Miyukeyの気まぐれブログ

愛媛県在住のアラフォー主婦です。本、洋画、訪れた場所などの感想を気まぐれに、かつ自由に綴りたいと思います☆笑顔の扉の”key"を見つけられる毎日になることを祈って♪現在は、仕事繁忙期のため月に2回の更新となっていますが、よろしくお願いいたします☆

ガラス芸術にこめられた想い・・・ルネ・ラリック展(東京都庭園美術館)感想と写真



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ルネ・ラリック展(東京都庭園美術館で2020年4月7日まで)


白金台の東京都庭園美術館

現在開催中のルネ・ラリック展。

(2020年4月7日まで)

注:新型コロナウィルスのため2020年3月31日まで全面休止になっています。

一日も早い終息と、開館を祈りつつ、

美しいルネ・ラリックのガラス芸術の世界を

ご紹介します。

 

東京都庭園美術館の建築と庭園については、

こちらの記事でご紹介しました。

併せて読んで頂ければ嬉しいです。↓↓

 

miyukey.hatenablog.com

 

庭園美術館の庭園や周辺の公園で、楽しめる桜や梅の写真を載せています。↓↓

miyukey.hatenablog.com

 

東京都庭園美術館の建築は、

フランスで大流行したアールデコを取り入れています。

館内に入ってすぐに目に飛び込む場所に飾られた

女神のガラスパネル。

http://1.bp.blogspot.com/-FU6CtF3g-9Y/VMQ79aQw5BI/AAAAAAAAgmo/mEGtLG0XfEY/s1600/004.JPG

これは、ルネ・ラリック朝香宮邸のためにデザインしたもの。

そのガラスパネルの制作を手掛けていた頃に

発表したという作品に、グラスセットがあります。

その名も、「ニッポン」と「トウキョウ」。

 

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ポルトーワイングラス・セット「ニッポン」1930年

 

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グラス・セット「トウキョウ」1930年

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「トウキョウ」と「ニッポン」を使い、大食堂に再現されたテーブルセット。

 生涯一度も日本に足を踏み入れることがなかったルネ・ラリック

遠い海の向こうの未知の国、日本に

どんな想いをはせていたのでしょうか。

触れれば割れてしまうほどに

薄く繊細なガラスで作られた「トウキョウ」や「ニッポン」を見ると、

ルネ・ラリックの気持ちをうかがい知ることができるような気がします。

 

もう一つ、非常に印象深かった作品は

亡き妻の面影を留めたメダルをはめ込んだ香水瓶「シダ」

 

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香水瓶「シダ」1912年

 

二番目の妻アリスは、

ジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタートさせたラリックに

多くのインスピレーションを与えた存在でした。

熱烈な恋愛の末、二人は結ばれましたが、

7年間の結婚生活の後、アリスは病で亡くなります。

ラリックがガラス工芸家として活躍し始めた矢先のことでした。

その後、ラリックはジュエリー制作を一切せず

ガラス工芸に没頭することになります。

深い緑のシダに埋め込まれた美しい妻の横顔。

小さなガラスの香水瓶を眺めていると

ラリックの深い愛情と悲しみが伝わってくるようです。

それと同時に、新しいガラスの芸術への熱い意欲というものも感じられる、

非常に奥深い一作です。

 

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大広間に展示されている時計。

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その昔、この建物が朝香宮邸だった頃、ダンスパーティーが開かれていたという大広間。ガラスの芸術作品との調和が美しく、ルネ・ラリックの世界に惹きこまれます。

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花瓶「つむじ風」1926年

            ↑↑ 目には見えない風を、大胆に表現した力強い一作。

              娘との共作だそうです。↑↑

 

 

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香水瓶「ゆり」 ドルセー社 1920年

              ↑↑ ガラスに施された細工が、はっとするほど美しい

 

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電気式常夜灯 パヒューム・ランプ

                ↑↑ ティアラ型の大きな蓋のついた香水瓶は、

                  ルネ・ラリックの典型的なデザインです。↑↑

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三足鉢「シレーヌ」1920年

        ↑↑  ホメロス叙事詩「オデゥッセイア」に登場する

           海の魔物セイレーン(フランス語でシレーヌ)。

           不思議な歌声で航行中の船乗りたちを惑わせ遭難させる

           ファムファタルを、繊細な美しさで描いています。 ↑↑

 

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ガラス製のディナーセット

 

   ↑↑  英国王ジョージ6世に献上されたディナーセット。

      飛び交う鳥の白いシルエットが、解放感と自由を感じさせます。

      海の上を気ままに舞う海鳥を思わせ、かわいく楽しい一作。

      私も、このお皿が欲しい!! ↑↑

 

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大食堂のラジエーター上の皿

       ↑↑ アンリ・ラパン作の油彩画との調和が見事なルネ・ラリックの皿。

         この部屋は、旧朝香宮邸時代には大食堂として使用されていました。 ↑↑

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居室の展示風景。カラフルなルネ・ラリックの作品が部屋を彩る。

        ↑↑ 奥まった部屋の一室に並べられる作品群。

          色とりどりの花瓶や壺が、ルネ・ラリックの世界へと誘ってくれます。 ↑↑

 

※構成上、以前公開した記事と同一の写真も載せています。

 

現在開催中のルネ・ラりック展。

ラリックの想いがたくさん詰まった

うっとりするほどに美しいガラス芸術の世界に

惹きこまれました

一日も早くコロナウィルスが終息し

無事に再び開館されることを祈っています。

 今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

東京都庭園美術館の建築と庭園については、

こちらの記事でご紹介しました。

併せて読んで頂ければ嬉しいです。↓↓

 

miyukey.hatenablog.com

 

庭園美術館の庭園や、周辺の公園で、いま楽しめる桜や梅の写真を載せています。↓↓

miyukey.hatenablog.com

 

 

 この展覧会の展示作品は、ほとんどが北澤美術館所蔵です。

こちらの本には作品の詳細が載っています。↓↓

北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック

北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック

 

 

 

 

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