでした。
その後、江戸時代に広がった庶民の十五夜は、
収穫祭のようなものであったと言われています。
古くは縄文時代から、私たちはずっと
夜空に輝く月を眺め、芸術を生み出したり、
豊作を感謝したりしながら、月の光と自然の恵みを讃えてきたのですね。
月を眺めていると、古来の人々の想いに繋がるような気がします。
2、世界中の月見
中国・・・中秋節 各地から実家に帰り団らんをしたり賑やかに祝う。中国4大伝統祝日のひとつ。
ベトナム・・・中秋節 子供のための日。親が子供にプレゼントをあげたりパーティーをしたりする。街では獅子舞などが見られる。
台湾・・・みんなで集まって月を見ながらバーベキューをする
日本以外のアジアの国々でも、中秋節はありますが、
その祝い方は、国それぞれ。
日本では、お月見というと、風流でしっとりと、家で静かに楽しむイメージが
ありますよね。
でも、世界を見れば、夜通し、街をあげて
お祭り騒ぎをし、賑やかに過ごす国が多いのです。
ベトナムで獅子舞、台湾でバーベキューというのは意外で驚いてしまいました。
コロナ禍のいま、全世界で会いたい人に会えないという状況が続いています。
今年は今までのようにはいかないでしょう。
世界中の人々は、どんなふうに中秋節を過ごすのでしょうか?
オンライン上で繋がっている日本語教師時代の学生たちと、
連絡をとってみたいと思っています^^
3、お月見といえば・・・月より団子??
お月見の行事で外せないのが月餅。
中華圏で食べられる月餅は、あんこの他に
ピータンや肉、松の実、クルミなどがぎっしりと詰まっています。
私は日本語教師時代、香港の学生たちから、
よく月餅をもらいました。
1つがコースターくらいの大きさ。大きい!
そして、その重さにびっくりしました。
どっしり・・・!!
とっても美味しかったのですが、ボリューム満点、
カロリーも・・・(泣)
日本では、中華街へ行くと、売っているそうです。
もちろん、アマゾンでも買えます。
日本は、やはり月見団子ですよね。
真ん丸で白い団子は満月を模したものと言われ、
秋の収穫に対する感謝や豊作の祈りをあらわすと言われています。
天に向かって三角にピラミッド型に積まれているのは、
祈りが霊界に通じるようにとの思いからです。
また、ススキは古くから神に近い植物、魔除けの力があると
信じられていたため、
神様の依り代の意味で供えるそうです。
当たり前のように幼い頃から見ていた月見団子にススキ、満月・・・
ひとつひとつのものや飾り方に、
人々の深い想い、祈りが込められていたのですね。
意味合いを知ると、ますますお月見を楽しめそうです。
4、どう過ごす??中秋の名月
私が参加したオンライン勉強会では、
集まった方それぞれが秋の夜長におすすめのものを
紹介しあいました。
素敵!と思ったものを、このブログでもご紹介します。
☆月を見ながら・・・飲み物☆
お月見には、やはりお酒ですか?
私はお酒が飲めないので、ハーブティーを
おすすめ頂きました。
オーストリアで数百年前から伝わる
「月のリズム法」をもとにブレンドした紅茶、
ゾネントアのハーブティー。
中秋の名月に飲むなら、迷わず「満月」を。
☆月光だけを使って撮影した驚愕の写真集「月光浴」
石川賢治さんは月光写真家という肩書を持つ
異色の写真家です。
なんと月明かりだけを用いて撮影した花々や海など
幻想的で美しい写真集を出版しています。
勉強会に参加していた人は、持っている方が多くてびっくり。
私は、今回、初めて知りました。
☆月夜に聞きたい音楽
ハワイでは、もともと月光浴を習慣にしている人が多かったり
月夜に乗馬をするイベントがあったりと
月と密着しているそうです。
そんなハワイの風を感じられるフラダンスの音楽が
詰まったCD。
特に「月の夜は」がおすすめだと教えて頂きました。
明るく穏やかなリズムです。
しっとりと静かな月夜に聞きたいなら、
こちらのアルバムを。
究極に眠れるCDです。
まさに月が美しい夜におすすめ。
5、最後に 中秋の名月に空を見上げて。
8年ぶりの満月の中秋の名月は、もう明日。
むかしむかーーしから
この一つの月を、ずっと人類は見つめてきたのだと思うと
なんだか不思議な気持ちになりませんか?
9月21日、中秋の名月には、国境を越えて多くの人たちが
この空を見上げるでしょう。
そして澄み切った夜空にこうこうと光る満月を探すのです。
どんなにネオンがあっても、やっぱり私たちは
星や月の光を見て、癒されます。
わたしたちの遠い祖先が、そうであったように、
宇宙から投げかけられる光に安らぐのです。
雲が多くて、または雨で、名月が見られなかったら??
それでも私は空を見上げようと思います。
雲の上には、いつだって、月があるのですから。
分厚い雲の上で光り輝く満月の光を、
きっと感じられるはず。
秋は、月が一番きれいな季節。
十三夜(2021年10月18日)、
十日夜(とおかんや・2021年11月14日)など
月を見上げる機会も多いです。
会いたい時に会いたい人に会えない今だからこそ
月を見上げて、「繋がり」を感じたいものですね。
2021年9月19日の月。 photo by Miyukey
とても澄み渡って美しいですが、まだ少し欠けていますね。
明日の満月が楽しみです。
皆さま、素敵な中秋の名月を!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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