Miyukeyの気まぐれブログ

関東在住の30代主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪

太宰治「女生徒」を読んで、大人になるということについて考える

1、コロナ禍の成人の日と私の思い出

今週、月曜日は成人の日でした。

毎年、新成人の姿をニュースで見てきましたが

今年は成人式の中止や延期が相次ぎ、

例年通りの笑顔がはじける新成人の姿は少なかったように思います。

試練のこの時代に

大人への新しい第一歩を踏み出した新成人の皆さんの未来が

輝かしいものでありますようにと願わずにはいられません。

 

私にとっての成人の日は、忘れがたいものでした。

きりりと冷たい1月の風が吹き渡る中、

赤い振袖を着て、うんと綺麗に髪をセットして歩くと

背筋がしゃんと伸びて、気が引き締まったのを覚えています。

一番嬉しかったのはお祝いの言葉や家族の笑顔、

嬉しそうで晴れやかな母の顔。

写真で残っているよりもずっと鮮明に胸に焼き付いています。

そんなにまで喜んでくれた家族のぶん、

これから頑張って生きていこう、と晴れ晴れしい気分で顔を上げると

一月の空がとっても青くて美しかったのも印象的でした。

 

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2、大人になるということとは

今週のはてなブログのお題「大人になったと感じるとき」。

大いに考えさせられました。

「成人になる」=「大人になる」ではないからです。

「大人」をウィキペディアで検索してみると

 

 

確かにもうとっくに成人にはなっているけれど

二番目の条件を考えると、私は大人ではないかもしれない・・・

人は、いつ「大人」になるのでしょうか?

「大人」の定義はたくさんあって良いと思います。

個性豊かないろいろな「大人」がいていいと思います。

もちろん、ちゃんと周りの人のことを傷つけないようにして、

マナーは守ることは前提の上でですが。

 私の理想の大人像は

「子供の心を失っていない」大人。

周りの人のことも気遣えながら、

子どもの頃に感じた新鮮さや

ワクワクドキドキの気持ちを忘れないで

夢中になれることを恐れず純粋に突き進める人。

そんな柔らかな心を持つ「大人」になれたらいいなと

憧れています。

 

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あなたはどんな「大人」ですか?

 

3、太宰治「女生徒」で心の老いを測定

 

 

女生徒 (角川文庫)

女生徒 (角川文庫)

  • 作者:太宰 治
  • 発売日: 2009/05/22
  • メディア: 文庫
 

 

実家に帰って部屋の掃除をしていると

10年前の読書記録ノートが出てきて

太宰治の「女生徒」の感想メモの走り書きがありました。

下に、その内容を写してみようと思います。

 

 

「女生徒」の書き出しが好きだ。

あの朝の憂鬱を、かくれんぼや箱に例えるなんて。

これほどまで、この年頃の女性が持つ陰鬱な気持ちを表現できるなんて。

その美しいメロディーのような繊細な描写、文体に

胸が震えた。

この作品が書かれたのは太宰が30歳のとき。

男性であり、しかも30になった彼が、

なぜこれほどまでに思春期の少女の気持ちを

ありありと表現できるのか。

私も16、17くらいの頃は何かしらこうしてグルグルと

頭でいろいろ考え、それでいてポカンと忘れたり、

そういう日々があったと思い出しながら読んだ。

少女の一日の行動と思考をたどる、

みずみずしさの溢れる一作だ。

人間失格」で描かれた

人間なら避けては通れない噓や汚れを

深く憎む気持ち。

それは、「女生徒」ではサラリと風に乗るように軽く

書かれている。

それでも、太宰が、結局生涯を通して人間のどろどろした汚れに

深く傷ついていたのだということは「女生徒」からもわかる。

だからこそ、彼は死を選ばなければならなかったのかもしれない。

才能がありすぎたとか、プレッシャーとか、ストレスとか、

そういうものではなく、彼はきっと

生まれた時から死ぬまでずっと純粋な真っ白な美しい心でいたくて、

でも人間だからそれは絶対無理で、

そのことに対して、ひどく嫌悪感や悲しみを持っていたのだと思う。

本当に本当に心が綺麗なひとだったからこそ

自分の汚い部分が許せなかったのかな。

また再び「人間失格」が読みたくなった。

(2010年8月5日)

 

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日常の様々な事柄に心を震わせる「女生徒」の「私」。来客の接待での噓やお世辞、ご機嫌取りをする自分を嫌悪する。

この後も、何度か「女生徒」を読み返していますが

太宰治作品の中では、好きな作品のベスト3に入る一作です。

10年前は

「そうそう、私もあの頃、そう思っていた!!」

と鮮明に思い出せていたのが、

年を重ねるにつれて

遠くはるか向こうに霞んで見える地平線のごとく

遠い遠い記憶を掘り起こさなくては、

その感覚を思い出せなくなってしまいました。

女生徒が感じていた「朝の憂鬱」。

これを感じなくなったのは「嬉しい」と喜んだほうがいいのでしょうか。

太宰治の「女生徒」は

一番多感であり、自分のこと、世界のことを

頭でっかちながらも様々に考え、感じ、悩む

思春期の女の子の一日を描いた作品です。

「女生徒」を読んで、何を感じるか?で

「心の老い度」を測定できるかもしれません。

「学生の頃、こんなこと考えてたっけ?」

「考えすぎじゃないのーー」

「こんなに感じやすいなんて信じられない」

という方は、要注意☆

心が錆びつきかかっています!!

顔に美容液をぬりたくる前に、

心の老いを撃退しなければいけません☆笑

そう言っている私も、最近、「女生徒」を読み返し

心の錆びつきを見つけてしまいました!!

一緒にがんばりましょう^^:

 

ちなみに、「女生徒」の中の「私」は14歳という設定で、

太宰はその当時の女性読者から送られてきた日記を題材に

この小説を書いたのだとか(参考:女生徒 - Wikipedia)。

10年前は、詳しくネットで小説や映画について調べるという

習慣がなかったので知りませんでしたが

14歳という設定にはびっくりです。

なんて頭のいい中学生なんだ・・・

 

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あなたの心は何歳ですか?

 

 

4、最後に

人生にはたくさんの節目があって、

その節目の出来事を何度も通り抜け、

試練や壁を乗り越えていくうちに

人は「大人」になっていくのかもしれません。

大人と子供の境目ははっきりしていなくて

いつのまにか「大人」としてしっかり自分の足で歩んでいたり

失ってしまったものに気付いたりする、

そんなものなのかもしれません。

毎年、大人への節目をひとつ迎えた

晴れやかな新成人の笑顔を見ると

こちらまで清々しい気持ちになります。

異例の成人の日を迎えた今年の新成人も

きっとこれからの世界を立派に担ってくれるだろうと

期待するばかりです。

私も自分の理想の大人像に向かって、

日々歩んでいきたいと心を新たにしました。

 

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素敵な「大人」になれますように☆最後までお読み頂きありがとうございました。

 

☆ この記事の画像は全てフリー素材PIXABAYから頂きました。

https://pixabay.com/ja/

 

<読書好きの方のための過去記事>

  

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今週のお題「大人になったなと感じるとき」